本作では内山の故郷である新潟を舞台に、居場所とアイデンティティを模索する少年の物語が自伝的作品として描かれる。幼少期に暴君のようだった父の影響から言葉を発さない少年・大地は、水商売で稼ぐ母の亜樹と暮らしていた。生活は苦しく、やがて大地は亜樹とともに叔母の家に身を寄せるが、どこにも居場所はない。そんな中、父の行方を求めて生家を訪ねることを決意。これを境に、彼の運命は大きく揺らいでいく。
青年期の大地を北村、亜樹を
解禁された新ビジュアルは、大地と亜樹が肩を寄せ合う姿が切り取られたものとなった。YouTubeで公開された映画祭用本編映像には、少年期の大地が川で生活用水を汲む姿をフィルムカメラで捉えたシーンが収められている。
正式出品を受け、内山と北村のコメントも到着。内山は「『しびれ』の静寂と温もり、呼吸と眼差し、そして生きる歓びが、海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています」、北村は「歴史ある映画祭で『しびれ』を評価していただけて本当に嬉しく思います。僕たちの愛情が少しでも届くことを願っています」とつづっている。コメント全文は記事下部に掲載した。
映画「しびれ」は2026年に全国で公開。本作は11月に開催された第26回東京フィルメックスのコンペティション部門で審査員特別賞を受賞した。
映画「しびれ」映画祭用本編映像
内山拓也 コメント
雪が降り、息を白くする2月のベルリンは、冬を実感する光景で、本作にとってまさにぴったりの舞台に選ばれたのではないかと感じています。映画を祝福するようなそんな情景を、目に焼きつけたいと思います。
すべてのスタッフ、キャスト、携わってくれた方々、作品をベルリンの地へ運んでいただき心から感謝しています。
「しびれ」の静寂と温もり、呼吸と眼差し、そして生きる歓びが、海を超えて、誰かの心をすこしでも軽くできますよう願っています。
北村匠海 コメント
ベルリン国際映画祭 パノラマ部門に「しびれ」が選出されました。
歴史ある映画祭で「しびれ」を評価していただけて本当に嬉しく思います。
僕たちの愛情が少しでも届くことを願っています。
映画ナタリー @eiga_natalie
北村匠海×内山拓也「しびれ」ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に出品(コメントあり)
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