ド・パールシムは脚本・演出家の新井孔央と俳優の草加陽子による演劇ユニット。今作では、“女性”と“妊娠”を巡って翻弄される女たちの物語を描く。
東京からの移住を考えて、田舎に住む親戚を訪ねた“私”は、喉元がかみちぎられた死体を発見する。そこではカニバリズムの風習があって、自分の愛する人を“残していく”ため、女が男を食するのだというが……。作・演出を新井が担当。出演者には市原麻帆、岸鮫子、佐倉千咲、日向たむ、草加が名を連ねた。
上演に向けて新井は「カニバリズムを取り扱う本作品は、ド・パールシムの作品の中でも非常にファンタジー性の高い作品にな ります。しかし欲望や性愛に対して正直な登場人物の言動は、どこか観客の皆様が自分のことだと思えるでしょう。そして粗野で暴力的な女性たちの姿から、もっと自分のこと、はたまた人類全体のことを素敵だな、好きだなって思える作品になるはずです。『人間』のことを愛するこの場を、一人でも多くの人々と共有できますように」とコメントした。
新井孔央コメント
ド・パールシムの2本目の作品は女性俳優5人による、「女性」と「妊娠」を巡ったお話です。今まで私たちが追及してきた「逃れられない自意識と、最低で切実な性愛」というテーマをさらに深化させながら、女性のあり方という、世界における大きなモチーフに向き合います。
「女性から見た男性との関係のあり方」という主題は今までもド・パールシムが追求し、描き続けてきたものであると思います。本作品は特に、男女という一見固定化された考え方をどうやったら脱構築できるかできるかという部分に向き合って劇作を行なっています。性的で暴力的な表現を交えたド・パールシムらしい空気感で、我々人間が普段普通に受け入れているものを、真新しい視点から思考できる場を作りたいと思っています。
カニバリズムを取り扱う本作品は、ド・パールシムの作品の中でも非常にファンタジー性の高い作品になります。しかし欲望や性愛に対して正直な登場人物の言動は、どこか観客の皆様が自分のことだと思えるでしょう。そして粗野で暴力的な女性たちの姿から、もっと自分のこと、はたまた人類全体のことを素敵だな、好きだなって思える作品になるはずです。「人間」のことを愛するこの場を、一人でも多くの人々と共有できますように。
ド・パールシム #2「ヴァージニティー」
2025年6月13日(金)〜16日(月)
東京都 新宿眼科画廊スペース地下
スタッフ
作・演出:新井孔央
出演
市原麻帆 / 岸鮫子 / 佐倉千咲 / 日向たむ / 草加陽子
ド・パールシム @do_parusimu
〈PRESS〉
ステージナタリー様に、ド・パールシム#2『ヴァージニティー』を取り上げていただいています!
作・演出の新井孔央のコメントも載っています!ぜひともお読みください!
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