舞台「NARUTO」松岡広大、佐藤流司ら“まとまりがない”第七班の絆をトーク

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岸本斉史原作による舞台「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」のDVDが8月26日にリリースされることを記念し、本日8月24日、東京のユナイテッド・シネマ豊洲にて先行上映とトークイベントが行われた。コミックナタリーでは第2部のレポートをお届けする。

写真左より春野サクラ役の伊藤優衣、うちはサスケ役の佐藤流司、うずまきナルト役の松岡広大、はたけカカシ役の君沢ユウキ。

写真左より春野サクラ役の伊藤優衣、うちはサスケ役の佐藤流司、うずまきナルト役の松岡広大、はたけカカシ役の君沢ユウキ。

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イベントにはうずまきナルト役の松岡広大、うちはサスケ役の佐藤流司、はたけカカシ役の君沢ユウキが登場。3人が揃ったところに「ちょいちょいちょいちょーい!」と、当初登壇が予定されていなかった春野サクラ役の伊藤優衣も駆けつけ、第七班が集結した。

第一印象について伊藤に「グイグイきた」と言われ、「その人を知りたいっていうのが大きくていろいろ質問したくなっちゃうんですよ。人が好きなので」と語っていた松岡。

第一印象について伊藤に「グイグイきた」と言われ、「その人を知りたいっていうのが大きくていろいろ質問したくなっちゃうんですよ。人が好きなので」と語っていた松岡。[拡大]

君沢がトークの音頭を取り、まずは第七班の第一印象についての話題に。松岡は「流司くんは元から仲良かったんですけど、優衣が女性じゃないですか。どう接したらいいかわからなくて、たまに2人でご飯行ったりして距離を縮めました」と語る。ミュージカル「テニスの王子様」で同じ四天宝寺のメンバーを演じていた松岡、佐藤、君沢。当初、伊藤は「仲間に入れてもらえるのかなって不安だった」という。第七班の雰囲気については「そのままの第七班だなと思って。まとまりがないというか。みんなで歩いてても、一緒に歩いたりしないじゃないですか!」と告白し、笑いを誘った。これに君沢は「第十班はずっと一緒にいるんだけどね。(第七班は)本番前も特に集まらないし。円陣組んだのも、千秋楽くらいじゃないですか。でもそれぞれに自分を持ってるから俺は何も言わなかったです。こういうチームワークは初めてで、素敵だなと思いましたね」と応じ、作中に重なるかのような独特の絆について語る。

「舞台の最中、クナイが飛んでってしまっていったことがあった」というエピソードを繰り返し語ろうとしていた佐藤流司。

「舞台の最中、クナイが飛んでってしまっていったことがあった」というエピソードを繰り返し語ろうとしていた佐藤流司。[拡大]

また劇中、映像と連動した自己紹介のシーンでサクラが披露するダンスを、本番中に裏で松岡、佐藤が真似て踊っていたという話題では、実際に松岡がダンスを“キレッキレ”に再現。そして毎日、幕が上がる前に松岡が全身をペチペチと叩いていたというエピソードを君沢が語り、「暗闇の中で音しか聞こえなくて。怪奇現象のようだったよ」と笑えば、松岡は「緊張しちゃうんで、自分を戒めるためにビンタに始まり全身を叩いて。痛みでごまかしてました」と謎の行動の動機を明かす。

そして客席から寄せられた質問に答えるコーナーへ。自分の役以外で演じてみたかったキャラクターについて、伊藤は「タズナさん」と意外な回答。そして佐藤はガイ先生、松岡はロック・リー、君沢は大蛇丸と答え、佐藤は君沢に「お前のガイ先生、マジで思い浮かばないんだけど」と突っ込まれていた。また布を用いた空中アクション・エアリアルティシューについて聞かれると、佐藤は「いいところは、尋常じゃないスピードで筋肉が付くところです。難しいところは全部っすね」と苦労を語った。

タズナを「かわいいから」演じたいと明かし、周囲を驚かせた伊藤優衣。

タズナを「かわいいから」演じたいと明かし、周囲を驚かせた伊藤優衣。[拡大]

