日々、あちこちのサイトやアプリで更新される膨大な連載作品。コミックナタリーの読者にも、それらを欠かさず追いかけるコアなマンガ好きは多いだろう。そんな人たちのために、昨年11月にコミチから登場したのがコミマガだ。散らばった連載作品を1つのアプリにまとめ、最新話を逃さずチェックできるようにしてくれる。
そこで、かつてマンガ家を志し、今もマンガを愛してやまないマユリカ・中谷が実際にコミマガを体験。その使い心地を率直に聞き、アプリ内で配信されているお気に入りの作品について語ってもらった。さらにアプリの話題にとどまらず、憧れのマンガ家との交友関係や、再びマンガを描く可能性についても明かしている。
なお、コミマガでは期間限定で、本記事にて中谷が紹介した作品をお得に読めるキャンペーンを開催中。この機会にぜひチェックしてほしい。
取材・文 / ナカニシキュウ撮影 / ヨシダヤスシ
コミマガ
出版社横断型だから叶う、究極のタイパ。
お気に入りの連載を追うなら、このアプリ1つで──
マンガ読みにうれしい3つのポイント
- アプリやサイトの行き来が不要
出版社の垣根を越え、さまざまなWebマンガサイト・アプリの作品をコミマガに集結。複数のサービスを使い分ける手間を省き、マンガを楽しむ時間を最大限に引き出す。
- 最新話を見逃しにくい
お気に入りの作品が更新されると、プッシュ通知ですぐにお知らせ。全作品を1つのアプリで管理できるため、「しばらくアプリを開いていなかった」「後で読もうと思ったまま忘れていた」といったことが起こりづらくなる。
- ミッションやキャンペーンでお得に読める
マンガの閲覧にはコインが必要だが、無料のエピソードも多数。また定期的に行われているキャンペーンやミッションで入手できるチケットを利用し、コツコツと読み進めることも可能だ。
アプリ内で読める主なマンガ雑誌
- ヤングアニマルWeb(白泉社)
- 竹コミ!(竹書房)
- コミックPASH! neo(主婦と生活社)
- コミックグロウル(ブシロードワークス)
- ライコミ(マイクロマガジン社)
- キミコミ(キルタイムコミュニケーション)
- マンガゼグラ(スターツ出版)
- アサコミ(朝日新聞出版)
- COMICリュエル&COMICジャルダン(実業之日本社)
- COMIC MeDu(ジーオーティー)
- ハヤコミ(早川書房)
- マンガSPA!(扶桑社)
- マグカン(マッグガーデン)
今後続々と追加予定
待てないからです
──中谷さんは普段、アプリでマンガを読まれますか?
電子のマンガに関しては基本的に単行本を購入して読んでいるので、単話で読むタイプのアプリはそんなに利用してきていないですね。そもそも連載中の作品を雑誌やサイトで追うことがそんなに……あるんですけど、けっこう限られるんで。たいていのものは単行本で、出ているところまでまとめて買って読んでいる感じです。
──なるほど。ちなみにその理由は?
待てないからです(笑)。あと単話で買っていくと、自分がどのくらい作品を読んだのかパッと見でわからないことも多いじゃないですか。コレクター気質みたいなところがあるので、単話買いはあまり性分に合ってないのかもな、と思ってます。
──単話だと“チェックするだけ”みたいになっちゃう?
そうですね。もちろん単話で課金して読むこともありますが、読んでみて好きになった作品は改めて紙か電子で単行本を買うことが多いです。
──今回お試しいただいたアプリ・コミマガはまさにそうした、いろいろな作品と気軽に出会える試し読みの場としての側面も強いんです。さまざまな出版社の作品がこのアプリに集約されていて、ワンストップで読めてしまう。
なるほど。確かに、同じ操作感で横断的に読めるわけですもんね。ページをめくる動作だけでもアプリの仕様によって全然違ったりすると思うんですけど、そこが統一されているのはいいなと思いました。かなりストレスフリーで、使いやすかったです。
──ちなみに、普段はどんなふうに新しい作品と出会っていますか?
SNSが多いです。よくXとかにマンガ情報を発信している人がいるじゃないですか。その中でも「この人とは趣味が合いそうだ」と感じる人たちのポストを見て、「あ、これ面白そうだ」とか。
──雑誌で出会うことはそんなにないわけですか? 先ほども連載を追う習慣がそこまでないとおっしゃっていましたが。
週刊少年ジャンプと週刊少年サンデーだけはずっと定期購読しているんですけど、それ以外は雑誌で読むという習慣がなくて……すみません。
──すまなくはないです(笑)。中谷さんのようなタイプの方にこそ、コミマガは威力を発揮するかもしれません。個別の雑誌やサイトを追わずとも、何誌もまとめて更新チェックができてしまうアプリなので。
確かに、それはいいかもしれないですね!
