映画「
会場となった東寺は、国宝指定されている「金堂」「五重塔」「御影堂」ほか、重要文化財の「講堂」「南大門」など貴重な建造物が多数あり、境内一帯も史跡に指定されている京都を代表する遺構。東寺で映画のイベントが行われるのは今回が初となる。吉沢は「ついに皆さんにこの映画を届けられる日が来ました。撮影の地でもある京都の世界遺産で、こんな素敵な空間で皆さまにお届けできるというスペシャルな日を、すごく楽しみにしていました」と挨拶。横浜は「今日は不安定な天候で、自分が雨男なので不安ではありましたが、晴れ男・吉沢亮のおかげで晴れました! 東寺という世界遺産で皆さまにこの作品を届けられることを幸せに思います」と続けた。
第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に選出された本作。フランス現地時間5月18日に行われた公式上映では、約6分にわたる拍手と歓声が起こる大盛況ぶり。吉沢は「本当にうれしかったですし、安心しました。日本の伝統芸能をベースにしたエンタテインメント性が高い作品なので、カンヌの地でどんな評価をいただくか、楽しみな反面、不安も大きかったのですが、観終わったあとのスタンディングオベーションももちろん、観ている間の皆さまが集中して観てくださっている空気感がビンビンに伝わってきて、我々が込めた思いがしっかり届いていることを実感したので、胸が熱くなりました」と振り返る。
渡辺は「歌舞伎というだけではなく、演目にいろいろな意味が込められているシーンが多くて、字幕だとどこまでご理解いただけているかわからないという不安はありましたが、映画はお客様に観ていただいてそれで完成するんだというのは、どこの国でも同じだということを実感しました。今日も一期一会の『国宝』が、皆さんと一緒に完成するんだなという思いが強くあります」と述懐。李は「上映中、隣が吉沢くんだったのですが、ガチガチな感じがすごく伝わってきて、それが伝導して2人ともぐっと力が入ったまま3時間緊張感に包まれていたのですが、上映を観終わったときは皆さんとても熱く、拍手喝采の中で、『Beautiful!』という言葉が耳に焼き付きました。翌日のカンヌの機関紙に好意的な長文の批評が載りましたが、『歌舞伎の生まれではない映画の俳優たちがとてつもなく大きな挑戦に挑んで、結果として絶大な説得力を生み出した。特に歌舞伎の舞台は1枚1枚が絵画のような美しさがあった』と書いてあって、最後に『2025年のカンヌ国際映画祭の中で、最も美しい映画の1つであった』と結ばれていました。芸術に向き合い、真摯さや精神性を含めて美しいと評してくれたような気がしました」と感慨深い様子で語った。
日本でカンヌのニュースを見ていたという高畑は「私はちょうど大阪で舞台の公演をしていて、同行できなくて『うらやましい!』と思いながら勝手に見送った気持ちだったのですが、連日たくさんニュースが流れてきて、2人(吉沢と横浜)の人間離れした美しさと、映画全体の美しさが海を越えて、言葉を超えて、伝わったんだなとファンのようにうれしい気持ちになりました。また、(吉沢・横浜・渡辺・李の)4ショットがイケすぎてて、胸アツでした!」と興奮しきりに話す。寺島は「私も映像を観ていいなあと思ってましたが、現地で主人の友人が観ていて、主人に素敵な長文を送ってくれました。今度会うので、そのときに質問したいことがいっぱいある、と言っていました」と周囲からの反応を明かした。
そして話題は、京都での「国宝」撮影について。吉沢は、クランクイン時の横浜との踊りのシーンに触れ「1つの役の準備にここまで長い期間を設けるというのは初めての経験だったので、僕自身どんな体験をするのか未知数でした。不安を抱えながらも、この作品は自分の集大成であり、僕の代表作になってほしいという思いも乗せた撮影だったので、ものすごい覚悟を持っていましたし、そのぶん苦しみもしました」と語る。横浜は「もう本当にただただ作品と向き合って俊介として生きていた日々だったので、撮影で出し切って帰って反省の繰り返しでした」と撮影を回想する。
渡辺は「この2人もすごいですが、舞台のときは必ず200人くらいエキストラの方に参加していただいて、自分たちが映らないシーンでもずっと座って拍手したり応援の声をかけてくれたり、1日中お付き合いいただいて胸が熱くなりました。あと、京都はスタジオが土なのですが、最後に踊る劇場はセットです。種田陽平、会心のセットなんです! なぜかというと、土を掘ってそこにエレベーターをつけてセリを出したんです。これは京都ならではです。セットを見ただけで感心しました。世界の種田陽平です!」と、本作で美術監督を務めた種田をたたえた。
森は「私は京都での撮影はそんなに多くなかったのですが、2人(吉沢・横浜)の演目のときにセットを見に行きました。今日はそれ以来の京都なのですが、あのセットを見てからだと京都の街並みにすごくもっと興味が湧いてきて、こんな素晴らしい街で撮られた映画がこれから公開されると思うと……」と期待を込める。見上は「今回、場所の持つパワーみたいなものをすごく感じた現場。実際に京都でお茶屋さんのシーンなどを撮影していく中で、床や壁、そういうところに滲み出るいろいろな人の匂いや歴史みたいなものが、街にも建物にもすごく漂っているなと思って、そういうところにもすごく助けられた撮影だったなと思います」としみじみした。
田中は「いわゆる伝統と呼ばれている芸能には、この80歳になるまで触れてきてないんです。僕はそういうものは全部生活の中にあるだろうというふうに自分に言い聞かせてきて、そして前へ行こうというふうにして生きてきた人間なので、どのくらいショックが大きかったかご想像できるかと思いますけれども。ぜひ映画の中で僕の内面を想像してご覧になっていただけたらと思います」と述べ、「2人(吉沢・横浜)の努力はもう壮絶です。本当にこれは、きっと伝統のためにもなると思います。2人の体を伝統が侵食した、これは大事件だと僕は思っています」と、吉沢・横浜の演技を絶賛した。
最後に吉沢は「我々のこの作品に込めた思いというのは皆様に伝わっていると思いますが、ここまで関係者の試写やカンヌ国際映画祭でたくさんの方に、この作品を絶賛していただいています。皆様の中でもこの作品のハードルや期待値が高まっているともいますが、確実にその期待は超えていく作品になっていると思います。極上のエンタテインメント作品を皆さまにお届けできると確信しております。ぜひ最後まで楽しんでご覧ください」とメッセージを送った。
映画「国宝」予告編
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