コミックナタリー Power Push - 「アイドリッシュセブン」
IDOLiSH7の素顔に迫る!キャラ&声優7名に直撃
スマートフォン向けアイドル育成アプリ「アイドリッシュセブン」が8月下旬にリリースされる。コミックナタリーでは、IDOLiSH7のキャラクターボイスを務める7名のキャストに、それぞれ自身の演じるキャラクターや作品についての印象を聞いた。またゲームに登場するアイドルグループ・IDOLiSH7にもインタビューを敢行。情報公開日から大きな話題を呼んでいる彼らに心境を伺い、7人の素顔に迫った。
取材・文/熊瀬哲子
IDOLiSH7 声優7名インタビュー
和泉一織役増田俊樹
- 和泉一織(17)
いずみいおり - 誕生日:1月25日
身長:174cm
好きなもの:クールでシャープなもの
嫌いなもの:小さいもの、かわいいもの - クールな性格で毒舌。三月の弟。両親は女性に人気のかわいらしいケーキ屋を営んでおり、昔から目にしていたため自分もかわいいものが好きになってしまった。(※極秘情報)陸とはいつも口喧嘩をしている。
──今回キャラクターデザインの原案を種村有菜さんが手がけられています。こちらをご覧になった感想を教えてください。
キャラクターの表情がすごく柔らかいなという印象を受けました。IDOLiSH7は7人それぞれが個性的で、まだアイドルとして完成されていないメンバーの話なんですが、種村先生の絵からはそういう人間味みたいなところを感じましたね。
──演じられた上で、一織というキャラクターをどんな子だと捉えましたか?
自分に厳しく、他人に厳しい性格で、そこは一織の個性として一番強い部分だと思います。一織は他人に対して思うことがあると、ズケズケと言ってしまうんですね。ただそれも厳しさの反面、仲間をちゃんと認めている証拠で。例えば陸に対しても厳しい言葉をかけたりするんですが、彼の歌声を聴いてからはその才能をちゃんと認めていて、仲間として信じているんです。決して厳しいだけのキャラクターではないと感じています。
──ストーリーの中で印象に残っているエピソードはありますか。
IDOLiSH7のとあるメンバーにスポットが当たり、ほかの事務所から引き抜きにあいそうになるエピソードがあるんですが、その話はすごく印象的でしたね。アイドルを題材にした作品の中でもそういった展開が描かれるのは珍しいなと思いました。彼らが生きている世界は現実のようにシビアだということがわかるし、場合によってはグループ内の亀裂を生んでしまうのではないかと思うんですが、そういった部分を隠さず表現しているのはとても面白かったです。
──アイドルとしての華やかな一面以外も描かれていると。
そうですね。甘くない世界だということを感じさせる作品だと思いました。IDOLiSH7のメンバーは、7人全員が何かしらの秘密を抱えていて。それが原動力になっている子もいれば、抱えたものを突き詰めたくてアイドルになった子もいる。みんなそれぞれアイドルになった理由があるんですよね。そのアイドルになるための過程と、デビューしてからも葛藤する彼らの姿というのが丁寧に描かれていると思います。
──最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。
7人のアイドルとともに世間やライバルなど、いろんなものと戦っていく、ある種生きていく上で必要なことを体感できるゲームになっていると思います。とりあえず一度、試しにプレイしていただきたいですね。始まってしまったらもう次へ次へと、どんどん気になる展開が進んでいくので。まずは入り口だけでも挑戦してみてほしいです。
増田俊樹(マスダトシキ)
広島県出身、3月8日生まれ。スペースクラフト・エンタテインメント所属。主な出演作品に「サムライフラメンコ」(羽佐間正義)、「美男高校地球防衛部LOVE!」(蔵王立)、「山田くんと7人の魔女」(宮村虎之助)など。
二階堂大和役白井悠介
- 二階堂大和(22)
にかいどうやまと - 誕生日:2月14日 身長:177cm
好きなもの:楽できるもの
嫌いなもの:面倒なもの - IDOLiSH7の中で最年長であり、グループのリーダー。つかみどころがなく覇気のない印象を与えるが、本当は熱い内面を持つメンバー思いな性格。事務所に所属する前は、芸能界に対して嫌悪感に近い認識を持っていた。
──キャラクターデザインの原案を種村有菜さんが手がけられていますが、イラストをご覧になった感想を教えてください。
すごくキラキラしてて、かわいいんだけどカッコよさもあって素敵だなという印象でした。それがゲーム用の絵でもそのまま継承されていて、男性から見てもカッコいいデザインだなと思います。あと僕の演じる二階堂くんは唯一のメガネキャラなので、みんなにないものを持っていて「ラッキー!」と思っています。
──大和というキャラクターにはどんな印象をお持ちですか?
二階堂くんはIDOLiSH7のメンバーの中で最年長であり、リーダーというポジションの子です。口では「リーダーって柄じゃないんだけど」と言いつつも、なんだかんだみんなのことをちゃんと見守っている感じですね。僕も大人の余裕じゃないですけど、“年上感”は意識して演じました。
──最年長でリーダーという役割がありながらも、ひょうひょうとした性格のキャラクターなのかなと感じました。
そうなんですよね。だから最初は「やる気がない人」みたいに捉えられてしまうかもしれませんが、実は胸の中にすごくアツいものを持っていて。彼がアイドルになった理由とか、秘めた部分は話が進むにつれてどんどん見えてくるんじゃないかなと思います。
──ストーリーの中で「ここは注目してほしい」というシーンはありますか?
