2015年に黒木洋平が立ち上げた演劇ユニット・亜人間都市。今回は、排外主義が高まる社会的状況を踏まえながら、誰かの“声が聞こえてしまう人”を軸にした物語を上演する。上演に際し黒木は、「『聞くべきか、聞かざるべきか』そんな風に考えているのでは埒があきません。『聞く/聞かない』に別れてしまうそれ以前へ、『聞こえてしまう』ものとして『声』を捉え直すことで、この 問題に新しい視点を与えたいと思います」とコメントしている。
黒木洋平コメント
ー なぜ私たちは他人の声を聞かなくてはならないのか? ー
そんな疑問が、その反語としての主張が、排外主義などの形をとって昨今の社会で問題となっています。しかし、これを「社会の退行だ」と切り捨てることには、待ったをかけなくてはなりません。否定したい心情は分かりますが、それでは行為の上での肯定となるからです。
「聞くべきか、聞かざるべきか」そんな風に考えているのでは埒があきません。「聞く/聞かない」に別れてしまうそれ以前へ、「聞こえてしまう」ものとして「声」を捉え直すことで、この 問題に新しい視点を与えたいと思います。
亜人間都市「声たちの在る」
2017年3月25日(土)~28日(火)
東京都 新宿眼科画廊 スペースO
演出:黒木洋平
出演:藤井祐希
亜人間都市のほかの記事
タグ
リンク
- amanstadt
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ステージナタリー @stage_natalie
誰かの“声が聞こえてしまう人”描く、亜人間都市「声たちの在る」 https://t.co/1283EA03P2 https://t.co/0Dm1apK6fM