「余命10年」は、20歳で難病を患い恋はしないと決めた余命10年の茉莉と、生きることに迷い自分の居場所を見失った和人の姿を描く作品。茉莉役を
対談映像では藤井監督と野田がお互いをリスペクトしつつ、妥協のない楽曲制作の裏側を振り返る。クランクイン前から主題歌を含む数曲を用意してもらっていたという藤井監督は「みんなあの曲を頼りに『余命10年』を撮り進めていった」「音楽はもう1つの主人公だと思っています。野田さんがすごく作品に寄り添って、茉莉ちゃんに、和人に寄り添って曲を練りこんで作り上げてくれたから、音楽が本当に見事に調和してくれたんだと思います」と映画における音楽の重要性についてコメント。一方、野田は「“余命もの”と言われるようなものを作るのは、それだけで覚悟がいると思いますし、観る側にもバイアスやフィルターがかかって観られるものであると思うんです。だけどそれを遥かに飛び越えるくらい、まっすぐさというか、情熱というか、真摯さみたいなものが映像を観たときに、画面から飛び出してくるように感じました。すべての人たちがそこに嘘なく生きているという姿が画面からにじみ出てくる。それだけでものすごく価値があるなと思いました。ずっと残っていくような作品だなと感じましたし、このような作品に、初めて実写映画に音楽をつけられて本当に幸せでした。一生大事にしたいと思える映画です」と作品に込めた思いと感謝を語った。
また主題歌「うるうびと」について野田は、「和人が持っている悔しさであったり、茉莉がどれだけ生きたかったのか、この世界をどれだけ愛していたのかというのを、映画を観た人たちが音楽を聴いたときによみがえってくれたらいいなと。ただそこで終わってもほしくなくて、やっぱり生き続ける僕らが聴き続けてこの世界の色合い、景色が違うものに見えてほしい。その景色のどこにでも茉莉が生きているような感覚になれたらいいなという思いが強くて、歌詞がどんどん出てきましたね」と説明。さらに「うるう年という言葉のイメージはあったんです。うるう年は4年に1度しかない稀有な1日。和人にとって茉莉がどれだけ稀有で、1つの人生でたった1人に巡り合える奇跡なのだということをタイトルでも言いたかったので、『うるうびと』という言葉が浮かんだときにすごくしっくりきました」と主題歌のタイトルに込めた意味を明かした。
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RADWIMPSが主題歌担当、映画「余命10年」藤井道人監督と野田洋次郎が対談 https://t.co/io6wM5WSyW