白井晃×志尊淳「春のめざめ」追加キャストに大野いと、栗原類ら

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白井晃が構成・演出を手がけ、志尊淳が主演を務める「春のめざめ」の追加キャストが発表された。

志尊淳(左)、大野いと(右上)、栗原類(右下)

志尊淳(左)、大野いと(右上)、栗原類(右下)

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明らかになったのは、志尊演じるメルヒオールの同級生・ヴェントラ役の大野いと、メルヒオールの友人・モーリッツ役の栗原類。このほか小川ゲン中別府葵北浦愛ら若手俳優陣に加え、あめくみちこ那須佐代子河内大和大鷹明良といったベテラン勢がキャスティングされた。

本作は、思春期の少年たちの性の目覚めや苦悩を描いた、フランク・ヴェデキントによる戯曲。上演にあたって大野は「白井晃さんや志尊淳さん栗原類さんたちと一緒に、この作品を作り上げることが、今、とても楽しみです」と語り、2014年に上演された朗読劇「春のめざめ」にも出演した栗原は「白井さんver“春めざ”がどのように展開されて化学反応を生み出すか僕も楽しみです」と心境を明かしている。

「春のめざめ」は2017年5月に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて上演。このほか京都、兵庫、北九州公演も予定されており、神奈川公演のチケットは2月18日に発売される。

大野いとコメント

思春期の男女がどのように“性”というものを知っていくのか、そしてどのように受け止めていくのか、発表された当時は問題作とされていましたが、ミュージカルとして人気を博したこの作品に、今回携わることができてとても気持ちが入ります。
白井晃さん演出の「マハゴニー市の興亡」を拝見させていただいたのですが、ユーモア溢れる演出に引き込まれました。白井晃さんや志尊淳さん栗原類さんたちと一緒に、この作品を作り上げることが、今、とても楽しみです。
今年2度、舞台の上に上がらせて頂いたのですが、まだまだ未熟者ですので、白井晃さんやスタッフさん、役者の皆さんの力をお借りしながら、全力を尽くします。どうかみなさん楽しみにしていて下さい。

栗原類コメント

3年前の冬に朗読劇で今作をやらせていただき、今回ストレートプレイ版に出演させて頂く事は、恐らく何かの縁だと僕は感じました。志尊淳さんとはずっとバラエティ番組で共演していたのですが、今回初めて一緒にお芝居で仕事ができるのが楽しみです。白井晃さん演出の舞台にはいつか出していただきたいと思っていたので非常に光栄です。白井さんver“春めざ”がどのように展開されて化学反応を生み出すか僕も楽しみです。

志尊淳コメント

今回、「春のめざめ」で主演のメルヒオール役をやらせていただきます。
この物語は、思春期の男女が自分の成長に戸惑い、葛藤しながらも強く成長していく姿が描かれています。
メルヒオールとは年齢も近く、思春期の悩みや葛藤は共感できる部分がたくさんあると思うので、彼の気持ちに寄り添いながら丁寧に演じていきたいと思っています。
白井晃さんの作品を何度か拝見させていただき、白井さんは言葉で表現できない繊細さや雰囲気を持った作品を創られているイメージがあります。
舞台経験のあまりない自分にとってプレッシャーを感じる部分もありますが、大野さんや栗原さんをはじめとする、たくさんの素敵なキャストさん、スタッフさんに囲まれている事に感謝しながら良い作品を作り上げられるよう、精一杯頑張ります。

白井晃コメント

2017年度の芸術監督の最初の作品として、フランク・ヴェデキントの「春のめざめ」を選んだ。それにはふたつの理由がある。ひとつは、100年以上も前に書かれた作品でありながら、全くもって変わらぬ若者の生や性への葛藤が描かれているからに他ならない。少年、少女は他者との対峙を通じて、やがて社会へ組み込まれて大人になってゆく。その過程は、青く稚拙な戦いではあるが、それは自己を形成する上で最も重要なことでもある。若い観客がこの作品に接する時と、大人の観客の視線とは自ずと違ってくる。それは、自分自身がそうであり、今の自分の感覚がこの作品をどのように捉え直せるかという興味がひときわ大きいのだ。
もうひとつは、この作品が書かれた、19世紀後半の社会の空気が、不思議と現代と似ているように思えてならないからだ。産業革命による経済体系の変化は、人々の暮らしや、国家の在り方まで変化させて行った。それが、まさに相似形をなして、しかももっと大きなうねりとなって現れているように思える。少年、少女たちが通う、ギムナジウムを取り巻く環境はとても危うい。それは大人たちが作った社会であり、まさに現代の子どもたちがおかれている状況と酷似している。
今回、舞台経験の少ない若い俳優たちと、この作品の創作に挑むことにした。それは、彼らの存在そのものが持つ、生への憂いと喜びを、誠実に現わすことができるのではないかと思ったからだ。彼らは、まだ保育器の中にいる。そして、外気の危険を感じながら葛藤している。そんな様子がリアルに立ち上がればと願っている。

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「春のめざめ」

神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
2017年5月

2017年5月27日(土)・28日(日)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール

2017年6月10日(土)・11日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

※北九州公演あり

作:フランク・ヴェデキント
翻訳:酒寄進一 
構成・演出:白井晃
出演:志尊淳大野いと栗原類 / 小川ゲン中別府葵北浦愛 / あめくみちこ河内大和那須佐代子大鷹明良 ほか

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