SM ENTERTAINMENT JAPANのガールズグループ・GPP(ジーピーピー)が2025年12月にデビュー。1stシングル「Bring it Back」を1月14日にCDリリースした。
表題曲「Bring it Back」は、“音楽を視覚で拡張するチーム”というGPPのモットーに沿った、さまざまなジャンルを融合させた楽曲。歌詞に「どんな困難が訪れようとも立ち向かい乗り越える」というメンバーの固い意志と決然とした精神が込められた、エッジの効いた1曲に仕上がっている。シングルには「Bring it Back」のほか、メンバーのHONOKAが作詞に携わり、夢への憧れを歌う「Motivation」、全編英語詞で“根拠のある自信”を突き付ける「Buzz Down」が収録されており、3曲すべてが彼女たちの歩んできた物語と大きく重なっている。制作にあたっては、メンバー全員でデビューに懸ける思いや葛藤を共有し合うなどして徹底的に楽曲と向き合い、1年半のトレーニング期間を経て培われた「限界突破」の精神を作品へと昇華させた。
音楽ナタリーでは、彼女たちのデビュー日である12月16日にインタビューを実施。デビューシングルについてはもちろん、360°ステージという挑戦的な構成で挑んだデビューショーケースの舞台裏から、宿舎でのユニークな役割分担、そして「家族以上にリラックスできる」と語るほどの深い絆を育んだ“話し合い”の習慣まで、8人の素顔と覚悟に迫った。
取材・文 / 小松香里撮影 / Kyutai Shim
自分のこともみんなのことも信頼してるから
──まずは昨日のデビューショーケースの話から伺わせてください(※取材は12月16日に実施)。360°ステージでのHONOKAさんのアカペラでライブがスタートしました。緊張しませんでしたか?
HONOKA ヤバかったです!(笑) リハでは大丈夫だったアドリブや冒頭の部分が直前に飛んでしまって「ヤバい!」と思ってたんですが、ステージ立ったら戻ってきたのでよかったです。
ANAMI みんなでHONOKAちゃんを囲うポーズから始まるんですが、HONOKAちゃんの顔を見て「がんばれ!」って祈ってました。
HONOKA みんなのパワーで持ち直すことができました!
──デビューショーケースを経て感じたGPPの強みは?
MOMOKA 私たちの強みは、パフォーマンスから直接放出されるエネルギーだなと思いました。映像で観ていただくことも大事なんですが、生のパフォーマンスだからこその迫力を感じてもらいたくて。例えば曲中に掛け声を上げたり、その空間でしか得られないエネルギーを受け取ってもらえるパフォーマンスを意識しています。
RINKA 360°のステージは構成がとても複雑で大変だったけど、たくさん練習してきた成果を出せたと思います。緊張しましたが、自分のこともみんなのことも信頼してるからこそのパフォーマンスになったかなって。改めてチームワークのよさを感じたので、見てくれた皆さんにもそれが伝わっていたらうれしいです。
SARA デビューまでの1年半のトレーニング期間中、1人ずつ歌や踊りを披露する評価会が定期的に行われていたんですが、最初の頃は全然うまくできなくて、自分の映像を見るのが恥ずかしかったんです。でも、練習を重ねていくことですごく成長できました。長く一緒に過ごす中でたくさん話し合いをして、お互いのことを深く理解するようになって、お互いを尊重し合って目標に向かって走り続けてきました。「私たちはこれからも大丈夫」っていう確信が昨日のショーケースで生まれました。
──ショーケース後はパフォーマンスを振り返る反省会のようなことは行いましたか?
MIKA はい。当日はバタバタしてはいたんですが、時間を取って「こうだったよね」っていう振り返りをしましたね。
ANAMI ショーケースの翌日は、日付が変わった瞬間に「Bring it Back」のMVが公開されるタイミングでもあったので、宿舎の大きめのテレビで公開されたMVを観てデビューした実感をみんなで共有して。「がんばった甲斐があったよね」「もっと上に行けるよね」っていう話もしました。
MIKA ショーケースで初めてメンバー全員の家族に会えたんです。それもあって「これから家族に恩返ししていきたいよね」という話も出ましたね。
ANAMI MOMOKAちゃんのお母さん、会った瞬間に私たち全員をハグしてくれて(笑)。
MOMOKA 元気がよすぎるんです。「ママでーす!」とか言って、すごい強い力でハグしてくれました(笑)。
MIKA (笑)。MIAのパパはイギリスから来てくれて。会えてよかったよね!
