本日7月26日、
昨年8月に日産スタジアムで初の単独公演を開催し、大成功を収めたももクロ。今年の公演は規模を2日間に拡大し、本日は6万1989人の観客を動員したほか、さらに全国各地でライブビューイングも行った。
「祭り」をコンセプトにしたライブにあわせて、メインステージには約5億円をかけて制作されたという高さ約20mにおよび巨大な神社をはじめ、太鼓橋や出店が設営された。さらに櫓風のサブステージも用意され、にぎやかな空気を醸し出した。強い日差しが差し込む中でメンバーが登場すると、約6万人のオーディエンスは怒号のような歓声を上げて5人を迎え入れた。天女のような衣装に身を包んだメンバーは、和傘を手に優雅に舞いながらライブをスタート。そのままボルテージの高いナンバーを連発し、会場のお祭りムードに拍車をかけた。
最初のMCでは百田夏菜子が「日産スタジアムにお越しのバカの皆さん、楽しんでますか?」と呼びかけ、「私たち今会えるアイドル、週末ヒロインももいろクローバーZ!」と元気いっぱいに挨拶。そしてメンバーは冒頭の演出についてコメントしたり、ステージに設営された出店に興味を示したりとライブの雰囲気を楽しんでいる様子をみせた。
ライブの中盤では、激しくうねるデジタルサウンドにあわせて「CONTRADICTION」が歌い上げられたり、ミディアムテンポの「キミとセカイ」が披露されたりとさまざまなタイプの曲がオーディエンスを魅了する。メンバーが衣装チェンジをしている幕間では、大勢の踊り子たちが現れ、虎舞や阿波踊りなどさまざまな踊りをステージや花道で展開した。
真剣な表情で熱演を繰り広げるメンバーだが、MCになるといつものように自由奔放に。高城れにが「たこ焼き食べるー?」と屋台からたこ焼きを持ち出したり、百田が自己紹介中に「二十歳ー!」と成人を迎えたことを猛烈にアピールし、「二十歳コール」を巻き起こしたりする。なお本日の公演には高城の出身小学校の生徒たちが来場しており、高城が「先輩の背中に付いてきてほしいと思います!」と叫ぶ場面も。するとほかのメンバーが「この先輩でいいの?」とツッコミを入れ、観客を爆笑させていた。その後、5人は「セーラームーン」風のデザインの衣装に着替え、アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」のオープニングテーマ「MOON PRIDE」と、同作のエンディングテーマ「月虹」を壮大な映像演出とともに観客の前でパフォーマンスし、夕暮れのスタジアムを美しく彩った。
すっかり日も暮れ「コノウタ」でフレッシュな空気を送り込んだあとは、本編最後のMCへ。百田、高城、玉井詩織、佐々木彩夏の4人は思い思いに語るものの、有安杏果だけはなぜか口数少なめ。有安が「台本に有安の文字ないもん!」と滑舌が悪いため台本から外されていることをふてくされていると、突然アナウンサーの清野茂樹の実況とともにプロレスラーの天龍源一郎が登場する。「日産スタジアムでやってるから応援に来たんだよ」と口にする天龍だが、その声は低くしゃがれ、有安に匹敵するほどの聞き取りづらさ。そのまま滑舌の悪い同士のトークが始まるも、なかなか会話が成立せず。その傍らで清野が「天龍さんがいらしても盛り上がらないときを想定して来た」と述べると、玉井が「清野! 天龍さんが来ないうちから盛り上がらないこと考えるバカいるかよ!」とビンタし、会場を盛り上げる場面もあった。そんな一幕を経て天龍は「ももクロをもっともっと応援しようぜ!」と叫びオーディエンスの心をひとつにまとめあげた。さらにMCの終盤では有安がももクロ加入5周年を迎えたことを報告。それを祝うようにスタジアムの客席が緑一色に染まり、彼女は少し照れながら「重なるんですよね。大きいイベントと私の記念日が」と最後のブロックへとつなげた。
3時間におよぶ本編が終わったあとも、オーディエンスは貪欲にアンコールを求める。その声に応えるように三味線などをフィーチャーした和風の「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が爆音で流れだし、百田が「まだまだ私たちがいい夢見させてやるから!」と宣言しアンコールに突入した。
なおアンコール中のMCでは有安が「ちょっと言ってもいいですかね? ちょっと有安杏果主催のイベントを開催したいと思いまして……」とアナウンスし、まずは155cm以下の男女を対象とした「チビっ子祭り2014」を10月18日に九州のライブハウスで行うことを告知。何も知らされていなかったメンバーは驚きつつ、「スタッフさんも155cm以下とか?」とアイデアを提案する。そんな4人を横目に有安はさらに「ひさびさの『女祭り』もやりたいと思います。11月24日に大阪城ホールで」と「女祭り2014」の開催を発表。会場内のオーディエンスをおおいに盛り上げた。高城はすかさず「今回は松崎しげるさんの役が有安ってこと?」と過去数回にわたってももクロのライブでサプライズ発表を行ってきた松崎しげるについて触れ、「『愛のメモリー』歌ってよ!」とムチャ振りをしていた。
初日公演を締めくくったのは「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」の“桃神祭ver.”。和風のアレンジを施したライブの定番曲に観客はおおいに熱狂し、そのままハッピーな空気が漂う中でフィナーレへ。花火が空高く打ち上がり、お祭りムードはピークに達する。そして「ももクロ夏のバカ騒ぎ2014」初日公演は百田の「素敵なおやすみを!」という言葉と、5人の「以上、私たち今会えるアイドル、週末ヒロインももいろクローバーZ!」という挨拶をもって終幕した。
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