「あぜ道のダンディ」は「川の底からこんにちは」で商業映画デビューを果たした石井裕也の監督作。石井監督は「川の底からこんにちは」にて「第53回ブルーリボン賞」で歴代最年少での監督賞を獲得し、同映画の公開後に主演の満島ひかりと結婚した。
主演は本作が32年ぶりの主演作となる光石研。トラック運転手として貧乏ながらしっかりと子供たちを育ててきた父親と、東京の大学に進学することが決まった2人の子供たちの、不器用な親子愛が描かれる。
主題歌は映画の脚本から清が着想を得て作詞・作曲したもので、レコーディングには映画キャストである光石研、森岡龍、吉永淳、田口トモロヲがハンドクラップとコーラスで参加。映画のラストを締めくくるのにふさわしい温かい楽曲に仕上がった。
「ホモ・サピエンスはうたを歌う」は4月13日にリリースされる3rdフルアルバム「PEOPLE」に収録。清は初めて主題歌を書き下ろした感想を「映画のストーリーと、その当時の自分の頭脳とが何かリンクする部分もあり、非常に言霊の宿った歌詞、音霊の宿ったメロディになっているのではと思います」と話し、さらに完成した楽曲について「僕個人的に、今まで自分が制作した楽曲の中でも1、2を争うほど気に入っていて、それはキャストの方々のお力添えあってこそだったと心から思います。僕だけの声では成り立たなかった楽曲、主題歌だったと思います」とコメントしている。
清竜人による映画の感想
ぼくの目に映った主人公(宮田淳一=光石研さん)「暗澹とした毎日の中、一縷の望みすらなく、むしろ生きることに希望など不必要だと言わんばかりの男」←(少しデフォルメ気味、そして平日の昼間の銭湯でよく見かける気がする)。独特な面構え←(2枚目)で素敵だと思います。ぼくには、まだ夢がいっぱいあります。
石井裕也監督による主題歌の感想
清竜人さんを信じて、全てお任せしました。最初にお会いした時に、この映画がどこを向いていて、「希望」というものをどのように捉えているかを少し説明した覚えがあります。それだけ共有できればあとは何の問題もありません。
光石さん、田口さん、森岡君、吉永さんがコーラスに参加した事はとても意義深かったと思います。最初に完成した曲を聴いた時は、コーラスの入っていないデモの方が良かったんじゃないかと正直思いました。でも何度か聴いているうちに、これで良かったんだと思うようになりました。光石さんと田口さんが「オーライ!」と歌っているんだから、そりゃオーライなんだろうと。
光石研による主題歌の感想
トモロヲさん、淳ちゃん、森岡君とコーラスで参加させて頂いたのですが、たかがコーラスと高を括っていたら、こんなに難しいとは!!! 演技とは、ちがう緊張でした。しかし、清竜人さんの声は、まさに清い!
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音楽ナタリー @natalie_mu
清竜人が「川の底から」石井監督作品で初の映画主題歌制作 http://natalie.mu/music/news/44979