全部オススメといえばそうなんですけど、一番最初のストーリーからいきなり7人に試練が与えられるんですね。それを受けて二階堂くんは「ああ、じゃあ俺辞めるわ」って言ったりして(笑)。そこの反応にも7人それぞれに個性があるんです。僕自身、「この先どうなるんだろう!?」っていきなり心を掴まれて。台本も結構な量があったんですけど、早く先のストーリーが知りたくてあっという間に読んじゃいました。
──オープニングテーマの「MONSTER GENERATiON」を歌われた感想も教えてください。
とても元気で明るい気持ちになれる楽曲なので、ゲームをプレイするときも歌いながら楽しめる仕上がりになっているんじゃないかなと思います。掛け声のところとか、一緒に歌ってほしいですね。
──サビ前の掛け声(「Alright! Here we go!」)のところは、特に白井さんの声が聴こえる気がします。
確かに。僕も自分で聴いてみて、「これがんばって高い声出してる俺じゃね?」って思いました(笑)。ほかの楽曲に比べてもキーが高めだったので、最後のサビのところなんかは思い切り声を振り絞って歌いましたね。
──最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。
「アイドリッシュセブン」は今までのリズムゲーム、アイドルを題材にしたゲームともちょっと違う、新しい感覚の作品になっているんじゃないかなと思います。マンガやノベライズも併せて楽しんでいただきたいですし、友達にもどんどん広めてもらえたらうれしいですね。
白井悠介(シライユウスケ)
長野県出身、1月18日生まれ。EARLY WING所属。主な出演作品に、「美男高校地球防衛部LOVE!」(鳴子硫黄)、「アイドルマスターSideM」(若里春名)、「アイ★チュウ」(三千院鷹通)など。
和泉三月役代永翼
- 和泉三月(21)
いずみみつき - 誕生日:3月3日 身長:165cm
好きなもの:伝説のアイドル“ゼロ”
嫌いなもの:大きいもの - 一織の兄。かわいらしい外見とは裏腹に、男気に溢れ面倒見のよい兄らしい一面を持つ。IDOLiSH7の中でも特に仕事熱心で、ムードメーカー的役割を果たす。
──今回キャラクターデザインの原案を種村有菜さんが手がけられています。
実は僕、りぼんで種村さんが活躍しはじめたときからのファンで。「神風怪盗ジャンヌ」とか「満月をさがして」とか、種村さんが描いてらっしゃったマンガを愛読していたんです。だから今回「アイドリッシュセブン」のお話をいただいたときは、「わー、来たー!」ってすごくうれしくて(笑)。イラストを見せていただいたときも、キャラクターそれぞれに個性が出ているし、さすが種村先生の絵はキレイだなあと思いながら眺めてました。で、たぶん僕が演じるとしたらこの子(三月)だろうなって想像しつつ。
──正解でしたね(笑)。三月というキャラクターには、どのような印象をお持ちですか?
やっぱり見た目からして“かわいい男の子”というふうに見えてしまうかもしれませんが、実はそれだけではなくて。IDOLiSH7の中でも一番ガッツがある子なんですよね。身長が小さいことや、弟の一織と比べられることに昔からコンプレックスを抱えていたんですが、「ゼロ」というアイドルに出会ってからは彼みたいなアイドルになろうと、自分の欠点をプラスに変えていく努力をするんです。あとはチームとしてやっていくことの重要性を、一番考えて行動している子なんじゃないかと思います。
──それはどういったところで感じたんでしょうか?
ボケるところはボケるし、突っ込むところは突っ込む。メンバーの間に立って、IDOLiSH7のバランサーになっている子という印象で。たぶん三月がいなかったら、このグループはまとまらないんじゃないかなって(笑)。それは演じていて感じましたね。
──そんな三月を演じられて、いかがでしたか。
兄弟がいるという点では、僕にも姉と妹がいるので共感できる部分が多かったです。三月は一織がデキる子なのでコンプレックスを抱えていますが、僕も姉がデキるほうだったのでその気持ちはすごく共感できました。「全然姉には敵わないな、でもそれを打破するにはどうしたらいいんだろう」と考えたりしていたので、自分と似ている面が多くて自然に演じやすかったです。
──なるほど。
あとはアイドルグループという意味では、僕自身ナギ役の江口拓也くん、木村良平くんとTrignalというユニットをやらせてもらっていて。Kiramuneという大きなレーベルで歌うという経験をさせていただいてるので、その経験を「アイドリッシュセブン」でも生かせたらいいなという気持ちはありました。グループの中での立ち位置だったり、自分がどういう役割でここにいるのかっていうところは想像しやすかったですね。
──最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。
IDOLiSH7と、ライバルグループのTRIGGERで盛り上げていくストーリーにぜひ注目してください。皆さんの手でIDOLiSH7を育てていただいて、一人前のアイドルにしてもらえたら、演じている僕らもすごくうれしいです。
代永翼(ヨナガツバサ)
プロフィール:神奈川県出身、1月15日生まれ。賢プロダクション所属。主な出演作品に、「Free!」(葉月渚)、「弱虫ペダル」(真波山岳)、「カードファイト!! ヴァンガード」(先導アイチ)など。
アイドル育成アプリ「アイドリッシュセブン」
8月20日に配信が開始されたスマートフォン向けアイドル育成アプリ。プレイヤーが7人のアイドルとともにアイドル界の頂点を目指す、フルボイスの本格リズムアクションゲームだ。製作はバンダイナムコオンラインが、楽曲制作はランティスが務める。スマートフォンゲームを起点とし、コミカライズ、音楽CD、アニメ映像など各種メディアでの展開が予定されている。
2015年8月20日更新