恒例version 21.1でサカナ、OGRE、telephonesら熱演8時間

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本日2月11日、神奈川・横浜アリーナにてライブイベント「version 21.1 fourth」が開催。「version 21.1」シリーズの中心バンドであるサカナクションthe telephonesOGRE YOU ASSHOLEの3組のほか、andymoriTHE BAWDIES9mm Parabellum Bulletの計6組が、1万3000人のオーディエンスの前で競演を繰り広げた。

サカナクション(撮影:古渓一道)

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OGRE YOU ASSHOLE(撮影:古渓一道)

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9mm Parabellum Bullet(撮影:橋本塁)

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THE BAWDIES(撮影:橋本塁)

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andymori(撮影:橋本塁)

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the telephones(撮影:古渓一道)

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DJ前田博章(撮影:古渓一道)

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ライブ開始に先立って、石毛輝(Vo, G, Syn / the telephones)、出戸学(Vo, G / OGRE YOU ASSHOLE)、山口一郎(Vo, G / サカナクション)の3人が開会宣言を実施。山口が「『version21.1』 最初はSTUDIO COASTで、チケットも売り切れなかったんだけど、今日は1万人ってすごいね。 今日はイベントだけど勝負だよ!」と語ると、大きな歓声が響きわたった。

一番手のthe telephonesは、石毛の「昼間っから踊ろうぜ! Are you DISCO?」というシャウトを皮切りに、「Urban Disco」「sick rocks」といったアッパーチューンを畳み掛け、会場全体を巨大なダンスフロアに変えてしまう。さらに「みんなの退屈な日常を、ぶっ壊すぜ!」という叫びに続いた「D.E.N.W.A」、刺激的なシンセサイザーとギターがぶつかり合う「SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!」でフロアの熱気は急上昇。ミラーボールさながらの衣装を身にまとった岡本伸明(Syn)は「4年で横浜アリーナでしょ? オリンピック、ワールドカップと同じくらい、いやもっとすごいってことだあ!」とハイテンションなMCで観客を煽った。そしてラストはthe telephones流のラブソング「Love & DISCO」。バンドはトップバッターにふさわしいパフォーマンスを届けて、ステージを降りた。

続くandymoriはシンプルな編成を生かした、ラフかつドライブ感にあふれたナンバーを連続投下。「革命を起こすんだ」という力強い意志に満ちた歌詞が聴き手の胸を打つ「革命」、小山田壮平(Vo, G)が「ぜひthe telephonesにカバーしてもらおうかと……」といたずらっぽく笑顔を浮かべたダンサブルな「クラブナイト」などで、ぐいぐいと観客を惹き付けていく。小山田のファルセットボイスが会場を包み込んだ「1984」のあとはラストスパートへ。「ベンガルトラとウィスキー」「Peace」でフロアを揺らすと、最後は「音楽を愛してやまない全ての人に贈ります」という言葉に続いて「愛してやまない音楽を」を届けた。

THE BAWDIESは1曲目の「A NEW DAY IS COMIN’」で、いきなりダイナミックなバンドサウンドで観客をノックアウト。2曲目に入る前にROY(Vo, B)は「実は今年初ライブなんですね。遅れましてですが……あけましておめでとうございます! え、遅すぎますか?」と自ら突っ込みを入れつつ「IT'S TOO LATE」を熱唱し、オーディエンスの熱狂をさらに加速させていく。さらに「ダイエットだなんだと言ってますが、これはいくら食っても大丈夫です! ただただ元気が出ますよ!」と「HOT DOG」を披露したかと思えば、「どのみち近道なんてないんですよ。だったら真っ直ぐ進むしかないんですよ!」と「KEEP ON ROCKIN'」をプレイするなどMCも絶好調。貫禄すら感じさせるステージで、2012年初ライブを彩った。

前田博章のDJプレイを挟んで始まったのは、9mm Parabellum Bulletのアクト。ステージにあがったメンバーは、「Living Dying Message」「Cold Edge」「The Revolutionary」といった轟音ナンバーを次々と披露していく。MCで菅原卓郎(Vo, G)は「俺達の『Movement YOKOHAMA』へ来てくれてどうもありがと……それは去年の話でした!」と、2011年に横浜アリーナでワンマンライブを行ったことを明かしつつ、「震災から11カ月経ったけど、政府とかバタバタしてる今こそ世の中をよくするチャンス。いろんなことを言うやつを黙殺するパワーを身につけていきましょう」と呼びかけ喝采を浴びていた。そして終盤は「新しい光」「Black Market Blues」といったナンバーを、猛るようなプレイで届け観客を狂乱の渦へと巻き込んだ。

OGRE YOU ASSHOLEは、出戸の「こんばんは、OGRE YOU ASSHOLEです」という挨拶以外は、45分にわたってストイックかつミステリアスなステージを展開した。セットリストの流れは、最新アルバム「homely」から「ロープ」「フェンスのある家」「ふたつの段階」、「アルファベータ vs. ラムダ」から「バックシート」、そして「ロープ(Long ver.)」という全5曲構成。中でも出戸のハイトーンボイスと深遠なギターサウンドが絡み合った「バックシート」からラストへの流れは、OGRE YOU ASSHOLEならではの独創的な世界が広がるひとときとなった。

そしてトリを飾ったのはサカナクション。山口の「『version21.1』用意はいいかー!」という叫びからライブの幕があがり、序盤の「モノクロトウキョー」「セントレイ」からオーディエンスを揺らしていく。そしてノンストップミックスさながらの間髪を入れない展開で高揚感を生み出し続けた。観客は残りわずかとなったイベントを全身全霊で楽しみ、「アルクアラウンド」「アイデンティティ」の2曲では大きな歌声でバンドとの一体感を生み出した。山口が「ありがとうございました!」と挨拶をしてイベントは大団円を迎えたかに見えたが、熱烈なアンコールの拍手を受けてメンバーが再びステージに集結。「みんなマインドが違うけど、苦しみながら音楽を作ってる6バンドが集まって、 センスの良い1万人ものお客さんがこうやって集まってくれると……救われます!」と山口は感慨深そうに語り、「ナイトフィッシングイズグッド」を最後にプレゼント。そしてイベントは、壮大なサウンドスケープが広がる中で、感動的なフィナーレを迎えた。

なお「version 21.1 fourth」は2月16日の愛知・Zepp Nagoyaと、17日の大阪・なんばHatchでも開催。こちらにはサカナクション、the telephones、OGRE YOU ASSHOLEが引き続き出演する。

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