映画「
かげはら史帆のノンフィクション書籍をもとに、
8月に開催された“プレミアムナイト”に役衣装で登壇したキャスト陣は、今回のイベントでは“コンサートに行くならこの格好”という衣装テーマを与えられていたという。「俺はサマフェス(の格好)!」と涼しげな笑顔を見せた古田が「前回はとても暑かったから……」とボヤくと、山田は「脱いだときにずっと汗を拭かれてましたもんね(笑)」と彼を見やった。
「今だからこそ話せる裏話」に話が及ぶと、関はLEDパネルで背景を再現した撮影に触れ、「『ちょっと違うな』と思ったら、操作してもらうことで簡単に場所を変えてもらうことができるんです。ちょっと椅子をどけてほしいと思ったら、ボタン1つでパッと消せる。そういうシステムを初めて経験して、とても面白かったです」と回想。山田も「LEDには幅がありますから、歩いているシーンはランニングマシンを使っていました。急いでいるときなど、シーンに合わせて速度を調整したり」と独特な手法を明かした。
小澤は、初稿の台本では自身のセリフが1つもなかったと述べ、「以前、バカリズムさんの作品でセリフがない“スーパーマーケットに並ぶ男”を演じさせてもらったことがあるので、『これはバカりさんの狙いなんだ』と思ったけど、聞いてみたらそうではなかった(笑)」と告白。さらに古田とのシーンの撮影では、彼のリアクションが欲しいとの狙いから「ハハハ」と“声の高い笑い声”を足したと証言する。しかし古田からは「イラッとしましたね(笑)」とジョーク交じりに返されていた。
続いて前田も古田との撮影を挙げ、「空き時間にお話ししてくれて、すごく優しい人だなあと思っていました。でも自分が厳しく言われる場面の撮影が始まると、めっちゃ怖くて……。スイッチの切り替えがすごいと思いました」と尊敬のまなざしを向ける。さらに神尾が「古田さんが……」と切り出すと、古田はすかさず「俺の話はもういいって!」と照れ笑い。神尾が「古田さんに『お元気ですか?』と聞いても声が届いてなくて(笑)」と訴えると、古田は「耳が聞こえない役だから……役が抜けなくなっちゃったんだよ!」と笑顔で言い訳する。そして染谷は「LEDスタジオがめっちゃ自分の地元で、すぐそこに母校もありました。でもスタジオに入ったらそこはウィーンでしたね」とギャップに圧倒されたことを明かした。
イベントの中盤には、ベートーヴェンのかつての秘書・リースのビジュアルが投影され、井ノ原が演じていることが明らかに。彼がステージに上がると、会場に来ていることを知らなかった登壇者一同からは驚きの声が上がる。井ノ原は「お足元の悪い中、本当にありがとうございます。もう電車も復旧していますから……」と丁寧に挨拶し、古田に「いや、普通に来いよ!(笑)」とツッコまれると「そうですよね! 実は途中まで山田くんにLINEで『今日よろしくね』って打ってて危なかったんですよ」と報告。山田は「言葉がすぐ出てこない……超うれしいです。今、背中は汗でぐしょぐしょ」と興奮を伝えた。
井ノ原のキャスティングは、彼と山田の親交があってのことだったという。井ノ原は「監督にも、V6の楽曲『Full Circle』のMVを作っていただいたという縁があります。すごくやりやすい現場でした」と述懐。山田とのシーンについて「彼は僕のマネージャーみたいにずっと横についてくれて、時折『今監督がめっちゃ笑ってましたよ』とか教えてくれたんです。カメラに向かって話すカットでは必ずしも近くにいる必要はないのに、横でニヤニヤしてくれていた」と振り返る。山田は「そのシーンは、僕も撮影の中で一番笑っていました」と思い返し、「いつか共演したいと夢に描いていたことが、こんなにも早く叶ってしまった。本当にありがたい、ありがたい、ありがとうございます!」と感謝を伝えた。
「ベートーヴェン捏造」は、明日9月12日に全国で公開される。
荘口彰久 @souguchi
公開前夜祭
司会しました!
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