脚本・演出を
鈴木が本作を執筆するきっかけは、はなし塚について昇太から話を聞いたことだったという。上演に向け鈴木は「ほんとうにあった『はなし塚』建立のエピソードを中心に戦中から戦後にかけての落語家さんやそれを取り巻く人々のエネルギーを笑いと切なさたっぷりに描きたい。昇太師匠はもちろん喬太郎師匠やラサールさんも出てくれる。なにしろ昭和100年、
なお本作は、4月27日に福岡・J:COM北九州芸術劇場 中劇場でも上演される。
鈴木聡コメント
飲み屋の席で昇太師匠に聞いた話がきっかけでしたな。「戦時中、落語家たちが浅草のお寺に『はなし塚』というものを建てたんですよ」。はなし塚? 「ご時世にふさわしくない噺を禁演落語として葬ったんです。遊郭や間男が出てくるような噺を53席ね」。なるほど、今でいうコンプライアンス遵守ですな。戦時中は落語家さんたちも心を入れ替えてお国のために真面目になった。「いやいや、そんな殊勝なもんじゃないんじゃないですか。猫をかぶった人もいるんじゃないかな。なんとかメシの種である落語を守ろう、この生きにくいご時世を生き延びようって……」。へえ、いいなあ、そのたくましさ、洒落っ気。なんだか元気が出てくるなあ。というわけで今回のラッパ屋は「はなしづか」。ほんとうにあった「はなし塚」建立のエピソードを中心に戦中から戦後にかけての落語家さんやそれを取り巻く人々のエネルギーを笑いと切なさたっぷりに描きたい。昇太師匠はもちろん喬太郎師匠やラサールさんも出てくれる。なにしろ昭和100年、ラッパ屋第50回の公演ですからな、ラッパ屋らしい、よき昭和の匂いプンプンのお芝居をご覧いただきたいと思います。是非!
ラッパ屋 第50回公演「はなしづか」
2025年4月16日(水)〜23日(水)
東京都 紀伊國屋ホール
2025年4月27日(日)
福岡県 J:COM北九州芸術劇場 中劇場
スタッフ
脚本・演出:
出演
※U-30、U-20チケットあり。
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松村武 @maturasu
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楽しみ! https://t.co/GzSHU6XONG