山中湖畔で豪華共演！Augusta Camp大団円

昨日7月27日に山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきにて野外ライブイベント「Augusta Camp 2014」が開催された。

これはオフィスオーガスタに所属しているアーティストが一堂に会す恒例のイベントで、16回目となる今年は初の山中湖交流プラザきらら シアターひびきでの実施となった。開演前には、オフィスオーガスタの新人発掘・育成プロジェクト「Calling You!!」の一環として、NakamuraEmi、松室政哉、杏窪彌（アンアミン）の3組がオープニングアクトとして登場。個性あふれるパフォーマンスで場内を盛り上げた。山中湖村の高村文教村長の挨拶をはさみ、イベントの口火を切ったのはAugusta Band。イベントのオールキャストによる福耳の「DANCE BABY DANCE」で、盛大にイベントの幕を開けた。続いてステージに姿を現したのは、野狐禅での登場以来、11年ぶりのオーガスタキャンプの出演となった竹原ピストル。「オープニングアクト、もう1組いたんだっていう気持ちで観てください」と控えめなあいさつをしつつも、感情を吐き出すように「俺のアディダス～人としての志～」など3曲を熱く歌い上げ、観客の心を掴んだ。

青い涼しげなワンピースをまとった元ちとせは、琉球音階を使用したゆったりした「いつか風になる日」からライブを始める。ギターのアルペジオに合わせてしなやかに体を動かし、全身で楽曲を届けていく。最後には「中国からやってきたスーパー小学生」とジョークを交えて、コーラスにさかいゆうを呼び込み、2人で「ワダツミの木」を披露した。長澤知之は終始、バンドなしのギター弾き語りでパフォーマンス。「僕らの輝き」「バニラ」など、静かにかつ軽やかに灼熱の山中湖に涼しげな空気を運び入れた。

走ってステージに登場したのは、さかいゆう。彼はバンドを従えグル―ヴィーなライブで会場を盛り上げていく。途中には「大好きな飲み友達ならぬ“飲み先輩”」としてスキマスイッチの大橋卓弥（Vo, G）を呼び込み、大橋とさかいによるユニット「おおざけ」で「ピアノとギターと愛の詩（うた）」を演奏する一幕も。最後はCMソングとしておなじみの「薔薇とローズ」をしっとりと歌い上げ、ステージをあとにした。続いて登場したCOILは「涼しげにやりますのでよろしくお願いします」とつぶやくと、福耳の「DANCE BABY DANCE」をプレイ。柔和な笑顔を見せながら、江川ゲンタ（Dr）、中村キタロー（B）とのトリオ編成で楽曲を繰り出していく。ラストナンバーではスキマスイッチの常田真太郎（Key）を召集。岡本定義が「インチキスキマスイッチみたい（笑）」と笑いを誘うと、常田は「毎年声かからないかなと思ってました」と念願のコラボであることを明かし、2人はバンドとともにドラマチックに「バス待ち」を届けた。

スキマスイッチは1曲目「全力少年」で、涼しくなってきた山中湖畔を再び熱くさせる。2人はコール＆レスポンスでファンを煽ったり、大橋が会場を端から端まで走り回ったりとパワフルにパフォーマンスする。「ひさびさに秦と一緒にやろうかと……」と秦を呼び込むと、3人は互いの洋服についてコメントしたりと仲睦まじい様子を見せる。そして秦の「上がってー昇ってー」というアカペラから「ユリーカ」を投下。さらに会場の温度を上昇させたあと、秦が去ったステージでスキマスイッチは渡辺美里の「サマータイム ブルース」をカバーする。ドラマー・江川ゲンタを呼び込み、ドラム2台の迫力あるサウンドに乗せ、観客も交えた大合唱が会場に響き渡った。

30分ほどの休憩をはさみ、ステージにはオーガスタに所属して間もないの浜端ヨウヘイが登場。山崎まさよしのツアーでオープニングアクトを務めている彼は「オーガスタキャンプ、初めましてです」との緊張感のある挨拶をするも、堂々と美しい歌声を届けていく。ギター弾き語りや、山崎を招き入れたバンド編成、キーボードの弾き語りとさまざまなスタイルでまっすぐな思いを歌い上げた。山崎まさよしは、おもむろにブルースハープを奏でると、アコースティックギターをつまびき「僕はここにいる」からライブをスタートさせる。開演から約4時間半経ってようやく自身の出番を迎えた彼は、MCで開口一番「めちゃめちゃ長かったー！」と思いを吐露し、笑いを誘った。また杏子と常田とのコラボで、「Fat Mama」とキャロル・キング「I Feel The Earth Move」をプレイ。3人はバンドメンバーとともに、ダイナミックでセクシーなプレイで場内を熱狂させた。

日も暮れ、すっかり暗くなった会場。続いて登場した杏子は、揃いの振付をレクチャーし、楽しげに「The満点！富士」でライブを始める。続く「あなたにアディクション」では元BARBEE BOYSのいまみちともたかが登場。予想外のゲストに観客は大興奮で盛大に歓迎する。さらに男性ボーカルパートを山崎まさよしが務め、豪華な「あなたにアディクション」となった。「恋するBAILA BAILA」ではダンサーとコーラス隊を招き入れ、大所帯でにぎやかにショーを終えた。そして本編のトリを飾ったのは秦基博。スポットライトに照らされた秦はしっとりと「アイ」を歌い始め、観客は息を飲むようにじっと秦の美声に聴き入った。その後秦はバンドメンバーとともに「グッバイ・アイザック」「今日もきっと」などポップチューンを連投。さらに、ただ一人の同期・長澤知之を招き入れ「鱗」をパフォーマンスした。そして長澤とバンドメンバーがステージを去ると、1人残った秦が「1人で寂しいなー。誰か来てくれないかなー」とこぼす。そこに登場したのは、なんと人気キャラクターのドラえもん。秦が8月8日公開の3DCGアニメ映画「STAND BY ME ドラえもん」の主題歌を担当することから、ドラえもんが秦に会いに来たという。ドラえもんに見守られながら、秦はアコースティックギターをつまびき、映画を彩る新曲「ひまわりの約束」をしっとりと歌い上げた。ドラえもんは「秦くん、すごいよ！ 僕ちょっと泣いちゃってます」と感激した様子。そして秦はドラえもんと仲良くステージをあとにした。

アンコールでは再びオールキャストが登場。福耳の楽曲「10 Years After」「星のかけらを探しに行こう Again」をセッションし、花火とともに豪華でにぎやかな「Augusta Camp 2014」の幕を閉じた。