「恐怖分子」「古嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」といった作品で国際的な評価を確立し、台湾ニューシネマの巨匠として知られるエドワード・ヤン。彼の最後の長編映画となった「ヤンヤン 夏の想い出」は、台北の高級マンションで家族と暮らす8歳の少年ヤンヤンを中心にした群像劇だ。親戚一同が集まった母の弟の結婚式を境に、一家の歯車が徐々にきしみ始めるさまを描く。
本作は台湾・日本の合作で静岡・熱海も舞台の1つに。出演は
エドワード・ヤンは本作で、2000年の第53回カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞。初公開から25年の時を経て、4Kレストア版がカンヌのスクリーンにかけられる。エドワード・ヤンのパートナーであり、本作に作曲家、舞台美術、衣装デザイナー、女優としてクレジットされているペン・カイリーの立ち会いのもと上映される予定だ。
4Kデジタル修復は、映画を配給するポニーキャニオンがIMAGICAエンタテインメントメディアサービスの協力を得て行った。映像はオリジナルの35mmネガフィルムから、音声は台湾のHi8(ハイエイト)音源からデジタル化。映像修復・色調補正はペン・カイリー、サウンドの修復は録音のドゥー・ドゥーツが監修し、カラリストとしてIMAGICAの山口登が参加した。
なお現在、エドワード・ヤンが監督した映画「カップルズ(4Kレストア版)」が東京・TOHOシネマズ シャンテ、シネマート新宿ほか全国で順次公開中。
※「古嶺街少年殺人事件」の古は牛偏に古が正式表記
シネフィルDVD @cinefilDVD
Hi-8音源というのは、Hi-8のテープをマルチトラックのデジタル録音の記録媒体として使っていたTASCAMのDA-88で収めた音源ということでしょう。16bitで44.1kHzか48kHzだったのでCDと同等の音質。
エドワード・ヤン監督作「ヤンヤン 夏の想い出」が4Kレストア化、2025年内に公開 https://t.co/jm3ndlWF5T