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「死と乙女」が明日開幕、宮沢りえ「感情のエッジを常に尖らせていきたい」

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シス・カンパニー公演「死と乙女」より。(撮影:宮川舞子)

シス・カンパニー公演「死と乙女」より。(撮影:宮川舞子)

シス・カンパニー公演「死と乙女」が明日9月13日に開幕。それに先駆けて、ゲネプロの写真とコメントが届いた。

1991年に初演された本作は、チリの劇作家アリエル・ドーフマンがピノチェト軍独裁政権から受けた弾圧や、彼が見聞きしたさまざまなエピソードをもとに執筆された作品。独裁政権が崩壊したばかりのある国を舞台に、かつて反政府側だった弁護士のジェラルド(堤真一)と、過去の拷問のトラウマに苦しむ妻ポーリーナ(宮沢りえ)、医師ロベルト(段田安則)を巡る物語が展開する。

開幕に際し、演出を手がける小川絵梨子は「この戯曲は、サスペンス劇の醍醐味に満ちていますが、単なる犯人探しではないところが、長く全世界で上演され続けている理由だと思います」「これだけ濃密な戯曲で、宮沢さん、堤さん、段田さんという熟練の皆さんとご一緒できたことは、本当にありがたいことだとつくづく感じています」とコメント。宮沢は「ポーリーナには迷いが一切ありません。意志がハッキリしていて彼女の中ではすべてが事実なんです」と役について説明し、「本番を通しても、膨大なセリフに囚われず言葉を吐き出せるように、感情のエッジを常に尖らせていきたいですね」と意気込みを述べる。

堤は自身の役の難解さに「最初は本当に頭を抱えていました」と明かしつつ、「でも、こういう優れた戯曲というのは、悩みながら考えながら読み解いていくうちに、魂が揺さぶられる瞬間が絶対にくる。それが楽しいんですよね」と続ける。段田は「この作品は、過酷で癒しがたい傷跡の物語であると同時に、スリリングな心理劇の側面をもっています」と作品を紹介し、「お客様にも、3人の登場人物が揺れながら変わっていく様子をリアルに感じ、ご自身を見つめ直す時間にしていただけたら、と思っています」と語った。

公演は9月13日から10月14日まで東京・シアタートラム、10月18日から21日まで大阪・サンケイホールブリーゼにて。

小川絵梨子コメント

この戯曲は、サスペンス劇の醍醐味に満ちていますが、単なる犯人探しではないところが、長く全世界で上演され続けている理由だと思います。3人の登場人物は、それぞれ被害者と加害者、両方の役割を担っていますが、観る者がいつの間にか当事者側に立たされているような感覚を覚え、三者三様の葛藤が芝居が進むにつれて浮き彫りになってきます。葛藤の在りようや関係性の変化を、お客様によりクリアに感じていただける舞台にしたいと探求を続けてきました。これだけ濃密な戯曲で、宮沢さん、堤さん、段田さんという熟練の皆さんとご一緒できたことは、本当にありがたいことだとつくづく感じています。

宮沢りえコメント

ポーリーナには迷いが一切ありません。意志がハッキリしていて彼女の中ではすべてが事実なんです。お客様は、何が真実なのか、振り子が揺れる中でご覧になると思いますが、その振り子を揺らし続けるにはどうしたらいいかを考えながら稽古を重ねてきました。小川さんを筆頭に、堤さん、段田さんという演劇に対して誠実な方々とご一緒で、とても心強かったです。本番を通しても、膨大なセリフに囚われず言葉を吐き出せるように、感情のエッジを常に尖らせていきたいですね。

堤真一コメント

段田さんにも、「この役、難しいよなあ」と言われたほど、最初は本当に頭を抱えていました。自分の正当性を主張し続ける能動的なポーリーナとロベルトに対し、ジェラルドは受動的な立場。彼が何を真実だと思い、その言動は何に突き動かされているのか。演出の小川さん、りえちゃん、段田さんという頼もしい人たちと一緒に探り続ける稽古でした。でも、こういう優れた戯曲というのは、悩みながら考えながら読み解いていくうちに、魂が揺さぶられる瞬間が絶対にくる。それが楽しいんですよね。

段田安則コメント

この作品は、過酷で癒しがたい傷跡の物語であると同時に、スリリングな心理劇の側面をもっています。そんな演劇的な魅力ゆえに世界中で上演され、そのことで忘れてはならない悪政と犠牲者たちの記憶を私たちの中に刻んでいます。過ちが繰り返されないための抑止になるなら、演劇が社会に果たす役割があるというものです。お客様にも、3人の登場人物が揺れながら変わっていく様子をリアルに感じ、ご自身を見つめ直す時間にしていただけたら、と思っています。

シス・カンパニー公演「死と乙女」

2019年9月13日(金)~10月14日(月・祝)
東京都 シアタートラム

2019年10月18日(金)~21日(月)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

作:アリエル・ドーフマン
翻訳:浦辺千鶴
演出:小川絵梨子
出演:宮沢りえ堤真一段田安則

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