さらに会場の都合上、日本とは演出の変更も多かったという海外公演の話題に。木登りの修行のシーンでは、日本では上から撮影している映像をリアルタイムで流していたが、海外公演では日本で録画したものをスクリーンに投影していたといい、君沢は「スクリーンに合わせて演じなきゃいけないから大変だったんだよね」と振り返った。そしてフォトセッションの際には、君沢が佐藤、松岡の背中にいたずらをして2人が「イテッ」と声を上げるなど、仲睦まじい空気を終始漂わせていた。

イベント後には囲み取材が行われ、DVDを観た感想を問われると松岡は「公演中は当たり前のようにセリフを発してましたけど、お客さんとして改めて見ると大切な言葉だったり、胸に刺さる言葉がたくさんありました。あと再不斬の大立ち回りとか刀の感じがすごくリアルだったり、映像では新しい発見がたくさんあって。よりカッコよく見えますね」と感慨深げな表情。伊藤は「私と広大がすごくちょこちょこ動き回ってるなと思いました(笑)」と笑う。またカメラが演者の表情にクローズアップすることが多いと君沢は語り、「第七班がサスケを追いかけるときの必死な表情とか、こんな顔してたんだなーって発見が多くて。こんなに寄ってもらえると、贅沢だなって思いましたね」と感動を口にしていた。

君沢が手にする紙は「イチャイチャパラダイス」仕様。

君沢が手にする紙は「イチャイチャパラダイス」仕様。[拡大]

DVDに収録されているメイキング映像について佐藤は、「海外でのエアリアルが1秒くらい映るんですけど、僕はそこにすべてを懸けてます」とひと言。会場の天井の高さの違いなどから、海外公演ではエアリアルティシューのやり方がまったく違い、習得するのに苦労したという。また海外ではマカオ、マレーシア、シンガポールをバス、飛行機、フェリー、電車などあらゆる交通手段を使って縦断したキャストたち。君沢が「空港の税関で、大道具の九尾が『何に使うんだ!?』て怪しまれちゃいましたね」と語れば、伊藤は「バスで寝ちゃって、隣で座ってる梅垣(義明)さんにエルボーしちゃったんです(笑)」、佐藤は「タクシーの運ちゃんと喧嘩になって途中で降りたんですけど、どこだかわからなくて困りました」と次々に珍エピソードが飛び出す。

そして印象的な共演者について尋ねられると、松岡は我愛羅役の須賀健太の名を挙げ、「回想シーンの後の殺陣で、ボロボロ涙を流してるんです。その姿にすごく感情移入して。芝居力が違うな、先輩としてすごいなと思いました」と賞賛。佐藤は「結局2.5次元の舞台で大事なのってって役に似てるか似てないかだと思うんですけど、イルカ先生役のイッチーさん(市瀬秀和)ですね。声から顔から仕草から何もかもそっくりで。今回のMVPだと思います」と語り、これには伊藤も「うんうん」と大きく頷いていた。

「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」より。

「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」より。[拡大]

最後に間近に発売を控えたDVDについて、佐藤は「この作品は間違いなく俺の人生を変えてくれた作品。自分ができることを全部やった結果がこのDVDに入ってるんで。『NARUTO』を知ってる方はもちろんだし、誰が見てもおもしろい作品だと思います。ぜひ3本くらい買ってください」とアピール。松岡は「自分がいろいろ苦悩して、いろんな経験をさせてもらった作品が、こうして皆さんのお手元に届くことを本当にうれしく思います。ご家族、友人、色んな人と一緒に見ても、言葉の強さだったり、愛だったり、絆だったりとテーマが深いので、映像で細かく見てもらえたらなと思います」とメッセージを送った。

「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」DVDジャケット

「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」DVDジャケット[拡大]

DVD「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』」には48ページのブックレットが付属するほか、国内千秋楽公演の模様を収録した本編ディスク、稽古場から海外公演まで密着したバックステージ映像や撮り下ろしの座談会などを収めた特典映像ディスクのDVD2枚組が同梱される。なお本日27時20分よりテレビ東京でオンエアされる「アニメマシテ」には、松岡と山中いの役の伊波杏樹が出演。舞台の裏話を語るのでチェックしておきたい。

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(c)岸本斉史 スコット/集英社 (c)ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会2015

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伊勢むく(雑誌の漫画家) @mukuise

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