映画「
1980年代後半を舞台とした本作では、大人の世界をのぞき、人々の心の痛みに触れていく少女・フキのひと夏が描かれる。11歳のフキを鈴木が演じ、仕事に追われるフキの母・詩子に石田、闘病中の父・圭司にリリー・フランキーが扮した。またフキが出会う大人たちの役で中島、河合、坂東が出演している。
第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された本作。鈴木はレッドカーペットを歩いた際のことを振り返り「感無量で! 人生初めてのレッドカーペットでうれしくて、緊張もしましたけど、とても楽しかったです。一生の思い出になると思います」と語る。リリーは、鈴木が“カンヌ国際映画祭が選ぶ注目すべき10人の才能”の1人となったことに触れ「老婆心ながら、注目なんかされると大変なわけ。注目されないように生きていくのがいいんですよ。僕もカンヌのレッドカーペット3回歩いているけど、1回も注目されていない(笑)。悪目立ちしないことも大事。グレないでね!」と声を掛け、笑いを誘った。
またリリーは、カンヌ国際映画祭の審査委員長を務めたジュリエット・ビノシュと対面したことを明かし「ビノシュさんがランチに来て。そしたら鈴木先輩がトコトコトコって質問しに行ったんで、自分もお近付きになろうって、ついていきました(笑)」と回想。鈴木は「そんなすごい女優さんだと思ってなくて。演技について聞いたら、『ただそこにいるだけというのが大事。五感以外に第六感、七感を作れるといいね』と言われました。あと『あんまり練習しすぎるのはよくないよ』と教えてもらいました」と報告する。その場にいたという石田も「ビノシュさんは、『観察して観察して、学んで学んで削ぎ落とす』とおっしゃってましたね」と続いた。
「PLAN 75」に続き、早川組参加となった河合は「唯ちゃんのありのままの自由な姿、縛られない姿が印象的で。普段からシンプルに過ごしていいんだなって勉強になりました」と言及する。鈴木は「(河合は)演技がすごく上手で、憧れの目線で見ていました。淡い水彩画のようで、繊細で惹かれる演技で。演技しているときに見習いたいなって思いました!」と述懐。鈴木は毎朝、河合が出演している連続テレビ小説「あんぱん」も観ているそう。リリーが「あの人も出てるよ!」と中島を指差すと、中島は「さっき褒めてくれました(笑)」とうれしそうに伝えた。
「唯ちゃんは、早口を生み出す天才」と紹介したのは坂東。「たくさん作ってくれました。『サバさばくサバ』とか『右目、耳毛、右目』みたいな」と言うと、その場でチャレンジする流れに。しかし失敗し「耳毛を2回言っちゃった!(笑)」と悔しがって、会場を和ませた。
本作は大人だけの撮影現場とは雰囲気が違ったという。早川は「フキの撮影シーンは唯ちゃんが本当に自然体で。フキがいなくなっちゃって、どこにいるかな?って探したら、お風呂の中に隠れていたり、楽しかったです」と笑みをこぼす。リリーは「主演女優がいなくなって探したら風呂の中にいたって、何歳までならほんわかエピソードになるんですか?」と笑う。中島がすかさず「リリーさんが隠れたらヤバい人ですよね(笑)」と続き、観客を笑わせた。
「ルノワール」は6月20日に新宿ピカデリーほか全国で公開。
映画「ルノワール」予告編
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