芸術公社がプロデュースする、アーティストとの新たな出会い方

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アートプロデューサーの相馬千秋が代表理事を務める芸術公社の「レクチャーパフォーマンス・シリーズ」が、本日2月4日に東京・SHIBAURA HOUSEにて初日を迎える。

ロルフ・アブデルハルデン/マパ・テアトロ(コロンビア)「廃墟の証言」の様子。

ロルフ・アブデルハルデン/マパ・テアトロ(コロンビア)「廃墟の証言」の様子。

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「レクチャーパフォーマンス」とは、演出家や映像作家などのアーティストが、自分の個人史や芸術活動と社会の関係を分析して語ったり、思想や手法を舞台作品として昇華させたりするもの。日本ではなじみの薄いこの「レクチャーパフォーマンス」スタイルを、芸術公社は新シリーズとして掲げ、その第1弾にコロンビアのロルフ・アブデルハデンとマパ・テアトロ、第2弾に台湾のチェン・ジエレンが登場する。

第1弾のロルフ・アブデルハデンとマパ・テアトロは、2013年にサンフランシスコ現代美術館で初演された、ハイナー・ミュラーの「プロメテウスの解放」を下敷きとした「廃墟の証言」を東京バージョンとして上演。ボゴダの伝説的スラム街の様子を4つのスクリーンに投影し、街の移り変わりとそこに生き続ける人々の表情を写し出す。

チェン・ジエレン(台湾)「残響世界」の1シーン。

チェン・ジエレン(台湾)「残響世界」の1シーン。[拡大]

第2弾のチェン・ジエレンは、ハンセン病患者の収容施設をめぐる個人の物語に日本と台湾の歴史を重ねつつ、社会の中で場所を追われた人たちの姿を描いた2014年発表の映像インスタレーション「残響世界」に、作者自身の語りを交えたレクチャーパフォーマンス版「残響世界」を送る。なお2月12日から26日にかけては、「残響世界」の映像上映も。

さらにパフォーマンス後に開催されるトークゲストも決定。2月4日は高山明、5日は高久潤、6日は管啓次郎、16日は藤井光、17日は港千尋、18日は笠原恵実子が登壇する。

また、芸術公社は2月16日に「Scene / Asia アニュアル・シンポジウム 2016」を開催。「変容する舞台:民主主義を翻案する」をテーマに、シンポジウムを行う。

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芸術公社プロデュース「レクチャーパフォーマンス・シリーズ」

「廃墟の証言」2016年2月4日(木)~6日(土)
「残響世界」2016年2月16日(火)~18日(木)
東京都 SHIBAURA HOUSE

ゲスト

2月4日:高山明(演出家、Port B主宰)
2月5日:高久潤(朝日新聞国際報道部記者)
2月6日:管啓次郎(詩人、比較文学者、明治大学大学院教授)
2月16日:藤井光(美術家、映画監督)
2月17日:港千尋(写真家、多摩美術大学教授、あいちトリエンナーレ2016芸術監督)
2月18日:笠原恵実子(美術家、多摩美術大学教授)

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