2010年4月から6月にNHKで放送された音楽教養番組「スコラ
「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」は坂本龍一監修による全30巻の音楽全集「commmons: schola」の映像版として、音楽の歴史やその原理、魅力などを坂本が講師となって伝える番組。昨年のシーズン1では、「J.S.バッハ」「ジャズ」「ドラムとベース」という3つのテーマを取り上げ、各4回ずつ全12回にわたって放送した。
シーズン2の講義テーマは「古典派」「ドビュッシー、サティ、ラヴェル」「ロックへの道」の3つ。番組は、坂本とゲスト講師による対談パートと、一般の子供たちとともに行うワークショップのパートからなる。
また、番組最後に行われる、講義内容を踏まえたスタジオライブも健在。教授がモーツァルトやベートーベン、ドビュッシー、ラヴェルをどのように解釈して演奏するのか気になるところだ。さらに「ロックへの道」編では、
放送はNHK Eテレにて、毎週土曜日23:00~23:29。
坂本龍一 コメント
去年のスコラ・シリーズの反省も含めて、シーズン2では制作チームといろいろディスカッションを重ねた。いろいろな苦労があるが、つくづく思うのは、これをやらせてもらって一番勉強になっているのは自分だということ。ひとに何かを教えるには、自分が一番勉強しなければならないから。 それでも常に勉強が足りないと思う。教えるなどという大それたことは、やはりぼくには向いていないな。
番組プロデューサー 佐渡岳利 コメント
我々スタッフとしても待望のシーズン2が始まります。特にワークショップは、“坂本先生”と生徒さんたちの生き生きとしたやりとりが健在で、「こんな先生がいたら音楽の授業も楽しかったのに…」と思ってしまう場面が何度もありました。また、演奏では、坂本さんが、ベートヴェン、モーツァルトからロックンロールまでジャンルの垣根なく披露しているので、ここもお見逃しなく!
「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」放送内容
2011年10月1日(土)、8日(土)15日(土)、22日(土)予定 「古典派」
現代人が最も親しんでいるであろうクラシック音楽「古典派」。バッハ以後に登場したこの音楽を、バッハから古典派にいたる道程と、ハイドン、モーツァルト、ベートヴェンの3巨人にスポットをあてる。古典派の楽曲形式の中心をなす「ソナタ形式」も解説し、古典派の音楽の魅力に迫る。
ゲスト講師:浅田彰 / 小沼純一 / 岡田暁生
演奏:坂本龍一
2011年10月29日(土)、11月5日(土)、12日(土)、19日(土)予定 「ドビュッシー、サティ、ラヴェル」
20世紀の幕開けを象徴する大作曲家、クロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェル。ほぼ同時代を生きながら、まったく異なるアプローチで名曲を生み出した彼らと、現代音楽への道をひらいたサティ。既存の枠にとらわれることなく、自由なアプローチで、独自の音楽を生み出した彼らの真実に迫る。
ゲスト講師:浅田彰 / 小沼純一
演奏:坂本龍一
2011年11月26日(土)、12月3日(土)、10日(土)、17日(土)予定 「ロックへの道」
現在の世界におけるポップミュージックの中心をなす音楽ジャンル「ロック」。20世紀半ばに誕生した音楽がなぜ、若者たちの心をとらえ、それまでの音楽を過去のものにしたのか。エルヴィス・プレスリーやビートルズなどを取り上げ、その魅力に迫る。
ゲスト講師:北中正和 / ピーター・バラカン /
演奏:坂本龍一 / 細野晴臣 / 小山田圭吾 ほか
※番組の放送が終了したため、画像を取り下げました。
リンク
- schola 坂本龍一 音楽の学校
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音楽ナタリー @natalie_mu
坂本龍一が音楽を教えるNHK「スコラ」シーズン2開講 http://t.co/WYAnF0O