

アニメ「ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!」(以下「らぶらぶ作戦」)第3幕が、3月6日より劇場で上映される。同作は、弐尉マルコが2013年より月刊コミックアライブ(KADOKAWA)で連載している「ガールズ&パンツァー」(以下「ガルパン」)公式スピンオフマンガのアニメ化作品。本編のキャラクターたちが送る賑やかでコミカルな日常が、圧倒的な密度で全4幕にわたり描かれる。
コミックナタリーではアニメ化を記念した特集の第3弾として、「ガルパン」ファンを公言するハライチ・岩井勇気にインタビューを行った。2012年の放送開始以来、「ガルパン」シリーズを追い続けてきた岩井。「らぶらぶ作戦」をファンにとっての「本当の意味でのボーナストラック」と定義する彼が、愛してやまないプラウダ高校への思いや推しキャラの「打席」を見守る喜びを、13年分の情熱を乗せて熱く語り尽くす。戦車道の裏にある日常の魅力が古参の鋭い視点によって今、鮮やかに浮き彫りとなる。
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取材 / 太田祥暉撮影 / 番正しおり
アニメ「ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!」
第3幕PV
戦車のことなんてわからないのに、なんでこんなに面白いんだろう
──岩井さんは以前、パーソナリティを務められていたラジオ番組「ハライチ勇気のアニニャン!」(2020年放送)でも、西住みほ役の渕上舞さん、武部沙織役の茅野愛衣さんと「ガルパン」について語られていましたよね。
もともと、2012年10月にアニメの本放送が始まった頃から観ていたんですよ。最初はなんかかわいらしいアニメが始まったな、くらいの印象でしたけど、観続けるうちにバトルシーンがしっかり描かれていることが気になってきて。それから今まで、ずっとシリーズを追っています。
──当時、「ストライクウィッチーズ」をはじめ、萌え×ミリタリージャンルが流行していましたが、その文脈というよりはかわいいヒロインがきっかけだったのですね。
「ストライクウィッチーズ」も観ていましたけど、特別ミリタリーに詳しいわけでもなかったですしね。むしろ、戦車のことなんてわからないのに、なんでこんなに面白いんだろう?と思っていた側でした(笑)。
──その後、2014年のOVA、2015年の「劇場版」を挟んで、2017年からは「最終章」が上映中ですが、そちらも欠かさずご覧になられていると。
観ています。「劇場版」は通常上映しか行けなかったんですけど、劇場で観ると砲撃音や戦車がぶつかる音がすさまじくて、臨場感がありましたね。特にラストシーンのセリフがないパートなんて、緊迫した場面の連続で……。あと、「劇場版」以降といえば、継続高校が出るたびにワクワクするんですよ。
──独特な雰囲気をまとっていますからね(笑)。
継続高校だけ異質ですよね。ずっとミカがカンテレを弾いていたり、まだ戦いは続いていても飄々と去っていったり……。その唯一無二さが面白いなと。
クラーラとカチューシャとのやり取りに感動
──そんな継続高校も含め、「ガルパン」といえば、さまざまな国をモチーフとした学校が登場することも魅力の1つです。その中で、岩井さんが特に好きな学校やキャラクターについてお教えください。
TVシリーズを観ていた当時から、プラウダ高校が大好きなんですよね。特にTVシリーズの大洗女子学園とプラウダ高校戦は何度も観返しています。
──アニメの放送クールごとにかなりの本数をご覧になっている岩井さんが観返すとなると、かなり気に入られたシーンなんですね。
言われて気づきましたけど、それだけ「ガルパン」が好きなのかもしれません。ほかにも、「最終章」が上映されるたびにストーリーの記憶を呼び起こす意味でも観返す、なんてこともしていますけどね。……とTVシリーズの思い出を言っておいて、一番プラウダ高校で好きなキャラクターは、TVシリーズでは出番がなかったクラーラなんですけど。
──「劇場版」初出のキャラクターですね。ノンナとはロシア語でしゃべっているという……。
そもそもロシア語って語感がカッコいいじゃないですか。TVシリーズもプラウダ高校戦の第8話で歌アリの「カチューシャ」(「カチューシャ Sung by カチューシャ&ノンナ」)が流れて、そのカッコよさに痺れて。そこから一気にプラウダ高校が好きになったんです。そんなプラウダの中でもクラーラが好きなのは、なんといっても「劇場版」でのカチューシャとのやり取りが感動的だったから。日本語が達者なくせに普段はロシア語でしゃべっているクラーラが、カチューシャがピンチになったタイミングで自ら囮になるわけですが、そこでようやく日本語を使って……。その展開がとてもエモーショナルで印象に残っています。
──ちなみに大洗女子学園のメンバーだといかがですか?
大洗だと、(秋山)優花里が好きですね。彼女って大洗──特にあんこうチームの中でもずば抜けてポジティブじゃないですか。僕は彼女みたいなポジティブな子を好きになる傾向があるので、TVシリーズから彼女のことをよく追っていました。みほへの懐き具合もたまらないですよね。スパイみたいにライバル校へ潜入する流れも面白くて、目が離せないキャラクターです。
──「ガルパン」といえば舞台となっている茨城県大洗町も外せないポイントですが、岩井さんは聖地巡礼されたことはありますか?
何度も訪れています。去年の夏にも足を運んだんですけど、大洗はいつでも楽しいですよね。特にアクアワールド茨城県大洗水族館が好きでよくドライブしに行くんですが、その道中で「あ、ここ『ガルパン』に出てきたな」なんてふと思い出したり(笑)。
女の子たちのわちゃわちゃがスクリーンで楽しめるのもたまらない
──さて、昨年12月から最新作となる「らぶらぶ作戦」が上映されています。1月末には第2幕が始まりましたが、第1・2幕とご覧になっていかがでしたか?
これまでのシリーズであまり描かれていなかった部分を回収してくれている印象がありました。そもそも、TVシリーズの「ガルパン」って、意外とゆったりとした空気感だった記憶があるんですよ。しっかり間を取って戦闘シーンも描いていたし、日常シーンもゆったりだったなと。でも、「らぶらぶ作戦」はそんなことはない(笑)。とにかくハイテンポで、セリフや劇伴が流れていない時間がないくらいわちゃわちゃとしたギャグアニメになっていました。
──しかもキャラクター数がめちゃくちゃ多いので……。
とても目まぐるしかったです(笑)。しかも別に戦車道をするわけではないんですよね。劇場でファンへのボーナストラック的な内容が上映されている、その特別感もたまらなかったです。かわいらしい女の子たちのわちゃわちゃとした日常を大きなスクリーンで楽しめるなんて! そこが「らぶらぶ作戦」の最たる魅力だと思いました。
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こんなにお酒でベロベロになるシーンがあるなんて










