少女は死に触れて自分を知る…「白の花実」予告公開、嶽本野ばらのコメントも

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映画「21世紀の女の子」の一編「reborn」を手がけた坂本悠花里の初長編「白の花実」の予告編とビジュアルが公開。「下妻物語」などで知られる作家・嶽本野ばらの鑑賞コメントも到着した。

坂本悠花里の初長編映画「白の花実」ポスタービジュアル

坂本悠花里の初長編映画「白の花実」ポスタービジュアル [拡大]

本作は死の向こう側を描く“ファントムファンタジー”。周囲になじめず転校を繰り返してきた杏菜は、新たな寄宿学校で美しく、完璧な少女・莉花に出会う。しかし、莉花は突然、屋上から飛び降りて命を絶ってしまった。残されたのは一冊の日記。ページをめくるたびに莉花の苦悩や怒り、痛み、言葉にできなかった“ある秘密”が浮かび上がる。主人公の杏菜を美絽が演じ、莉花の幼なじみ・栞に池端杏慈、莉花に蒼戸虹子が扮した。

予告は、「ねえ、莉花ってなんで自殺しちゃったんだと思う?」という問いかけで幕開け。その後、残された莉花の日記を読み進める杏菜の身体に、青白い鬼火のような魂が入り込む様子や、門脇麦演じる教師・澤井が「そういうのは暴力と言うんです!」と涙ながらに叫ぶ様子が映し出されていく。終盤には「少女は、“死”に触れて、自分を知る」というナレーションとともに、杏菜が遠くを見つめるシーンが収められた。

嶽本は「果実の中で種子が抱いているのは世界への希望か恐れか? 何にでも染まる筈の白が一点の汚れも拒む時、称賛は非難に変わる。少女は誠実と残酷の二律背反に折り合いをつけない。だから彼女達の命は花となり揺れる」とコメントを寄せた。

坂本が脚本・編集も担った「白の花実」はビターズ・エンド配給のもと、12月26日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。河井青葉岩瀬亮山村崇子永野宗典田中佐季伊藤歩吉原光夫もキャストに名を連ねた。なお本作のInstagramでは封切りまでの間、多数の写真が投稿される予定だ。

映画「白の花実」予告編

嶽本野ばら コメント

果実の中で種子が抱いているのは世界への希望か恐れか? 
何にでも染まる筈の白が一点の汚れも拒む時、称賛は非難に変わる。
少女は誠実と残酷の二律背反に折り合いをつけない。
だから彼女達の命は花となり揺れる。

この記事の画像・動画(全7件)

©2025 BITTERS END/CHIAROSCURO

読者の反応

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これ @Ritalin_203

『21世紀の女の子』にも参加した坂本悠花里(確かそのときは「坂本ユカリ」表記だった)この映画、劇場情報を観たら相生座でやってくれるみたい。楽しみだ。 https://t.co/JiadE09EiB

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