「其噂妖狐譚」京都公演経て東京へ、白石加代子「生の演奏を聴きながら稀代の悪を」

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藤間勘十郎文芸シリーズ 其の五『其噂妖狐譚』-そのうわさだっきものがたり-」が去る2月11日に京都・京都芸術劇場 春秋座で開幕した。

「藤間勘十郎文芸シリーズ 其の五『其噂妖狐譚』-そのうわさだっきものがたり-」より。(撮影:桂秀也)(c)其噂妖狐譚

「藤間勘十郎文芸シリーズ 其の五『其噂妖狐譚』-そのうわさだっきものがたり-」より。(撮影:桂秀也)(c)其噂妖狐譚

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「藤間勘十郎文芸シリーズ 其の五『其噂妖狐譚』-そのうわさだっきものがたり-」より。(撮影:桂秀也)(c)其噂妖狐譚

「藤間勘十郎文芸シリーズ 其の五『其噂妖狐譚』-そのうわさだっきものがたり-」より。(撮影:桂秀也)(c)其噂妖狐譚[拡大]

本作では藤間勘十郎の上演台本・演出で、美しい女性に姿を変え、悪行を重ねて国を滅ぼそうとしていた“金毛九尾の狐”を題材にした物語を立ち上げる。賎の女実は金毛九尾の狐役を演じるのは白石加代子。また妲己実は金毛九尾の狐役を朝月希和、玄奘法師 / 紂王役を荒井敦史、側臣・費仲役を冨岡健翔、費仲の妻・張楊役を舞羽美海、妲己乳母・胡喜媚実は妖怪雉鶏精を三林京子が演じる。

「藤間勘十郎文芸シリーズ 其の五『其噂妖狐譚』-そのうわさだっきものがたり-」チラシ

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開幕に際し白石は「踊ることが大好きな私にとって、日本舞踊のお家元よりお声がけいただけた本作はとても光栄なことです。心地よく生の演奏を聴きながら稀代の悪を演じます。2/18からの東京公演にも是非お運びくださいませ。劇場にてお待ちしています」とコメント。

朝月は「“妖狐”の顔と、妖狐が乗っ取っている“妲己”の顔の違いの演じ分けは、宗家に細かくご指導を賜り、役作りをしております。更に沢山お教え頂きまして、見得切りや、花道を舞いながら捌けて行く、という挑戦もしております。歌舞伎さながらのお舞台、そして和楽器の演奏には迫力があり、皆様にお楽しみ頂けると思います」と意気込みを述べ、荒井は「それぞれの役がとても魅力に溢れていて、歌舞伎や日本舞踊ならではの演出もあります。春秋座とあうるすぽっとでは、また異なる魅せ方になると思いますので、お楽しみ頂けたらと思います」と述べる。

冨岡は「僕が演じる費仲は国の行く末を案じる真面目で武骨な男です。お芝居は勿論、立ち回りや舞、素敵な生演奏にも是非ご注目いただければと思います。ご期待ください」と観客にメッセージを送り、舞羽は「御宗家の元で今回も沢山の事を学ばせて頂き、文芸シリーズにまた参加させて頂けて本当に幸せです! 御一緒させて頂きます大先輩方のお背中を見て、身の引き締まる思いでいっぱいでございます」、三林は「若けりゃ、“妲己 実は金毛九尾の狐”を演ってみた~い!!」と思いを語った。

上演時間は休憩を含む約1時間50分。公演はこのあと、2月18日から24日まで東京・あうるすぽっとでも行われる。

白石加代子 コメント

踊ることが大好きな私にとって、日本舞踊のお家元よりお声がけいただけた本作はとても光栄なことです。

心地よく生の演奏を聴きながら稀代の悪を演じます。

2/18からの東京公演にも是非お運びくださいませ。劇場にてお待ちしています。

朝月希和コメント

京都春秋座にて初日を迎えました。初めての挑戦尽くしの作品で、緊張しておりましたが、幕が上がりますと、お客様の舞台への集中が心地の良い緊張感となり、会場を纏っていると感じ、いつもより少し大胆に、そして集中する事ができました。

“妖狐”の顔と、妖狐が乗っ取っている“妲己”の顔の違いの演じ分けは、宗家に細かくご指導を賜り、役作りをしております。更に沢山お教え頂きまして、見得切りや、花道を舞いながら捌けて行く、という挑戦もしております。歌舞伎さながらのお舞台、そして和楽器の演奏には迫力があり、皆様にお楽しみ頂けると思います。

妖艶に妲己を演じて参りますので、千秋楽までどうぞよろしくお願い申し上げます。

荒井敦史コメント

今作で、玄奘法師、紂王の二役を演じさせて頂いております荒井敦史です。無事初日の幕が上がった事とても嬉しく思います。 稽古初日を思い出すと本当に出来るのだろうかという不安が稽古場内で漂っていましたが、宗家の元で稽古をし、無事に初日を迎える事が出来ました。それぞれの役がとても魅力に溢れていて、歌舞伎や日本舞踊ならではの演出もあります。春秋座とあうるすぽっとでは、また異なる魅せ方になると思いますので、お楽しみ頂けたらと思います。 千穐楽までこの作品を存分に楽しんでいきます!

冨岡健翔コメント

今作では藤間勘十郎さん指導の下、歌舞伎という普段の演劇とは全く異なる挑戦をさせていただいております。

僕が演じる費仲は国の行く末を案じる真面目で武骨な男です。

お芝居は勿論、立ち回りや舞、素敵な生演奏にも是非ご注目いただければと思います。ご期待ください。

舞羽美海コメント

無事に初日を迎える事が出来ました。

費中の妻 張楊役を務めさせて頂きます。妖怪退治の為に舞台上で命をかけて力強く生き抜きたいと思います。

見どころでもある素晴らしい生演奏に負けない様! 張楊として大胆に、そして儚く使命を全うしたいです。

御宗家の元で今回も沢山の事を学ばせて頂き、文芸シリーズにまた参加させて頂けて本当に幸せです!

御一緒させて頂きます大先輩方のお背中を見て、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。

今回は春秋座様の豪華な舞台機構を盛大に使わせて頂きまして盆、セリ、花道でのお芝居があります!

そして東京公演ではガラリと演出も変わり二度楽しんで頂けると思います!

千穐楽までどうぞ宜しくお願い致します。

三林京子コメント

時空を越え現実離れした異空間で、たっぷり悪事を働く楽しさ…フッフッフッ…

邦楽の生演奏の迫力と深さに、改めて日本の音楽のすごさを感じています。

若けりゃ、“妲己 実は金毛九尾の狐”を演ってみた~い!!

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藤間勘十郎文芸シリーズ 其の五「其噂妖狐譚」-そのうわさだっきものがたり-

2025年2月11日(火・祝) ※公演終了
京都府 京都芸術劇場 春秋座

2025年2月18日(火)~24日(月・振休)
東京都 あうるすぽっと

スタッフ

上演台本・演出:藤間勘十郎

出演

賎の女実は金毛九尾の狐:白石加代子
妲己実は金毛九尾の狐:朝月希和
費仲妻 張楊:舞羽美海
玄奘法師 / 紂王(2役):荒井敦史
紂王弟 薄雲:沢柳優大
側臣 費仲:冨岡健翔
妲己乳母 胡喜媚実は妖怪雉鶏精:三林京子
陰陽巫女天女:白勢未生
コロス:藤間勘松音 / 藤間勘知恵

※沢柳優大の「柳」は異体字が正式表記。

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