開演時間を迎えるとマネージャーの劔樹人がステージ上で観覧にあたっての注意事項を説明し、おなじみのSEとともに神聖かまってちゃんのメンバーが登場。の子(Vo, G)は味噌汁を片手にステージに現れ、これをステージドリンクとして少しずつ味わいながらライブを進行した。
今回のツアーではサポートメンバーとしてバイオリンの成井幹子(
この日はの子のコンディションが良好だったこともあり、曲を重ねていくうちにパフォーマンスはどんどん熱を帯び、メンバーそれぞれが「今日は楽しい」というコメントを連発。みさこ(Dr)が「リハのときとテンションが違いすぎて、モニターから聴こえる声がうるさい」と語ったように、いつにも増してハイテンションで力強いライブが繰り広げられた。
「ベイビーレイニーデイリー」は特別バージョンとして、通常みさこが歌う冒頭の合図をmono(Key)がシャウト。「ゆーれいみマン」はもともとセットリストに入っておらずしばらく練習もしていなかったとのことだが、それまでの流れに乗るように勢いのあるパフォーマンスが展開され、観客の盛り上がりも相まって会場内に大きな一体感を生みだしていた。「ゆーれいみマン」終了後、尿意をもよおしたmonoはトイレに行くため一旦退場。しかしの子は「あいついなくてもいいよ」と言い、monoを待たずに3人のみで「笛吹き花ちゃん」の演奏を開始。トイレを済ませたmonoが曲の途中から慌ててライブに参加するという一幕もあった。
ちばぎんが「毎回思うんだけど、どうせまた出てくるってわかってるのに1回引っ込む意味なくね?」と疑問を投げかけるも、本編最後の「いかれたNEET」を終えるとバンドはひとまず退場。アンコールで再びステージに登場すると、ライブ本編を超えるテンションの高さで「ちりとり」「ロックンロールは鳴り止まないっ」「夕方のピアノ」を次々と披露した。キラーチューンの連発に観客のボルテージは一気に爆発し、の子もどんどん鬼気迫る表情に。ラスト「学校に行きたくない」では椅子やマイクを投げ、マイクスタンドや機材を次々になぎ倒しながら縦横無尽に暴れまわり、フロアに向かってダイブ。混沌とした状況のステージでノイズに包まれながら完全燃焼して立ち尽くすの子に向けて、会場中から惜しみない拍手が贈られた。
神聖かまってちゃんフリーライブツアー 2011年5月26日(木) 東京・LIQUIDROOM ebisuセットリスト
01. いくつになったら
02. 白いたまご
03. 天使じゃ地上じゃちっそく死
04. 怒鳴るゆめ
05. 映画
06. レッツゴー武道館っ!☆
07. 22才の夏休み
08. ベイビーレイニーデイリー
09. さわやかな朝
10. ねこラジ
11. ぺんてる
12. Os-宇宙人
13. ゆーれいみマン
14. 笛吹き花ちゃん
15. こたつから眺める世界地図
16. 夜空の虫とどこまでも
17. 黒いたまご
18. 聖天脱力
19. いかれたNEET
E1. ちりとり
E2. ロックンロールは鳴り止まないっ
E3. 夕方のピアノ
E4. 学校に行きたくない
リンク
- 神聖かまってちゃん オフィシャルサイト
- 子供ノノ聖域
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音楽ナタリー @natalie_mu
神聖かまってちゃん、無料ツアーで自己最多23曲熱演 http://natalie.mu/music/news/50205