ジョン・ウー、山田洋次とともにSAMURAI賞に輝き「人生を映画に捧げたい」

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本日10月26日、第28回東京国際映画祭の公式イベント「歌舞伎座スペシャルナイト」が東京・歌舞伎座にて開催された。

「歌舞伎座スペシャルナイト」にて行われた第2回SAMURAI賞授賞式の様子。左から吉永小百合、山田洋次、ジョン・ウー、大友啓史。

「歌舞伎座スペシャルナイト」にて行われた第2回SAMURAI賞授賞式の様子。左から吉永小百合、山田洋次、ジョン・ウー、大友啓史。

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片岡愛之助

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今年で第2回となるこのイベントは、片岡愛之助による歌舞伎舞踊「雨の五郎」からスタート。曽我五郎をモチーフにしたこの演目で豪快な立ち回りを見せる愛之助に、客席からは大きな拍手が送られた。なお愛之助は、終演後のフォトセッションで「こうして映画祭で踊らせていただけるのは、とても栄誉あることだと思っています。歌舞伎になじみの少ない海外の方にも楽しんでいただけるようにと思い、この演目を選びました」と語った。

左から山田洋次、ジョン・ウー。

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続いてSAMURAI賞の授賞式へ。同賞は、時代を切り開く作品を発信し続けてきた映画人の功績を讃えるもので、今年は監督最新作「母と暮せば」の公開を12月に控える山田洋次と「レッドクリフ」シリーズで知られるジョン・ウーが受賞することに。拍手に包まれ、花道を歩いてステージへと向かう山田とウー。そしてステージ上でコメントを求められると、山田は「この映画祭には第1回から参加していて、最初に上映されたのは『幸福の黄色いハンカチ』でした。今日、ここで素晴らしい賞をいただけたことをうれしく思っています。でも、僕は“SAMURAI賞”と名の付く賞をいただけるほど勇ましい作品は撮っておりません。この賞には隣にいるジョン・ウー監督がもっともふさわしいのではないかと」と、冗談を飛ばしながら受賞を喜ぶ。またウーは「この賞をもっとも尊敬する映画の師匠・山田監督とともに受賞できて、とても名誉に思っています」と挨拶し、「山田監督の映画はいつも愛に満ちあふれている。私はそれに惹かれて映画の世界を志すようになりました。これからも全人生を映画に捧げたいです」と感慨深げな表情で話した。

左から吉永小百合、山田洋次。

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さらに特別ゲストとして「母と暮せば」主演の吉永小百合、映画監督の大友啓史が登壇。大友は「以前、ロサンゼルスのチャイナマーケットで大量の食品を買い物されているウー監督に偶然お会いしまして」とエピソードを披露。またその時ウーにかけられた温かい言葉を今も大事にしていると明かし、ウーを大いに喜ばせた。吉永は「山田監督は、私にとって“山田学校”の校長先生で、人生の師でもあります。よく撮影の合間に楽しいお話を聞かせてくれるのですが、それがいつまでも心に残っていて、思い出すたびに『映画の仕事をしていてよかった』と感じるんです。これからもずっと“山田学校”の生徒でいたいという気持ちでいます」と自身の思いを述べる。その言葉を聞いた山田は、照れくさそうにしながら「吉永小百合さんという人は、この人には嘘をつけない、真実を語らなきゃならないという気持ちにさせてくれる。だからついついいいことを言っちゃうんです。小百合さんと仕事をするのは大変な励みになります」とコメントした。

そして授賞式を終えたあとは、黒澤明監督作「虎の尾を踏む男達」のニュープリントが英語字幕付きで特別上映され、盛況のうちにイベントは幕を下ろした。

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