yonigeが満員のLIQUIDROOMで示した充実の現在「今が一番楽しいです!」

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yonigeのツアー「a familiar empire tour」の最終公演が5月22日に東京・LIQUIDROOMにて開催された。

yonige「a familiar empire tour」東京公演の様子。(Photo by uuworks)

yonige「a familiar empire tour」東京公演の様子。(Photo by uuworks)

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「見えてる景色が全然違います」

「a familiar empire tour」は今年1月にリリースされた3年8カ月ぶりのアルバム「Empire」を携えて行われたツアー。リーガルリリーやKOTORIといったゲストを迎えつつ、全国11会場にて開催された。ツアーファイナルのLIQUIDROOM公演はワンマンライブとして行われ、満員のLIQUIDROOMでyonigeが2時間にわたってたっぷりと演奏を届けた。

yonige「a familiar empire tour」東京公演の様子。(Photo by uuworks)

yonige「a familiar empire tour」東京公演の様子。(Photo by uuworks)[拡大]

yonigeの2人とサポートメンバーのホリエマム(Dr)、土器大洋(G)がステージに現れると「Super Express」のギターが高らかに鳴りライブがスタート。4人はソリッドなギターサウンドとヘビーなビートで満員のフロアを揺らしていく。その後yonigeは「リボルバー」「顔で虫が死ぬ」を続け、ハードなロックサウンドで観客の体を突き動かした。牛丸ありさ(Vo, G)が「前回のLIQUIDROOMは1年半前だったんですけど、そのときと見えてる景色が全然違います。皆さん来てくれてありがとうございます」と心境を語り、4人は「ワンルーム」「DRIVE」「Exorcist」を連続でパフォーマンス。「Exorcist」ではステージがグリーンの光に包まれる中、牛丸が気怠げに言葉を紡ぎ、独特の緊迫感を醸し出した。さらに「バッドエンド週末」では真っ赤な照明が激しく瞬くのと合わせて轟音がかき鳴らされ、その鮮烈な光景に観客の視線は釘付けになった。

“自分”を歌った「愛しあって」

牛丸ありさ(Vo, G)(Photo by uuworks)

牛丸ありさ(Vo, G)(Photo by uuworks)[拡大]

ライブ中盤、「最終回」「スクールカースト」という疾走感あふれるナンバーが連続で披露されるとオーディエンスは腕を振り上げながら全身でそのサウンドを堪能する。牛丸が、愛知公演で喉を潰したが、その後病院に行きステロイドを打つなどして回復したという裏側を語り、「高音とか不安な部分もあるけど、いけてるよね?」と問いかけると、オーディエンスは温かい拍手でそれに応えた。彼女は「yonigeはこの5年間パーソナルな部分は書いていなかったんですけど、今回制作するときにリアルタイムなパーソナルな部分を歌いたいと思うようになって。それもあってみんなに伝わったんじゃないかなと思って。うれしいです」と「Empire」について語り、yonigeはそんな“自分を歌った曲”として「愛しあって」を演奏した。

ごっきん(B)(Photo by uuworks)

ごっきん(B)(Photo by uuworks)[拡大]

「True Romance」では牛丸がアコースティックギターに持ち替え、これまでとは印象の異なる繊細で情緒豊かな音を奏でる。続けて「ピオニー」が演奏されると会場は晴れやかな空気に包まれた。ごっきん(B)は「リキッドソールドって、紆余曲折あったyonigeにとってはマジでうれしいです。10年分のありがとうございます!」と感謝を告げ、韓国・ソウルでのワンマンと初のBillboard公演、そして11会場でのツアー追加公演の開催を告知した。彼女は「このアルバムができて、今皆さんがここにいることがすごくうれしいです。ありがとうございます」と「Empire」が多くの人に届いている手応えをにじませながら感謝の言葉を口にする。そしてyonigeは「walk walk」「さよならプリズナー」「a familiar empire」を連続でパフォーマンス。時にハンドクラップを煽り、時にゆったりと体を揺らし、多彩な音色を聴かせて舞台を去って行った。

このまま一緒に付いてきて

yonige「a familiar empire tour」東京公演の様子。(Photo by uuworks)

yonige「a familiar empire tour」東京公演の様子。(Photo by uuworks)[拡大]

アンコールの拍手を受けてyonigeは再び舞台に登場。ごっきんが「本当にありがとうございます。おかげさまで今がバンドやってて一番楽しいです!」、牛丸が「ひさしぶりにyonigeのライブに来た人もいると思うし、ずっと最近のyonigeが好きで追いかけてくれてた人もいると思うんですけど、yonigeは勢いを止めようと思ってなくて、新曲を作ったりとか次の動きに向かっているので、このまま一緒に付いてきてください」と熱い思いをそれぞれ言葉にする。そして「our time city」を軽やかに届けたあと、ラストに「あのこのゆくえ」をパフォーマンス。駆け抜けるように爽快な音を鳴らし、現在のyonigeの充実ぶりを提示してライブを終えた。

yonigeのファンクラブでは、ツアー追加公演とBillboard公演のチケット先行予約を受付中。ソウル公演のチケット情報は追ってアナウンスされる。

セットリスト

「a familiar empire tour」東京公演 2024年5月22日 LIQUIDROOM

01. Super Express
02. リボルバー
03. 顔で虫が死ぬ
04. ワンルーム
05. DRIVE
06. Exorcist
07. 子どもは見ている
08. バッドエンド週末
09. 2月の水槽
10. 最終回
11. スクールカースト
12. 愛しあって
13. 神様と僕
14. Club Night
15. seed
16. デウス・エクス・マキナ
17. True Romance
18. ピオニー
19. walk walk
20. さよならプリズナー
21. a familiar empire
<アンコール>
22. our time city
23. あのこのゆくえ

公演情報

yonige Live in Seoul

2024年7月12日(金)韓国 Seoul Rollinghall

Something Blue

2024年8月26日(月)Billboard Live TOKYO
[第1部]OPEN 16:30 / START 17:30(※アコースティックセット)
[第2部]OPEN 19:30 / START 20:30(※バンドセット)

yonige 続・a familiar empire tour

2024年9月16日(月)京都府 KYOTO MUSE
2024年9月17日(火)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2024年9月23日(月)福岡県 小倉FUSE
2024年9月24日(火)熊本県 Django
2024年9月26日(木)宮崎県 LAZARUS
2024年9月28日(土)愛媛県 WstudioRED
2024年10月4日(金)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
2024年10月12日(土)北海道 帯広MEGA STONE
2024年10月13日(日)北海道 札幌PENNY LANE24
2024年10月15日(火)石川県 vanvan V4
2024年10月31日(木)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心

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kuuma @kogetapaaan

【ライブレポート】yonigeが満員のLIQUIDROOMで示した充実の現在「今が一番楽しいです!」(写真8枚) https://t.co/tTOeEwhOV1

今のyonigeまじ大好き。

コメントを読む(2件)

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