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本多劇場が2020年より公募制導入「新たな創作者を受け入れるための1つの宣言」

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本多劇場の外観。

本多劇場の外観。

東京・本多劇場が、2020年のラインナップより、公募制によるプログラム採択を行う。

これまで劇場使用に関する募集概要をオープンにしていなかった同劇場が、「真に力のある若手団体が目標とし、次なる目標のために実験できる場所を担う」という劇場元来のポリシーに立ち戻り、今回の方針変更を行う。発表に際し同劇場は、「公募制の導入は、時代を敏感に感知する新たな創作者を受け入れるための、1つの宣言でもあります」とステートメントを公開した。なお応募プログラムは劇場のプログラムオフィサー4名により審査される。

また、同劇場が昨年17年から実施している若手支援企画「下北ウェーブ」が、来年19年も開催されることが決定。新たな変更として、「所属メンバーの半数が28歳以下であること」など対象団体がより若手に絞られるほか、選出された団体間での交流プログラムが行われる。応募締切は7月9日。また「下北ウェーブ」公演制作インターンも同時に募集されている。

本多劇場 公募制の導入に関するステートメント

2020年分のラインナップより、公募制を導入することとなりました。

これまでは募集条件等を公にすることなく、お問い合わせいただいた団体に対して個別に空き状況のご案内・調整をさせていただいておりました。ありがたいことに数年先まで調整中という状況が続いており、ご愛顧いただいている皆様への感謝に尽きます。

しかしながら、真に力のある若手団体が目標とし、次なる目標のために実験できる場所という、当館が元来担っていた機能を考えた時に、現状の方法では劇場使用の目処が立てにくくなっていることを感じております。

本多劇場のロゴは「荒れ狂う波」と「燃え盛る炎」がモチーフとなっています。80年代の小劇場ブームに作られた鮮烈なイメージです。しかし、波が荒れた後には海の静寂が、炎が燃えた後には沈黙が空間を支配するように、万物は時間とともに変化してゆきます。そして演劇は、時代に呼応した常に現在形の芸術です。

公募制の導入は、時代を敏感に感知する新たな創作者を受け入れるための、1つの宣言でもあります。

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