ロマングラス番外公演「シーラカンスに鳴き声を」が4月29日に東京・兎亭にて上演される。
本作では、性風俗で働く女性を題材に“価値観の多様性”について再考することを目指す。親の借金を返すために働くリコは、ある日博物館でシーラカンスに出会い……。作・演出を手がける高山拓海は「〈人と繋がっている〉ってなんでしょう」と問いかける。出演者には高山斐七子、清平和世志が名を連ねた。
高山拓海コメント
〈人と繋がっている〉ってなんでしょう。どうしたら〈人と繋がれる〉んですかね。そもそも、何をもって〈人と繋がっている実感〉になるんでしょうか。そう誰かに問うと、「そんなもの一生得られないよ」と返ってきます。演劇をやっていても、ただ生きているだけでも、そんなものは得られない。群れを成すから生き延びてきた。人は一人で生きていけない。そんなベタベタに言い尽くされた言葉たちの終末が、「人と繋がっている実感なんて存在しない」だなんて、寂しすぎると思いませんか?……思いませんか。そうですか。それでも良いです。だってそれがあなたの価値観ですから。多様性の時代ですから。多少のズレは仕方がないです。問題は、「そのズレは本当に仕方がないで済ませていいズレなのか?」を考えることです。今回は、そんなことを考えました。考えながら書きました。書き終えてからも考えました。「人と繋がってる実感なんて、本当に一生かかっても得られないのか?」と。
ロマングラス番外公演「シーラカンスに鳴き声を」
2023年4月29日(土・祝)
東京・兎亭
作・演出:高山拓海
出演:高山斐七子、清平和世志
※高山拓海、高山斐七子の「高」ははしご高が正式表記。
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髙山拓海 @takataku0520
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