水曜日のカンパネラ、ツアー初日でコムアイがライブハウスを縦横無尽

昨日11月18日に東京・赤坂BLITZにて水曜日のカンパネラの全国ツアー「ジパング」の初日公演が実施された。

開演時間を45分ほど回った頃に客電が落ち、ライブ1曲目「ラー」のイントロが鳴り始めると、会場内はフロアから上がる怒号のような歓声に包まれる。コムアイはステージ上を歩き回りながらトラックに合わせて個性豊かな振り付けを披露し、オーディエンスを魅了していく。なだれこむように突入した「シャクシャイン」では、場内に多数のレーザービームが飛び交う派手な演出で観客の高揚感を煽った。

最初のMCに入るとコムアイは「大変お待たせいたしました。お詫び申し上げます」とフロアに向けて深々とお辞儀。彼女はバツが悪そうな表情を浮かべながらも、フロアから上がる声にレスポンスを送ったり、観客たちをイジるトークを繰り広げ「2年で終わると思って始めた水曜日のカンパネラですが、3年経ってこんなに人が集まると辞められなくなる」と感慨深そうに語った。MC直後に披露された「ディアブロ」では、コムアイと観客の盛大な掛け合いが繰り広げられたほか、オーディエンスが一斉に手をくねらせて湯気を表現するなど一体感のあるパフォーマンスが展開された。

ライブが後半に差し掛かると彼女は最新アルバム「ジパング」の収録曲を中心としたセットリストで、水曜日のカンパネラの最新のモードを見せつけていく。ステージ頭上から降りてきたシャンデリアをコムアイが手に持ち、客席を照らしながら歌声を届けていった「メデューサ」、ダンサーたちが支える神輿の上に立って客席に乱入した「ナポレオン」など趣向を凝らした演出でオーディエンスを楽しませていた。

再びMCに入ると彼女はこの日の演出について触れ「やりたいことがありすぎてパンクしそう」と話し、今回の「ジパング」ツアーでは会場ごとに異なった演出に挑戦することなどを明かした。本編最後のナンバー「ドラキュラ」では、フロア後方で照明を担当していたスタッフのところまでコムアイが客席を縦断。スタッフに同曲の一節を歌わせるという破天荒なパフォーマンスで、客席を大いに沸かし、場内のお祭り騒ぎに拍車をかけた。

盛大なアンコールに応えて再登場したコムアイは「今日だけのために用意してきた特別な『ラー』をやります」と宣言し、本日2度目となる「ラー」をパフォーマンス。歌唱中にはステージ上を埋め尽くすほどのダンサーが現れて同曲を盛り上げたほか、彼女がヤフオク！で購入したという巨大な招き猫のバルーンも登場。また楽曲後半には同曲とのコラボムービーが話題となった「カレーメシ2」のキャラクター・カレーメシ2くんがステージ中央のお立ち台を陣取り、キレのあるダンスを披露する。会場内が熱狂に包まれる中、ライブはフィナーレへ。「ラー」のアウトロでコムアイは最後に「また会おうね！」と客席に呼びかけ、ステージをあとにした。

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