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ある事故をきっかけに自堕落な生活を送るようになった元・天才タップダンサー渡真二郎が、豊かな才能を持つ若者たちと出会い再生していくさまが描かれる本作。イベント冒頭では本編に出演したダンサー9人によるタップダンスのパフォーマンスが行われ、続いて水谷とともに、
監督と俳優、2つの肩書きを背負って登場した水谷は「20代の頃『表参道軟派ストリート』という歌を歌っていた僕が、60代になってこうしてこの地に舞い戻ってくるとは思いもよりませんでした」と感慨深そうに会場を見渡す。そして20代の頃から思い描いていた物語が約40年を経て映画になったことについて、「手が届かない夢だと思っていましたが、届きました」と話し、「撮影ではワンカットワンカットが自分のイメージを超えていったんです」と本作への手応えを明かした。
六平は“水谷組”の撮影を振り返り、「芝居に合わせて監督の欲しい音楽を録音技師さんがその場で流したシーンがあったんです。スタッフと監督の絆をがっちり感じました」と懐かしんだ。本作にはオーディションで500人以上の中から選ばれた、演技未経験のタップダンサーたちも参加。ダンサーの1人は「水谷監督のディレクションはとても明確でしたが、最後は必ず『大丈夫、簡単だから!』と。いや難しいですよ!と思っていましたが(笑)、そうやって現場を和やかにして僕たちダンサーの魅力を引き出してくれました」と“水谷監督”について回想する。
「この作品は思い続けることの大切さを教えてくれました」としみじみ語る水谷。ダンス経験の豊富な前田をはじめ、北乃や岸辺にも出演してくれたことに対する感謝を伝えつつ、「この年齢まで叶わなくてよかったと思うこともあるんです。今の僕だから、このダンサー、俳優、スタッフに出会えたんです」と胸を張った。
「TAP -THE LAST SHOW-」は、6月17日より全国公開。
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