「おジャ魔女」から20年、主人公は20代!佐藤順一監督らが新作映画を語る

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「『おジャ魔女どれみ』20周年記念イベント in TIFF 新作『魔女見習いをさがして』スペシャルトーク&旧作3作上映会」が、本日10月29日に東京・六本木ヒルズアリーナで開催された。

左から映画「魔女見習いをさがして」のキャラクターデザイン・総作画監督を務める馬越嘉彦、監督の鎌谷悠、監督の佐藤順一、プロデューサーの関弘美、脚本を手がける栗山緑。

左から映画「魔女見習いをさがして」のキャラクターデザイン・総作画監督を務める馬越嘉彦、監督の鎌谷悠、監督の佐藤順一、プロデューサーの関弘美、脚本を手がける栗山緑。

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第32回東京国際映画祭の一環として行われた本プログラム。アニメ「おジャ魔女どれみ」20周年記念作品である映画「魔女見習いをさがして」のプロデューサー・関弘美、監督の佐藤順一と鎌谷悠、脚本を手がける栗山緑、キャラクターデザイン・総作画監督を務める馬越嘉彦が登壇し、「魔女見習いをさがして」にまつわるトークや新情報が披露された。

佐藤順一監督

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佐藤監督は関から最初に「魔女見習いをさがして」の企画について持ちかけられた際の感想を、「ほかの作品の現場でも、声優さんやアニメーターさんから『どれみ』を観ていたという声をすごく聞くようになったので、企画としてやる意味があるなと思いました」と振り返る。栗山も「『どれみ』の映画も私が(シナリオを)書いたんですが、やっぱり短かったので、今回きっちり90分の作品が作れること、なおかつ20年ぶりに書けることは、ものすごくうれしかったです」と喜びを語った。物語の方向性についてはさまざまに議論を重ねたそうで、関は「熟考して一番いいものを今回の映画にしました」と自信を見せた。

左から馬越嘉彦、鎌谷悠監督、佐藤順一監督。

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出会いのシーンの絵コンテ撮。

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トークショー内ではキャラクタービジュアルなどの新情報に加え、“絵コンテ撮”と呼ばれる、絵コンテをつないだ制作途中の映像も見せながら、「魔女見習いをさがして」の内容が明かされていった。まずは新たに描き下ろされたどれみたち6人のキャラクターデザインがお披露目され、馬越から「『も~っと!おジャ魔女どれみ』のときに1度キャラクターを一新したんですが、そのときのラインをなるべく再現しました。変化も含めて楽しんでもらえたら」と解説が添えられる。さらに本作の主人公となる3人の新たなキャラクター、吉月ミレ、長瀬ソラ、川谷レイカのビジュアルと併せて、3人の出会いのシーンの絵コンテ撮を公開。鎌谷監督から「3人の主人公は全然別の場所で生まれ育っていて、『おジャ魔女どれみ』シリーズを子供の頃に見ていたことが共通点。MAHO堂のモデルになった建物に、たまたま同じタイミングで来ていた3人が出会うというシーンです」と説明が行われた。

なお関曰く、3人の年齢がそれぞれ27歳、22歳、20歳と異なる点については、「おジャ魔女どれみ」を観ていた世代の現在の年齢を意識してのことだという。またビジュアルに関しては馬越から、あくまでイメージだと前置きしたうえで、ミレが「おんぷとあいこをミックスした感じ」、ソラが「どれみのイメージ」、レイカが「はづきとももこを合体したイメージ」と語られた。

左から鎌谷悠監督、佐藤順一監督。

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司会者から佐藤監督と鎌谷監督の役割分担について聞かれると、佐藤監督が「分担という分担はなく、仕事の9割は鎌谷さんがやっていて、僕は見守っている感じです」と答える。鎌谷監督は本作に携わることになるまで「どれみ」をほとんど観たことがなかったそうで、佐藤監督は「それでここまで追い付いてくるんだから、脅威ですね。若い女性の感覚に関しては、むしろ監修してもらっています」と鎌谷監督を称賛。鎌谷監督が「全然です。(佐藤監督を)神様だと思っています」と答え、「それ嘘っぽいよ(笑)」と佐藤監督と笑い合う一幕も見られた。鎌谷監督は演出をするうえで「ファンの人たちに向けた作品になると思うので、『どれみ』っぽいテイストを大切にしたい」と思っていたと言い、「オリジナルシリーズの人がちゃんと監修してくれるので、安心感があります」と語った。

絵コンテ撮の中でも、ひときわ場内で笑いが起きたシーン。

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京都・桂川の河原が舞台のシーンの絵コンテ撮。

京都・桂川の河原が舞台のシーンの絵コンテ撮。[拡大]

続いて絵コンテ撮が公開された京都・桂川の河原のシーンをはじめ、本作には尾道、白川郷、飛騨高山など実在する土地が多数登場するという。佐藤監督が「ロードムービーっぽい感じを出したかった」と話し、関からも「見ず知らずの3人が出会っていきなり仲良くなるのは嘘っぽいので、いろんなところを3人で一緒に旅をする中で仲良くなっていくストーリーにしました」と意図が明かされた。ミレ、ソラ、レイカはそれぞれに悩みを抱えている設定だが、関曰く「愚痴ったり悲しんだりしているシーンはあまりなく、おもしろおかしい女子旅の道中という仕上がりになっています。笑いのシーンは『どれみ』とまったく同じノリです」とのこと。さらに「『どれみ』ではクラスメイトの男の子たちがずいぶんダメンズっぷりを発揮していたと思いますが、今回の映画に出てくる男性陣も残念なイケメンが多いです(笑)」と「どれみ」との共通点にも触れた。

馬越嘉彦

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最後に馬越は「すごく優秀な作画の人たちが参加してくれているので、本当に心強く作業をしています。懐かしいだけじゃなく、新鮮な気持ちで見てもらえたらありがたいなと思います」と集まったファンに呼びかけ、栗山は「最初に『どれみ』をやり始めた頃は、『キレない子供を作ろう』というのが一番大きなテーマでした。今回は『キレない大人を作ろう』というつもりで、心を込めてシナリオを書きました」とメッセージを贈る。鎌谷監督は「ここにいらっしゃる方以外にも元のシリーズを作っていた方にたくさん入っていただいています。『どれみ』のことを思い出すような、いい作品になるんじゃないかと思います」と述べ、佐藤監督は「楽しくアニメを観ていただいて、元気を出して帰っていただく、そんな映画を目指しています」と意気込みを語った。

関弘美

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そして関から「『どれみちゃんたちと友達になりたい』と思ったことがある方には、ぜひご覧いただきたいなと思っています。観ていなかった方でも、青春ロードムービーとして楽しめる作りになっています。来年の5月15日、感動を皆さまとご一緒できたらいいなと思っております」と挨拶が行われ、トークショーは幕を下ろした。映画「魔女見習いをさがして」は2020年5月15日公開。

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映画「魔女見習いをさがして」

2020年5月15日(金)公開

スタッフ

監督:佐藤順一、鎌谷悠
脚本:栗山緑
キャラクターデザイン・総作画監督:馬越嘉彦
作画監督:中村章子
美術デザイン:田尻健一
MAHO堂デザイン:行信三、ゆきゆきえ
色彩設計:辻田邦夫
アニメーション制作:東映アニメーション

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