次世代を担う俳優求む、荒戸源次郎による実践的ワークショップ5月に開催

5月2日から6日までの5日間、映画監督でありプロデューサーでもある荒戸源次郎を講師に迎えて「映画監督による俳優のための実践的ワークショップ」を都内で開催する。

劇団アロッタファジャイナ主催で不定期的に行われるこのワークショップには、これまで矢崎仁司、金子修介、大森立嗣、吉田恵輔といったそうそうたる監督が講師として参加。今回の講師である荒戸は、これまでに「ツィゴイネルワイゼン」「どついたるねん」のプロデュースや、「赤目四十八瀧心中未遂」「人間失格」の監督を務めてきた。キャスト、スタッフは有名無名問わず起用していく方針で、「ゲルマニウムの夜」主演の新井浩文も荒戸によって見出された俳優の1人だ。ワークショップでは、日本映画における過去の名作や未発表作品の中から荒戸が俳優1人ひとりのために脚本を選び、実際の撮影現場を想定して演じてもらう。

参加俳優にあわせた台本選び、台本作りが持ち味の荒戸。「赤目四十八瀧心中未遂」を監督した際は、主演に決まった寺島しのぶにあわせて、すでに完成している脚本を書き直したというエピソードも。現在、荒戸は人生最後になるであろうと自身が想定する壮大な作品に取り組もうとしている。俳優重視の荒戸にとってワークショップはいわば「出会い」の場。俳優への志を持つ人は、このチャンスを逃さないでほしい。