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思い返せばあんな記事、こんな記事~編集部が記事で振り返る、コミックナタリーの15年

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勝手に主題歌付きの「古代戦士ハニワット」特集、「ポプテピピック」で“ナタリー怖い”

文 / 佐藤希

「鈴木先生」などで知られる武富健治先生の「古代戦士ハニワット」が、一度打ち切りになるもファンの声援を受け連載復活、という一連のムーブメントを紹介した特集です。

特集記事

インタビューに参加したのは武富先生と担当編集の劔持聡人さん、「古代戦士ハニワット」が“尋常じゃなく好き”な書店員・上田靖昂さんと同僚の森田優織さん。いわば「古代戦士ハニワット」の生みの親たちとファンが対面でトークをするという構図なので、盛り上がらないはずもなく、先日そのときの音源を掘り起こしてみたら総収録時間が1時間半を越えていました。「鈴木先生」に並ぶ代表作を、と意気込んで物語を紡ぐも打ち切りという壁に当たった武富先生と劔持さんが当時を振り返るリアルな会話、職場を巻き込んで「『ハニワット』が好き」の一念を通す上田さんと、それに力を貸す森田さんの行動など、さまざまな人々の思いをたっぷりと聞かせていただき、仕事ながらドキュメンタリー番組を観たような気持ちで現場をあとにしたことを覚えています。そういう気持ちで原稿をまとめていたので、今でも自分がこの特集を読むと、1ページ目は「地上の星」、2ページ目は「ヘッドライト・テールライト」が頭の中で流れます。勢いそのままタイトルも付けたため、当時の熱さが残っているのでは、と思っているのですが、どうでしょう?


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この記事が出た頃私はまだ新入社員で、別の部署にてナタリーの記者として働くいろはを学んでいた最中でした。TVアニメ「ポプテピピック」最終話に突如登場して話題をさらった蒼井翔太(CV:蒼井翔太)の顔面が、ポンとプリントされているシンプルなこのTシャツ。そのニュースバリューにいまいちピンと来ていなかった新人の私は、「これを記事化しないといけない」というアンテナの鋭さが求められる職場だと思い知らされ、コミックナタリー怖い、と圧倒された思い出です。しかも、当時のコミックナタリー歴代PVランキング上位に食い込んだ、というおまけつき。なんかすごい会社に入っちゃったな(含みあり)、という記憶が、いつもこのTシャツとともに思い出されます。

男性アイドル界のトップランナーとなったIDOLiSH7の原点がここに

文 / カニミソ

2022年に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された初の単独公演「IDOLiSH7 LIVE BEYOND "Op.7"」を成功させるなど、目覚ましい活躍を続けるIDOLiSH7。今年公開された「アイドリッシュセブン」初の劇場ライブ「劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD」では、これぞまさにアイドルと思わせる圧巻のパフォーマンスと、堂々のMCぶりで観客を魅了しました。
今回の企画テーマである“掘り起こしたい記事”を選ぶにあたり、いち読者として強く印象に残った特集をピックアップ。その中で、いまや男性アイドル界のトップランナーとなったIDOLiSH7の結成初期の様子と、その初々しさに触れられる貴重な特集であること、また昨今の彼らの活躍を鑑み、こちらを選びました。

特集記事

特筆すべきは、IDOLiSH7のキャラクターボイスを務める7人のキャストだけではなく、IDOLiSH7の生の声にも迫っている点です。和泉一織の「センターの天才ボーカルぶりを皆さんに披露したい」という思いや、六弥ナギの「まじかる★ここな」への揺るぎない愛、七瀬陸の「オレたちの精一杯の歌を届けたいです。そのとき少しでも幸せな気持ちになってくれたらうれしいな」という言葉など、その端々から、初志貫徹した彼らの姿勢を感じ取ることができるのではないでしょうか。「初心忘るべからず」。読んでいるとそういった大切な気持ちを思い起こさせてくれます。

日頃の疑問が企画につながった「かりそめ天国」マンガ本棚インタビュー

文 / 大湊京香

企画、編集を担当した記事です。日頃から疑問に思っていることが企画に直結することを実感した記事でした。

コラム

取材時には「かりそめ天国」の撮影スタジオにお邪魔し写真撮影をさせていただいたのですが、ミーハーなので「テレビの中に映っているスタジオが目の前にある!」とちょっと興奮してしまったのもいい思い出です。記事公開後も、コミックナタリーの読者さんをはじめとするマンガ好きの方々に好評いただけましたし、やってよかったと感じています。


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非常に個人的な思い入れのあるものになりますが、入社したての頃、初めて自ら問い合わせをして記事化したものです。これは入社して2週間くらい経った頃の記事。
もとより田島昭宇先生が好きな私はX(旧Twitter)で原画展が開催される旨を発見し、初めて記事化の問い合わせをしたのでした。結果、読者の方からの反応もよく、また田島先生ご本人からも引用RTをしていただき、より多くの方に原画展を知っていただく機会になったかと思います。自分の好きなものを誰かに伝えたいという原動力で少しでも結果を残せた最初の1歩という意味で思い入れがある記事になりました。

アジアのマンガ・アニメの盛り上がりに、喜びと危機を感じた台湾カルチャー特集

文 / 伊藤舞衣

中国のアニメや韓国のマンガを目にするのも当たり前となっている昨今。アジアでのサブカルチャーの盛り上がりを感じつつも、実際現地がどのような温度感なのかと疑問に思っていたところ、台湾の書店などへの取材で生の声を知ることができた記事として印象に残っています。

コラム

私ごとですが、この記事を読んでいた頃はナターシャに入社する前だったので、読み返すと感慨深い気持ちにもなるのも掘り起こしたい理由の1つです。日本のコンテンツは少し遅れて海外に展開しているというイメージがあったので、Webサービスによりほとんどタイムラグがなく台湾のファンが楽しんでいるということに驚きましたし、流行の傾向も日本と大きく変わらないことからコンテンツを届ける力の進化を感じました。その反面、中国や韓国発の作品も多く棚に並んでいる様子を見ると、ここ数年で広がった中国・韓国作品の勢いに脅威すら覚えます。私もアジアはもちろん、フランスやアメリカの作品が大好きですが、入社前に「これからは記者として、日本の作品をさらに盛り上げられるような仕事ができたら」と思わせてくれた記事です。

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読者の反応

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菊池健 - MANGA総研 C105-2日目(月)東イ62b @t_kikuchi

思い返せばあんな記事、こんな記事~編集部が記事で振り返る、コミックナタリーの15年 https://t.co/vWZvbIfwzr

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