初春新派公演「東京物語」の取材会が、昨日11月10日に東京・柴又帝釈天で行われた。
本作は、
「東京物語」の舞台は、1950年代の東京・金町。金町は山田の映画「男はつらいよ」シリーズの舞台になった柴又の隣にある町だ。山田は「金町は戦前から、都心に通うサラリーマンが家を建てて住んでいた場所。映画『東京物語』にはそういう中産階級の暮らしが丁寧に描かれています。登場人物たちは少年時代の寅さんに会っているかもしれませんね」と言い、「小津さんは映画『東京物語』を演出するにあたり、親世代と子供世代とで“時計”の進み方が違うということを意識していたと思う。若い世代ほど時間の流れが早くなります。舞台版もその意識を大切に作っていきたいですし、『こんな生活をしていた日本人がいたのだな』と観客が懐かしく思い返し、『人は大事なことを忘れていくんだな』と気付けるような作品になれば」と続けた
東京を訪ねる老夫婦の妻・平山とみ役の八重子は「とても身につまされるお芝居です」と語り、「おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、そして子供たち。世代ごとに生活のやり方が変わっていることが描かれていて、その描写は現代にもつながっていると感じます」とコメント。
老夫婦の長女・金子志げ役を務める久里子は「お正月から山田洋次監督のもとで公演ができる。こんなにうれしいことはございません」と上演を喜ぶ。また久里子は、志げの父・平山周吉役の田口守や、兄・平山幸一を演じる丹羽貞仁よりも、実際には自分のほうが年上であることに触れて「歳の差を克服して、初日までに何としても20歳は若くなりたい(笑)」と一同の笑いを誘い、「本当に楽しみにしています! 1人でも多くの方に観てほしい」と観客にメッセージを送った。
公演は来年1月2日から26日まで三越劇場で行われる。
初春新派公演「東京物語」
2024年1月2日(火)~26日(金)
東京都 三越劇場
原作:
脚本:松岡亮
脚本・演出:
キャスト
平山とみ:
平山周吉:田口守
平山紀子:
平山幸一:丹羽貞仁
平山文子:石原舞子
平山敬三:喜多村一朗
加代:
金子庫造:児玉真二
金子志げ:
佐堂克実、只野操、三原邦男、鈴木章生、矢野淳子、村岡ミヨ、河合誠三郎、河合穗積、喜多村次郎、斉藤沙紀、久藤和子
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水元 誠 @katorangerZ
【会見レポート】初春新派公演「東京物語」に向け、山田洋次らが柴又帝釈天で意気込み語る
「東京物語」の舞台は、1950年代の東京・金町。
公演は来年1月2日から26日まで三越劇場で行われる。 https://t.co/N3uuug7dD0
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