ナイスコンプレックス「YAhHoo!!!!」2022年版開幕、キムラ真が今後の展望語る

ナイスコンプレックス「フリーカル『YAhHoo!!!!』2022」が、昨日5月11日に東京・あうるすぽっとで開幕した。

「YAhHoo!!!!」は、ナイスコンプレックスが2018年から上演している音楽劇。東日本大震災の被害を受けた福島県浪江町を舞台に、妖怪なってもなお人間を待ち続ける動物たちと、戻りたくても戻れない人々の葛藤が描かれる。

作・演出を手がけるキムラ真は、開幕に際し、「『どうしたら人間がこの場所に戻ってくるんだろう』、それを目的としてこの公演をやっています。そして新しい目的、その先をしっかりと見ています。まだ僕の中だけで何も決まっていませんが、東京の劇場でこの形で上演するフリーカル『YAhHoo!!!!』はこれが最後になるかもしれません。次は違う形で、僕はその先を見たくなっていますのでぜひお見逃しなく。そしてそれが実際に叶った時に、大きな花火を浪江町で見られたら最高だなと思っております」とコメント。

主人公である犬の妖怪・ヤンスケを演じる柏木佑介は「この物語は明るいお話です。愛のあるお話です。人間は福島のことが大好きで、動物はご主人様が大好きで、人間は動物のことを忘れていないし、家族愛や夫婦愛、いろいろな愛情が詰まっている作品です。たくさん汗をかき、たくさん心の叫びを伝えて、たくさんの熱量でお届けします。劇場に足を運んでくれたらうれしいです」と思いを語った。

本作には柏木のほか、浅倉一男、富田麻帆、なすび、三上俊、足立英昭、安孫子宏輔らが出演している。上演時間は休憩ありの約2時間30分。公演は5月15日まで。