今年9月よりデビュー30周年およびソロデビュー20周年を記念した全国ツアー第1弾「青春」を開催中のフミヤ。昨日の公演はツアーの締めくくりとなる東京・日本武道館でのカウントダウンライブまで50日を切ったことを記念して急遽実施された。
フミヤ自身もバンドのコンディションも、そしてツアー自体も後半戦に差し掛かり脂が乗ってきている様子。ラフなスタイルでステージに現れたフミヤは「ようこそAXへ!」と挨拶をすると、軽やかにターンを決め、華麗なステップを踏みながら「WANDERER」「I love you, SAYONARA」など名曲を次々と歌い上げた。
ひさしぶりのライブハウス公演ということで、大勢のファンで埋め尽くされたフロアは終始熱狂状態。フミヤもホール会場とは違う雰囲気を堪能しているようで、ハンドマイクでステージ前方まで移動したり、「みんな窒息しないように、とっとと歌います(笑)。近いんでいろいろ楽しんで」と呼びかけたりしていた。
30年にわたりさまざまなタイプの楽曲を世に送り出してきたフミヤ。「今歌ってるのは25年前くらいの曲ですから(笑)。でもひさしぶりに歌ってるけど、懐メロな感じがしませんね。歌詞を読むと『甘いなコイツ』って思いますけどね」と過去の自分にツッコミを入れつつ、「大人っぽいエッチな歌を」という前置きから「ミセスマーメイド」「NANA」といったアダルトな歌詞が魅力の楽曲や、本人曰く“青春の歌”というみずみずしいメロディや歌詞が光る楽曲を惜しみなく届ける。またライブの終盤では「おまえが嫌いだ」も特別にパフォーマンス。懐かしい1曲にフロアが狂騒状態となる一幕もあった。
フミヤのパフォーマンスはもちろん、弟の尚之(Sax)や屋敷豪太(Dr)といった盟友からなるバンドのプレイやコーラスも魅力の今回のツアー。各メンバーのソロコーナーも展開されたほか、「素直にI'm Sorry」ではバンドメンバーのコーラスが楽曲に彩りを添え、盤石の編成であることをオーディエンスに印象付けていた。
またフミヤは、日本武道館でのカウントダウンライブを5年ぶりに復活させることについて、「ようやく年末に年越しソバを食べ、紅白を観てという感じで、ずいぶん楽になったなあと思ったんですが」と笑いながらぼやき、周りの「やれます! きっとみんな来てくれますよ!」という声に後押しされ開催を決意したことを明かす。さらにアンコールでは盛り上がる観客に向かって「みんな青春だねえ。いつまでも青春でいてください。俺ももう1回青春に戻ろうかな?」と刺激を受けた様子だった。さらに「長く愛してくれてありがとうございます」と述べ、2014年8月からアニバーサリーツアー第2弾を開催することをアナウンス。ファンに2014年も精力的な活動をしていくことを約束して、2時間におよんだこの日のライブを終えた。
藤井フミヤ 30周年スペシャル カウントダウンライブ
2013年12月31日(火)東京都 日本武道館
OPEN 21:00 / START 22:00
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音楽ナタリー @natalie_mu
「長く愛してくれてありがとう」フミヤ30周年ツアー後半へ http://t.co/tB3fHTOWxm