八月の濡れた砂
ハチガツノヌレタスナ
上映時間:91分 / 製作:1971年(日本) / 配給:日活
解説 若者のやり場のないエネルギーを、独特なタッチで描いた青春映画。時代を“気分”でみせる藤田敏八監督ならではの作品である。夏の朝、町の高校生・清は不良たちに強姦された少女・早苗に出会う。彼女は別荘に遊びに来ていたお嬢さんだった。また、清には健一郎という高校を退学になった元同級生の友人がいた。健一郎は父の死後、バーで働く母と関係を持っている中年男・亀井をはじめ、偽善的で汚い大人たちすべてに憎悪を抱いていた。3人は次第に仲良くなっていく……。突っぱっていながらも、最後の瞬間でシラケてしまう主人公たち。結局彼らの攻撃目標は、自分自身なのかもしれない。大学闘争が後退を余儀なくされた1971年、目標を失った当時の若者たちは、シラケることしかできなかったのだ。
スタッフ |
監督:藤田敏八 |
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キャスト |