奏劇「メトロノーム・デュエット」開幕に高橋克実「新感覚のライブを堪能頂きたい」

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作曲家の岩代太郎が立ち上げたプロジェクト・奏劇の第3弾「メトロノーム・デュエット」が、昨日7月26日に東京・よみうり大手町ホールで開幕。それに先駆けてゲネプロと会見が行われた。

「奏劇 vol.3『メトロノーム・デュエット』」会見の様子。(撮影:井野敦晴)

「奏劇 vol.3『メトロノーム・デュエット』」会見の様子。(撮影:井野敦晴)

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奏劇では岩代が原案・作曲を担当し、演劇と音楽による新たな舞台芸術を目指す。第3弾となる今回は、山田能龍が脚本・演出を手がけ、ミステリータッチの物語が展開。音楽が人の心を動かせるということを知り尽くしている大学教授は、あるものを手にしたことで、踏み込んではいけない領域に達してしまい……。出演者には高橋克実浜中文一寺西拓人富田靖子斉藤由貴が名を連ねるほか、新倉瞳がチェロ、桑山哲也がアコーディオン、岩代がピアノの演奏をそれぞれ担当する。

「奏劇 vol.3『メトロノーム・デュエット』」より、高橋克実。

「奏劇 vol.3『メトロノーム・デュエット』」より、高橋克実。[拡大]

開幕に際し岩城は「音楽はアンサンブルで相手に歩みよりますが、それを奏劇では俳優の皆さんとミュージシャンとでセッションしたい」と言い「つまり、僕たちが求めているのは“同調”ではなく“共鳴”で、多様性のある世界を実現するためにも、それぞれの立場の者同士が共鳴しあうことが大切であるということをこの舞台で訴えたいと思います」とコメント。

山田は「奏劇は、普通のストレートプレイと違って生演奏の音楽とリーディングが一体となるところが魅力」と話し、「本当に小さな奇跡を繰り返してきて、やっと今日のゲネプロでこのかたちまで到達することができたので、非常に手ごたえを感じています」と思いを語る。

高橋は「朗読劇のつもりで稽古場に臨んだのですが、ちょっと違う世界でした」と実感を述べ「演劇も演奏もライブであり、この二つが同時に進行していくという、なかなか見たことのない新感覚のライブを堪能頂きたいです。毎公演二度と同じものはならないと思うので、是非ご覧頂きたいと思います」と語った。

浜中も「奏劇のような作品の経験はこれまでにないですね。やっぱり難しいと思いながら演じています」と述べつつ「生演奏が入ってからは、太郎さんのいいアクセントの音に入るときに話しそうになってしまうんです。そうならないよう、うまく避けながら演じていかないとと思っています」と話す。「朗読劇というものさえ経験がなかったので、本を持って舞台に立つのは初めてでした」という寺西は「素敵な作品に参加させて頂いているなと日々実感しております」と笑顔を見せた。

富田は「近くでチェロやアコーディオン・ピアノの演奏を聴きながら演技が出来て本当に幸せだなと思います。この幸せを、来てくださる皆様にも感じて頂けたらと思います」と言い、斉藤は「この作品ではリーディングの良さを軸において、余計なことをしないようにということと、手元に本があるのでそこに甘えないよう、しっかりと演じたいです」と意気込みを述べた。公演は8月2日まで。

岩代太郎コメント

試行錯誤を繰り返しつつ奏劇の3回目を迎えて感慨深い気持ちでいっぱいです。私たちが志している“奏劇”という新しいジャンルの片鱗が今、見え始めたのかなという感じで喜びをかみしめています。音楽はアンサンブルで相手に歩みよりますが、それを奏劇では俳優の皆さんとミュージシャンとでセッションしたいのです。つまり、僕たちが求めているのは“同調”ではなく“共鳴”で、多様性のある世界を実現するためにも、それぞれの立場の者同士が共鳴しあうことが大切であるということをこの舞台で訴えたいと思います。

山田能龍コメント

奏劇は、普通のストレートプレイと違って生演奏の音楽とリーディングが一体となるところが魅力。稽古場からタイトなスケジュールでやってきて、実際の生演奏と芝居を合わせる時間はすごく少なかったのですが、本当に小さな奇跡を繰り返してきて、やっと今日のゲネプロでこのかたちまで到達することができたので、非常に手ごたえを感じています。

高橋克実コメント

最初、奏劇というもの自体をよくわかっていなかったんです。朗読劇のつもりで稽古場に臨んだのですが、ちょっと違う世界でした。劇場に立ってからまた全然違う稽古という感覚を感じました。本は持っているんですが間違えちゃう、そういう罠みたいなものが奏劇にはあります(笑)。劇場へ入ってからミュージシャンの方と合流したのですが、チェロ・アコーディオン・ピアノの演奏を近くで聴くと、それだけでも成立するくらいの、俳優はいらないんじゃないかと思うほどの緊張感があります。演劇も演奏もライブであり、この二つが同時に進行していくという、なかなか見たことのない新感覚のライブを堪能頂きたいです。毎公演二度と同じものはならないと思うので、是非ご覧頂きたいと思います。

浜中文一コメント

奏劇のような作品の経験はこれまでにないですね。やっぱり難しいと思いながら演じています。生演奏が入ってからは、太郎さんのいいアクセントの音に入るときに話しそうになってしまうんです。そうならないよう、うまく避けながら演じていかないとと思っています。

太郎さんはとても面白い方なので、良かったと思っています(笑)。

寺西拓人コメント

僕は朗読劇というものさえ経験がなかったので、本を持って舞台に立つのは初めてでした。稽古中の課題にもなりましたが、立ち稽古で本を持っているのと何が違うんだろうという線引きや違いなども新鮮で、素敵な作品に参加させて頂いているなと日々実感しております。

富田靖子コメント

まず最初に、この朗読の決まり事をみんなで決めていく作業に時間をかけました。この作品のつくりかたをみんなが本音で話しあえたことで、この作品が深み増したように思えます。近くでチェロやアコーディオン・ピアノの演奏を聴きながら演技が出来て本当に幸せだなと思います。この幸せを、来てくださる皆様にも感じて頂けたらと思います。

斉藤由貴コメント

リーディングは基本的には全く動かず声だけで表現して勝負する、ということが一番大事だと思っていました。今回はリーディングであると同時に、豪華なセットや音楽があり、贅沢がゆえ「何もしないで届ける」というリーディングのストイックな部分を打ち消しあってしまうのではないかと危惧していた部分がありました。ですので、この作品ではリーディングの良さを軸において、余計なことをしないようにということと、手元に本があるのでそこに甘えないよう、しっかりと演じたいです。

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「奏劇 vol.3『メトロノーム・デュエット』」

2023年7月26日(水)~8月2日(水)
東京都 よみうり大手町ホール

原案・作曲:岩代太郎
脚本・演出:山田能龍
出演:高橋克実浜中文一寺西拓人富田靖子斉藤由貴
演奏:新倉瞳(チェロ)、桑山哲也(アコーディオン)、岩代太郎(ピアノ) 

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「奏劇 vol.3『メトロノーム・デュエット』」
2023年7月26日(水)~8月2日(水)
東京都 よみうり大手町ホール

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