「ベルセルク」読めるんや!と
──実際にコミマガをお試しいただいて、「これが読めるのか!」とテンションが上がった作品はありましたか?
「ベルセルク」読めるんや!と思いましたね。確かこれ、僕が普段使ってるサービスでは配信されてないんですよ。電子のマンガは1つのサービスに統一したい派なので、「ベルセルク」もそうしたかったのに「ないがな!」となって、やむを得ず別のプラットフォームで買いまして。
──本棚が分かれちゃう感じがして、ちょっと気持ち悪いですよね。
そうなんですよ! コミマガで読めちゃうなら全然それでよかったなあと思って、あと1年早くリリースされてほしかったですね(笑)。あとは、「霧尾ファンクラブ」があってうれしかったです。僕、作者の地球のお魚ぽんちゃんとめちゃくちゃ仲よくて、ズブズブで。
──ズブズブで(笑)。
やっぱり、もともと好きだった作品を見つけるとテンション上がりますよね。「ペリリュー ─楽園のゲルニカ─(以降ペリリュー)」とか、「メイドインアビス」とか……(アプリを操作しながら)あ、「3月のライオン」もあるんですね。となると、「ふたりエッチ」はありますか?
──ありますね。
あんねや! これはいいかもしれないですよ! 「ふたりエッチ」って1巻から順にじっくり読み返すというよりは、「梨香ちゃんが出てくるあの回だけ」みたいな読み方をするので、アプリ向きだと思うんですよね。「ふたりエッチ」はアツいなあ。
──しかも、大人になるとあまり関係ないですけど、本棚に並べるというよりは1人でひっそりと楽しみたい作品でもありますしね。
大人でも関係ありますよ(笑)。確かにおっしゃるとおり電子でこっそり持っておきたいほうかもしれない。
──ここまで挙がったのは、ほとんどヤングアニマル作品ですね。
あ、そうですね。面白いなと思って読んでいた作品が、あとで調べたら実はヤングアニマルだったってことが多々あるんですよ。「ホーリーランド」とか「自殺島」とか……。
──掲載誌を意識することなく作品と出会えるコミマガは、そういう方にはぴったりかもしれません。逆に、このアプリで初めて出会って追いたくなった作品はありますか?
「動物人間」ですね。SNSでも見かけて気になってたんですけど、コミマガにあるのを発見したんで、これは読んでいきたいなと思ってます。
──それもヤンアニですね(笑)。
そうなんや(笑)。
「ペリリュー」はバランス感覚がえげつない
──コミックナタリー読者にオススメの、コミマガで読んでほしい作品を1作挙げるとしたら?
タイミング的に、昨年末に映画化されたばかりの「ペリリュー」がいいんじゃないでしょうか。連載当時から単行本で追っていた作品なんですけど、衝撃でしたね。そもそもペリリューの戦いって知ってますか?っていう。僕も知らなかったし。
──太平洋戦争の中で実際にあったペリリューの戦いをモチーフにした、史実に基づくフィクション作品ですね。1万人のうち34人しか生き残らなかったという、過酷で壮絶な持久戦が描かれます。
教科書でも1行サラッと触れられるぐらいのことじゃないですか。「こんなことがあったんや」というのをマンガという媒体を通じて教えてもらえるのはすごく貴重なことやと思いますし、凄惨な出来事ですけど、二等身のキャラで描かれるからギリ見れるという、バランス感覚がえげつないなと思います。
──おっしゃるとおり、あのキャラクターのかわいらしさは戦争ものとして画期的だったと思います。例えば僕の大好きな「はだしのゲン」などは、割と読む人を選んでしまう部分もあるんですが……。
僕も「はだしのゲン」は小学生の頃からめっちゃ読んでましたけど、あまりにもどぎつくて読めないっていう人の気持ちもわからんではないんですよ。「ペリリュー」はそんな人でも手を伸ばしやすいビジュアルかな、とは思いますね。
──出来事の凄惨さは同じなんですけどね。むしろ「ペリリュー」は戦地の話なので、より直接的に過酷かもしれません。
一歩間違えたら、いつでもすぐに死んでしまうシチュエーションですからね。そんな中ですごく印象的だったのが、アメリカ軍の基地に潜入した田丸たちが、そこで上映されていた映画に見入っちゃうところ。あんな死と隣り合わせの状況で、映画観るんや?って。めっちゃ異常な状況というか。
──そんな場合ではないはずなんですけど、どこか「自分でもそうしちゃうかも」と思わせられるんですよね。
娯楽がまったくない中でのことですもんね。ちょっと俯瞰で「そうかー」と考えさせられたシーンです。あとは、狭い洞窟の中で暮らす日本軍のみんなが、あまりにも劣悪な環境で娯楽も何もないから、田丸にヌードイラストを描かせるくだりとか。この絵やから見てられるけど、実際はとんでもない不衛生さやろうな、と想像力をかき立てられました。
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すでに申し分なし、でも叶うなら……




