国立オペラ・カンパニー青いサカナ団による歌劇「オムニペトラ」が、1月19・20日に東京・あうるすぽっとで上演される。
本作は、青いサカナ団にとって40回目となる公演。新作オペラ「オムニペトラ」では、原作・脚本・作曲・指揮・演出を神田慶一が手がけ、近未来の世界を舞台にした物語が展開する。ピカリング博士は有機工学と人工知能を組み合わせた“新しい人類”を作る研究を行っている。彼の研究は画期的だったが、なかなか成果が出ないため、政府機関から研究の凍結を告げられてしまう。そこで博士は特に期待をしていたモデル、イグレタAA-617を密かに研究室から連れ出し……。
神田は本作について「SFの装丁を纏っていますが、実はビターでスイートな恋愛物語でもあります。同時に、シェイクスピアを筆頭に綿々と創り続けられる『詩(し)』と『物語』が編み出す叙情的な『詩(うた)』の世界でもあります。そして今作は……前述した通り、一種の『未来予想図』です。その予想が正しいか、誤っているか、皆様の目と耳で確かめて頂きたいと思います」とコメントしている。
神田慶一コメント
今回のオペラは未来小説、いわゆるSFです。今回はSFを主題にしようと、これも最初から決めていたことです。サカナ団の力量では映画の様な「徹底的な未来描写」は出来ないのですが、「暇を持て余して海外B級SF小説のページをめくる感じ」でご覧になって頂ければ、結構面白い趣向に溢れた作品に仕上がっていると思います。
では、今回の「装丁」は何故SFなのか?
それは前作同様に「芸術のあり方」が紛れもない主題なのですが(サカナ団の“芸術についての3部作”として「アメデオ」「写楽」そして本作が揚げられると思います)、声高にテーマを奏でるよりも、SFの体裁で描いてみることで、むしろ主題の本質に近付けると思ったからです。
そして本作の入り口となる設定は「AI(人工知能)」です。昨今では珍しくないこの機能と芸術との関わりについての物語が本作の駆動力となります。
SFの装丁を纏っていますが、実はビターでスイートな恋愛物語でもあります。
同時に、シェイクスピアを筆頭に綿々と創り続けられる「詩(し)」と「物語」が編み出す叙情的な「詩(うた)」の世界でもあります。
そして今作は……前述した通り、一種の「未来予想図」です。
その予想が正しいか、誤っているか、皆様の目と耳で確かめて頂きたいと思います。
国立オペラ・カンパニー青いサカナ団 第40回公演 歌劇「オムニペトラ」
2024年1月19日(金)・20日(土)
東京都 あうるすぽっと
原作・脚本・作曲・指揮・演出:神田慶一
振付・出演:青沼沙季
出演:所谷直生、重田栞、岩田健志、塙翔平、栗本萌、瀬口杏奈、大岸明日香、根本和歌菜、神納愛、池上楓子、吉沢楓、山城直人、橋詰龍、今氏瑛太
タグ
Sadam rana @Sadamrana10
@stage_natalie 愛