「相米慎二を育てた男」伊地智啓のプロデュース作品が一堂に集結、トークショーも

5月16日から6月5日まで東京・シネマヴェーラ渋谷にて特集上映「相米慎二を育てた男 プロデューサー伊地智啓の仕事」が開催される。

これは、相米慎二や藤田敏八らをプロデュースしてきた伊地智啓の書籍「映画の荒野を走れ──プロデューサー始末半世紀」の発売を記念して行われる特集上映。伊地智は、石原裕次郎が全盛の時期に日活へ入社、同社のロマンポルノへの路線変更を機に助監督からプロデューサーへと転進した。その後「セーラー服と機関銃」「あぶない刑事」など話題作を量産し、100を超える作品を世に送り出している。

特集では、無軌道に生きる若者たちを藤田が活写した「八月の濡れた砂」、相米がメガホンを取り、緊迫感あふれる演出が高く評価されている「雪の断章-情熱-」ほか計18作品を上映。ほとんどの作品が35mmで上映され、長谷川和彦が監督を務め、沢田研二の派手なアクションを堪能できる「太陽を盗んだ男」、石井隆が監督し、男と女の情念を照らし出す「死んでもいい」などバラエティに富んだ作品がそろう。

会期中はトークイベントも行われ、伊地智をはじめ女優の河合美智子や中川梨絵らが登壇。それぞれの出演作「ションベン・ライダー」「エロスの誘惑」の上映後にトークショーが実施される。