フジファブリックとアイナ・ジ・エンドが「アイナ・ジ・ファブリック」になった“伝説的”ライブ

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フジファブリックアイナ・ジ・エンドによるツーマンライブ「フジファブリック × ライブナタリー “FAB FUN” ~フジファブリック × アイナ・ジ・エンド~」が、5月9日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催された。

フジファブリックとアイナ・ジ・エンドによるコラボセッションの様子。(撮影:西槇太一)

フジファブリックとアイナ・ジ・エンドによるコラボセッションの様子。(撮影:西槇太一)

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ツーマンライブ初体験のアイナ・ジ・エンドが登場

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)[拡大]

本公演はフジファブリックが今年デビュー20周年を迎えることを祝うべく行われたもの。フジファブリックの強いリクエストにより出演することとなったアイナ・ジ・エンドは、ワンマンライブと同じくバンドメンバーとダンサーを従えて登場した。映画「変な家」の主題歌でもある最新シングル「Frail」でライブをスタートさせ、「NaNa」のイントロで「初めまして、アイナ・ジ・エンドです。よろしく」と優しい口調で挨拶。大歓声が湧き上がる中、ジャジーなロックチューン「ZOKINGDOG」につなげたアイナは、ダンサーのReika、Hazuki、コーラスのゆかんぬとともに犬をイメージした振付で踊ってみせる。間奏では「わたくし、アイナ・ジ・エンドには夢があります! ここにフジファブリックを観に来たあなたと、アイナ・ジ・エンドを観に来たあなたが“犬”になることです! ナイスなドッグランにしましょう!」と話し、観客全員を巻き込んで犬のダンスを踊った。

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)[拡大]

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)[拡大]

なお本公演のステージには造花と生花を使った特別な装飾が施された。ステージ左右に置かれた花は生花で、アイナは「ほんまに花の匂いがします。こんなセットを作ってくれてうれしい」と笑顔を浮かべる。続けて「今日、実はアイナ・ジ・エンドの人生初めてのツーマンライブです」と切り出し、「私は8年間BiSHをやっていたんですけど、2022年に『RISING SUN ROCK FESTIVAL』に出られなくなったことがあって、そのときにフジファブリックさんが出てくれたんです。あのとき、会場にいた人はいるかな? 尊い1日だったと思います。本当にあの日はありがとうございました。ほかには『ARABAKI ROCK FEST』で奥田民生さんとのセッションのときにフジファブリックさんが演奏してくださって。BiSHメンバーみんなで歌った日がありました」とフジファブリックとのエピソードを振り返った。そして「今日は緊張もしてたんですけど、みんなすごく優しいね。歯が見えるよ! イーってしよう!(笑)」と笑い、「私もいっぱい口を開けて、体を広げて、Zeppを飲み込んでいきたいと思います」と述べてから「アイコトバ」を歌唱した。

アイナ、フジファブリック「陽炎」カバーも披露

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)[拡大]

アイナ・ジ・エンドのライブの様子。(撮影:西槇太一)

アイナ・ジ・エンドのライブの様子。(撮影:西槇太一)[拡大]

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)[拡大]

アイナはその後、「家庭教師」をセクシーに披露。観客に手を掲げるように合図を出す場面もありつつ、ゆかんぬと並んでデュエットをしたり、“家庭教師”を彷彿とさせるコンテンポラリーダンスをしてみせたりと、エンタテインメント性に満ちたステージを展開する。続いてアイナはステージ中央のソファに座り、オートチューンを駆使した歌声が印象的なかわいらしい楽曲「Sweet Boogie」へ。ソファに寝そべるなど、女の子が部屋で過ごす日常を表現したかのようなパフォーマンスをしてみせた。そしてアイナと三船雅也(ROTH BART BARON)によるユニット・A_oの楽曲「BLUE SOULS」で彼女は「もっともっと自由に、楽しんでほしい」と話し、しなやかに舞い、たおやかに歌った。

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)

アイナ・ジ・エンド(撮影:西槇太一)[拡大]

アイナ・ジ・エンドのライブの様子。(撮影:西槇太一)

アイナ・ジ・エンドのライブの様子。(撮影:西槇太一)[拡大]

「あぁ揺れてる」でも穏やかなムードだったが、そのあとに場面が一転。不協和音が鳴り響く中、髪の毛をつかむような動きを見せてから始まったのはTK(凛として時雨)提供による「Red:birthmark」。真っ赤な光に包まれる中、激情的なパフォーマンスでこの曲を表現し、大喝采を浴びた。その後、アイナはフジファブリックの音楽を聴くようになった時期がBiSHに加入した2015年頃だったと振り返り、「すごくすごく好きな曲がありました。歌詞の世界観がすごく好き。いつでも少女時代に戻れるような曲です。ホントただのファンなんですけど、煮詰まった自分をいつでも少女時代に戻してくれた、この曲を歌ってみようかなと」と語る。そしてフジファブリックが2004年に発表した「陽炎」をオリジナルのダンスを交えて披露した、ひと際大きな歓声を一身に浴びて「ありがとう」とつぶやいたアイナは、ハートウォーミングなミディアムチューン「宝者」を歌い始め、優しい空気でZeppを包み込む。そして投げキッスを観客に届け、アップテンポなナンバー「サボテンガール」へ。この曲はアイナの友人との何気ない会話をきっかけに生まれたナンバー。アイナは曲の最中に「一緒に踊ろう」とオーディエンスに呼びかけ、最後に「フジファブリックを一緒に楽しもうぜ! ありがとう!」と叫んでステージをあとにした。

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