岸本ゆめの、新宿LOFTで記念すべき1歩を踏み出す「みんなが感じている嫌なことを塗りつぶしたい」

7

355

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 79 255
  • 21 シェア

つばきファクトリー岸本ゆめのが6月8日に東京・新宿LOFTにて初のソロワンマンライブ「イチ、ミマン」を行った。

岸本ゆめの

岸本ゆめの

大きなサイズで見る(全11件)

表情豊かな歌声で序盤から観客を魅了

岸本ゆめの

岸本ゆめの[拡大]

岸本ゆめの

岸本ゆめの[拡大]

岸本ゆめの

岸本ゆめの[拡大]

昨年11月につばきファクトリーを卒業し、24歳の誕生日である2024年4月1日にシングル「BLUEMOON BLUES」を配信リリースして、ソロデビューを果たした岸本。本番前に行われた囲み取材では、「今日は私の1回目のライブなので、来てくださる1人ひとりの方に向けて歌を歌いたいです。アイドルのライブにしか行ったことがない方もいらっしゃると思うので、そういう方々がまだ知らない音楽の楽しさを感じていただきたいです」とデビューワンマンに向けて熱い意気込みを述べていた。チケットはソールドアウト。会場には彼女の記念すべき第1歩を見届けるべく多くの観客が足を運んだ。また当日は、つばきファクトリーの現メンバーである小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒、八木栞も応援に駆け付けていた。

夜8時。開演時刻を迎えると、楢原英介(G / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)、大池奏太(G / 浪漫革命)、藤本卓馬(B / 浪漫革命)、ハジメタル(Key / mezcolanza)、U(Dr)からなるバンドメンバーがステージに登場。続けて岸本が現れると会場全体から大きな拍手が沸き起こる。うれしそうにフロアを見渡した岸本は、6月1日にリリースされた最新シングル「心にSUNNY」でライブをスタート。軽快なバンドサウンドに乗せて伸びやかな歌声を聞かせる。満面の笑みを浮かべた彼女の表情には、再び歌えることへの大きな喜びが満ちあふれていた。

シティポップ調の洒脱なサウンドの「真夜中の鍵」をソウルフルに歌い上げ、続く「xabon」では情感漂うセンチメンタルな歌声を届けるなど、表情豊かなボーカルで観客を序盤から魅了していく岸本。バンドメンバーともすっかり打ち解けている様子で、最初のMCでは、「人に対して素敵だと思うところは?」という岸本の突然の質問に、各メンバーがそれぞれの思いを述べるなど、和気あいあいとした雰囲気が作り上げられ、ステージとフロアの距離が一気に縮まった。

ジャニス・ジョプリン、山崎まさよしをカバー

岸本ゆめの

岸本ゆめの[拡大]

岸本ゆめの

岸本ゆめの[拡大]

岸本ゆめの

岸本ゆめの[拡大]

「BLUEMOON BLUES」では岸本がアコースティックギターを弾きながら歌唱。ブルージーなサウンドに乗せて、愁いを帯びた歌声を響かせた。続けて披露されたのはジャニス・ジョプリン「Mercedes Benz」のカバー。岸本は観客とともに大きくハンドクラップしながら、敬愛するジャニスのナンバーを気高く堂々と歌い上げた。「私の人生の先輩であり音楽の先輩であり大好きなお友達」だというヤバイTシャツ屋さんのありぼぼが提供した「り:すたーと」では、ソリッドなロックサウンドで場内がヒートアップ。岸本はパワフルな歌声でフロアを大いに盛り上げると、自らのルーツであるという山崎まさよしのカバー「パンを焼く」では、バンドが繰り出すタイトなファンクビートを見事に乗りこなしてみせた。

バンドメンバーがステージからはけると、岸本は「お話、ちょっといいですか?」と切り出し、「私の楽しいパワーで、みんなが日々感じている嫌なことを塗りつぶしたい。音楽でそれができたらいいなと思ってます。皆さん、嫌なことあれば楽しいこともいっぱいあるよね。その楽しいことの中の1つに、私のライブを入れていただけたらいいなって」と自らの思いを伝える。そしてアコギを手に取ると、はにかみながら「みんなの優しさに期待してます(笑)」と観客に伝え、「BLUEMOON BLUES」を弾き語りで披露。日々研鑽を重ねているというギターの演奏とともに、エモーショナルな歌声を会場いっぱいに響かせた。

みんなの生活にエールを送りたい

岸本ゆめの

岸本ゆめの[拡大]

岸本ゆめの

岸本ゆめの[拡大]

岸本ゆめの

岸本ゆめの[拡大]

バンドメンバーがステージに登場し、アカシックの理姫と奥脇達也が手がけた「なぐさめないで」でライブが再開。疾走感あふれるロックサウンドで場内のテンションが再び上昇する。次に届けられたのはバンドメンバーである大池が書き下ろしたミドルチューン「しあわせはっぴぃ」。岸本は温かみのあるメロディに乗せて、瑞々しくも優しい歌声を届けた。「みんなの生活にエールを送りたい、そんな気持ちで歌います」という曲紹介でスタートしたのは、岸本が作詞し、作曲をmichitomoと共同で手がけたミドルチューン「イチ、ミマン」。歌詞に込められた真摯なメッセージに、観客たちは静かに耳を傾けていた。ラストナンバーは、去る5月に発表された2ndシングル「ユーアーアイ」。最後に切ない歌声を聞かせると、岸本は「また会いましょう!」と笑顔で手を振りステージを後にした。

鳴りやまない拍手に応えて再びステージに登場した岸本は「本当にありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝え、「ギターのオンオフのスイッチを踏み忘れたり『イチ、ミマン』なところもありましたけど(笑)、集まってくださった皆さんのおかげで最後までライブをお届けすることができました。私の未来も楽しみだなと思ったので、皆さんの未来にもちょっと私もお供させていただけたらなと思いました。今後、またライブとか私が歌う場所に足を運んでいただけたらなと思います。ぜひ皆さん、また会いましょう!」と力強い言葉で初のワンマンを締めくくった。

セットリスト

「イチ、ミマン」2024年6月8日 新宿LOFT

01. 心にSUNNY
02. 真夜中の鍵
03. xabon
04. BLUEMOON BLUES
05. Mercedes Benz(オリジナル:ジャニス・ジョプリン)
06. り:すたーと
07. パンを焼く(オリジナル:山崎まさよし)
08. BLUEMOON BLUES(弾き語りソロ)
09. なぐさめないで
10. しあわせはっぴぃ
11. イチ、ミマン
12. ユーアーアイ

※xabonの「o」はアキュートアクセント付きが正式表記。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全11件)

読者の反応

  • 7

ハジメタル @hajimetal

【ライブレポート】岸本ゆめの、新宿LOFTで記念すべき1歩を踏み出す「みんなが感じている嫌なことを塗りつぶしたい」(写真11枚) https://t.co/D2uWn4qpED

先日サポートで参加させて頂いたライブの記事です。
#岸本ゆめの #イチミマン

コメントを読む(7件)

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 岸本ゆめの / つばきファクトリー / 山崎まさよし / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE / 浪漫革命 / ヤバイTシャツ屋さん / アカシック の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。