2023年12月にも同会場にてKERA(Vo)、COU(G)、KUBOBRYU(B)の還暦を記念したワンマンを実施した有頂天。今回のワンマンはライブ当日に誕生日を迎えた、JIN(Dr)の還暦に合わせて行われた。
JINがソロパフォーマンス挑戦、〆は風間和彦「辛い食べ物節」の第1部
入場SEが流れるとさっそくJINがステージに現れるが、彼はドラムへと向かわず、KERAの立ち位置である中央へと移動。ほかのメンバーが登場しない中、1人直立不動でしばらく佇んでいると、おもむろに背後に置かれていたラジカセの再生ボタンを押した。KERAの音声メッセージを挟み、「それでも地球は曲がっている。」のトラックが流れ始めると、そのままJINのソロパフォーマンスがスタート。彼は自ら考案したという振付を交え、淡々と歌唱した。続く「HAPPY SLEEP」もJINのソロ体制で始まるが、途中から続々とメンバーが入場。全員が集合したところでJINもドラムへと移動し、そのままバンドでの演奏へと移行した。
今回のワンマンは2部構成で行われ、第1部では現在スタジオ音源が発表されていない「イエローマン」「輪廻」、キャニオンレコード所属期の楽曲「ころころ虫」「FINE」と新旧織り交ぜたセットリストで進行。終盤にはお笑い芸人の
初期メンバー本城聡章も登場の第2部、還暦迎えたJINの心境は
第2部の「七色シャックリ」からは、初期の有頂天に所属していた本城聡章(
本城がステージを去ると、時刻はJINが生まれた21時へと突入した。KERAから還暦を迎えた感想を尋ねられると、彼は「ここにいられることをとてもうれしく思っています」「いろんな人を傷つけてしまって、反省することも多かったんですが……みんなが喜んでくれることを、これからもやっていきたい」とコメント。ライブではほとんど話すことのなかったJINが心の内を明かす、貴重なワンシーンとなった。
有頂天が「辛い食べ物節」演奏! 全員参加で初期曲も披露
JINのドラムソロが特徴的な「オードリー・ヘプバーン泥棒」「ニュース」で本編終盤を駆け抜け、アンコールでは風間が再び舞台へ登場。今度は有頂天の演奏をバックに「辛い食べ物節」が披露された。さらに初期有頂天のレパートリー「ニワトリ」では本城と風間の両者が参加。この日ならではのコラボが多数展開された“還暦祭”となった。
なお有頂天がこの公演で販売したライブDVD「有頂天 with ピエール瀧 20240826 CLUB QUATTRO shibuya」は、近日Webストア・ケムリカムパニーにて取り扱いがスタートする。また日本クラウンの演歌部門のYouTube公式チャンネルでは、風間出演時の映像が公開された。
風間和彦「辛い食べ物節」有頂天ワンマン歌唱映像
セットリスト
「有頂天ワンマンライブ~ジン還暦祭~」2025年7月9日 渋谷CLUB QUATTRO
第1部
01. それでも地球は曲がっている。
02. HAPPY SLEEP
03. テントの外のふたつの革命
04. コロナ禍の有頂天
05. 四ツ足坂
06. イエローマン
07. 1990年のカラフルメリィ
08. 輪廻
09. 占い師
10. ころころ虫
11. FINE
12. BECAUSE
13. 辛い食べ物節(風間和彦)
第2部
14. アローン・アゲイン
15. 七色シャックリ(ゲスト:本城聡章)
16. 牛乳ゴックン(ゲスト:本城聡章)
17. ライブハウス(ゲスト:本城聡章)
18. シュルシュルシュール(ゲスト:本城聡章)
19. 嘘つきマーキュリー
20. 大失敗’85
21. みつけ鳥 ~グリム童謡より~
22. TOKYO FUCK ELEPHANTS
23. オードリー・ヘプバーン泥棒
24. ニュース
25. 千の病を持つ男
<アンコール>
26. 辛い食べ物節(有頂天&風間和彦)
27. ニワトリ(ゲスト:本城聡章、風間和彦)
28. 愛のまるやけ(ゲスト:本城聡章)
<ダブルアンコール>
29. でっかち
リンク
ケラリーノ・サンドロヴィッチ @kerasand
ナタリーさんありがとさん。ジンの英表記はZINでっす。 https://t.co/18mFHLtd0K