「ぼくまほ」八木勇征が“錆び錆び”自転車に苦戦、椿泰我はライブでのサプライズに涙

映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」の公開記念舞台挨拶が本日2月22日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの八木勇征（FANTASTICS）、井上祐貴、櫻井海音、椿泰我（IMP.）、原作・脚本の鈴木おさむ、監督の木村真人が登壇した。

同名朗読劇を映画化した本作では、とある田舎の小さな村を舞台に、18歳から20歳までの2年の間に一度だけ魔法が使えると知った4人の若者たちの青春が描かれる。八木がピアノの才能がありながらも進路に葛藤する主人公・アキトを演じ、生まれつき体が弱いハルヒに井上、サッカー選手になる夢を父親の病気のためにあきらめたナツキに櫻井、自身の父親が抱えていた意外な秘密にショックを受けるユキオに椿が扮した。

白で統一された衣装で舞台に上がった登場した登壇者たち。鈴木は観客を見渡し「勇征とは、彼がデビューしてからいろいろな形でお仕事をしてきました。アキトという役を勇征が演じてくれたことがすごくうれしいです」と思いを伝える。その言葉を受け八木は「朗読劇のときから演じてみたいと思っていた役だったので、夢が叶いました。素敵なキャストの皆さんと作品作りができて幸せです」と口にした。

印象に残っているシーンを尋ねられると八木は「自転車に二人乗りするシーンがあったのですが、撮影用の自転車が本当に使い古されていて（笑）。“錆び錆び”だったんですよ！ 祐貴くんと乗って撮影しようとしたら、一撃でタイヤが曲がってしまったんです。スタッフさんが8キロ先の自転車屋さんで新品を買ってきてくださって、無事撮影できました」とエピソードを披露する。井上はアキトとハルヒの別れのシーンを挙げ、「あのときの感情が忘れられません。そのシーンの音楽を聴くと撮影を思い出してウルッとしてしまいます」と述べた。

櫻井は「サッカーをするシーンは、午前中にサッカーしに行って仕上げてから現場に行きました。カメラマンさんがセグウェイに乗って撮るので、なかなか難しかったです」と回想。椿は「いろいろな感情をあらわにするシーンが多かったのですが、（自分は）人生で怒ったことがなく……。監督に『人ってどうやって怒りますか？』と変な質問をして、怒り方を教わりました。感情の引き出しも生み出してもらいました」と言及した。

イベントでは本作の宣伝コピー、「この冬、もっとも泣ける青春感動作」にちなんで、MCが登壇者たちに「最近泣いたこと」を尋ねる一幕も。木村は「初日にこの作品を観に行ったのですが、終わったあとに前に座っていた方が5～6人拍手をしていて。それを見て泣いてしまいました」とコメントする。櫻井は恋愛リアリティーショー、井上は自身のInstagramに寄せられた本作の感想に涙したことを明かした。椿は「誕生日当日にIMP.のライブがあったのですが、そのときのサプライズに泣いてしまいました。会場で観客の皆さんが（ペンライトを）メンバーカラーのオレンジにしてくれて、『フーッ』と僕が吹いたら火のように段々と消してくれて……」とうれしそうに語る。八木は「1週間前くらいに、とある撮影していたのですが、気温がマイナス7度で寒すぎて泣きました。勝手に涙が出てくるんです。あれは初めての経験でした……」と振り返った。なおイベント終盤ではキャスト4名が劇中に登場する“魔法会議ダンス”を披露。観客の手拍子に合わせ笑顔でダンスを踊り、会場を盛り上げた。

「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」は全国で公開中。

映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」第2弾予告編