MIA うん、うれしかった。父は普段あまり感情を表に出すタイプじゃないんですが、昨日父と話したときに「みんなと仲がいいのがすごく伝わってきたし、パフォーマンスを観て泣きそうになった」って言われてびっくりしました。
MIKA うれしい。
8人で決めた役割
──たくさん話し合いをしてきたとおっしゃっていましたが、どんな話をするのでしょうか?
SARA 「ハイ&ロー」と言って、週に一度8人で会話する時間を作っていて、そこで直近のうれしかったことや悲しかったことを共有し合ってます。この「ハイ&ロー」の時間があることでお互いの気持ちが深く知れるので、ずっと続けています。
MOMOKA 頭の中でモヤモヤしているけど話せてない本音をその時間に明かしてます。8人で一緒に生活しているので、どうしても細かなすり合わせが必要な場面が出てくるんですよ。そこで、お互いの思っていることを話し合う中で、1人ひとりの「役割」を決めることがよりよい関係性につながるんじゃないか、という話になって、それぞれの役割を決めることにしました。普段から何か気になることがあればその都度話し合って、解決方法を探すようにしています。
──MOMOKAさんは何担当なんですか?
MOMOKA 私はお風呂に残ってる髪の毛を取る担当です(笑)。あと、キッチンで料理をしたときに料理をメンバーに配膳したり、冷蔵庫の中身の賞味期限や名前が書いてないものがないかをチェックする役割も担っています。
──そうなんですね。ほかの皆さんの役割も教えてもらってもいいでしょうか?
MIKA 私はダンスをまとめる役割です。パフォーマンス面で「ここをもっとこうしよう」って提案をしたりしています。
ANAMI 私はお金を管理するのが得意なので、メンバー全員で使う日用品を清算する係です。あと、一番声が大きくておしゃべりが大好きなので(笑)、会話を盛り上げたり、グループを代表して意見を言うように意識してます。
LUNA 私はスタジオを出るとき、ちゃんと電気や冷房が消えているかをチェックしてます。あとは掃除をする日を決めたり……主にスタジオに関することを担当してます。
ANAMI LUNAは癒やし担当でもある(笑)。
MIKA あと、練習で使うカメラがないとすぐに気付いて持ってきてくれるよね。
LUNA ありがとう(笑)。スタジオに必要なものを持って行くこともよくやってます。
RINKA 私は練習するときにダンスのカウントを取る役。練習中に撮る確認用の動画撮影の画角をチェックするのが得意なので、それも。あとはふざけたり、つまみ食いとかも担当してます(笑)。食いしん坊なので。
HONOKA 私はメインボーカルとして、歌唱面でみんなを引っ張っていくのが1つ。あとは水回りの掃除だったり、細かい汚れを取る役も担当してます。あとパソコンを使うのが好きなので、編集作業をしたり、掃除当番表を作ったり、音楽を流したりしてます。
SARA 私は家事が好きで、最近はメンバーに「お母さんみたい」って言われてます(笑)。
MIKA ゴミ出ししてくれるよね。
ANAMI 洗濯も一番積極的にやってくれる。
LUNA あと提出期限をリマインドしてくれる!
SARA でもけっこうドジでできてないことも多いので、そこはメンバーが助けてくれます。
MIKA それぞれ抜けてるところとしっかりしてるところがあるよね。
MIA 私はスケジュールを組むのが好きなので、休みの日があると「ここに13時に集合するなら、この時間の電車に乗れば1本遅れたとしても間に合う」とか、その日の予定を組み立ててグループチャットに送ったりしますね。あとは、みんなで観るホラー映画を選んだりする係です。
MOMOKA 私たちは休みの日の夜に時間があるとみんなで集まって映画を観るんですが、MIAはそこで観る映画を提案してくれるんです。ほぼホラーです(笑)。
ANAMI MIAはいつもめっちゃ怖いホラー映画を選んでくる(笑)。
MIA 絶対に1人では観ないけど、みんなで観るときはけっこう怖いものを選びます。最近は「クワイエット・プレイス」を観ました。
MIKA シリーズを一気見したよね。
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この道が正しいのかわからなくなることもあった



