「怪獣ヤロウ!」“バキ童”ことぐんぴぃ主演の理由は?監督「ちいかわだと思ってる」

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映画「怪獣ヤロウ!」の公開直前舞台挨拶が1月20日に東京・ユーロライブで行われ、主演を務めた春とヒコーキぐんぴぃ、監督の八木順一朗、ぐんぴぃの相方である土岡哲朗が登壇した。

映画「怪獣ヤロウ!」公開直前舞台挨拶の様子。左から土岡哲朗、ぐんぴぃ、八木順一朗

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「怪獣ヤロウ!」ポスタービジュアル

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本作は“刃物の町”として知られる岐阜・関市のご当地怪獣映画。“バキバキ童貞(バキ童)”ことぐんぴぃ演じるポンコツ地方公務員の主人公・山田一郎が、ある日、市長から命じられたご当地映画の製作に奔走するさまが描かれる。ぐんぴぃのほか、菅井友香、手塚とおる、三戸なつめ、平山浩行、田中要次、麿赤兒、清水ミチコが出演。春とヒコーキが所属し、八木が勤務するタイタンの代表・太田光代が製作総指揮を務めた。

岐阜・関市にちなんで模造刀を持って登壇したぐんぴぃ(右)

岐阜・関市にちなんで模造刀を持って登壇したぐんぴぃ(右)[拡大]

左からぐんぴぃ、八木順一朗

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刃物の町にちなんで模造刀を持って登壇したぐんぴぃは「緊張感を持たせるために、日本刀を持ってきました。万が一寝てたり、つまんなそうにしてたりしたら、これで緊張感を出せたら。日本刀を持ってる童貞が一番ヤバい」と挨拶。八木は特に映画とは関係なくカウボーイの格好をしており、登壇早々、2人で写真に応じて会場を沸かす。

主演のオファーを受けた阿佐ヶ谷の焼き鳥屋の狭さを再現するぐんぴぃ(左)

主演のオファーを受けた阿佐ヶ谷の焼き鳥屋の狭さを再現するぐんぴぃ(左)[拡大]

映画初出演にして主演を務めたぐんぴぃ。春とヒコーキのマネージャーを務める八木から直接、主演のオファーを受けたそうで「最初は取るに足らない映画なんだろうと思いました(笑)。阿佐ヶ谷のめちゃめちゃ狭い居酒屋で台本を見せてもらって。場末の焼き鳥屋で聞く話にろくなものはないと思って、1回、断りました。ドッキリだと思ったし、真に受けなかったです」と振り返る。その後も何度も打診され、「しつけえ……」と思いながらも熱意を感じて主演を引き受けた。一方の八木は起用理由を「僕の中ではぐんぴぃは“ちいかわ”だと思ってる。かわいいものががんばる姿はみんなが応援したくなる。それが映画の中心になると『山田くんがんばれ』と思いながら、映画を観てくれる」と語る。

左からぐんぴぃ、八木順一朗

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関市は八木の故郷であり、映画は同市の助成金を活用して製作された。ぐんぴぃが「これ、PRになりましたかね」と心配すると、八木は「わからない(笑)。めちゃくちゃマイナスプロモーションかもしれない」、土岡も「僕らもお会いした市長さんが手厚く協力してくれたのに、(劇中の)市長はめちゃくちゃ嫌なやつ」と吐露。ぐんぴぃが「市長のモデルって太田光代さんなんですよね」と水を向けると、八木は苦笑しながら「言葉の語尾とか『あなたたち』という言い方は、社長の顔をちょっと思い浮かべながら書きました(笑)」と打ち明けた。

八木順一朗

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「怪獣ヤロウ!」場面写真

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印象深いシーンを聞かれたぐんぴぃは「裸になりながら、爆発を受けた。あれ、本当はよくないらしいですね。もっと安全にことを運ばなければならないらしい」と特撮での爆破シーンを述懐。本番はリハーサルで想定した以上の爆発となったそうで「信じられない爆発。1回、天井が燃えて。画面も真っ白になってる」「VFXの方が編集するときに、ぐんぴぃの横の火をCGだと思ってクリックしたら動かなくて『これ、本当の火? じゃあヤベえ』となるぐらい」と大迫力という特撮の魅力を語る。八木も特撮のシーンに言及し、「この映画って山田くんが昔からの夢を叶える姿をポップに明るく描いた作品ではあるんですけど、山田くんの心の奥底にある、ともすれば凶暴な、ちょっとゆがんだような夢が大爆発する映画でもある。それをクライマックスの特撮に“全込み”した。あのラストは観てほしい」と明かした。

ぐんぴぃ

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「怪獣ヤロウ!」場面写真

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ぐんぴぃは、お笑い芸人という立場から「僕じゃない人が山田を演じたほうがいい」と感じることもあったそう。「でも1個だけ、ここは僕がやってよかったと思えたシーンがある。山田くんが家でお母さんから『あんた、いつからそうなったん?』と言われるところ。こういう“子供部屋おじさん”が全国にはたくさんいるんだと思う。あそこのリアルさだけ、勝てた」と意外な見どころを紹介。母親の言葉をきっかけに山田が自分の現状を憂うこのシーンについて、八木も「カットがかかったとき、現場の空気がめっちゃ暗かった。全員、自分に言われたみたいに感じていて(笑)。スタッフさんもみんな怪獣好き。もしかしたら親に反対されながらも映画の道に進んでいるかもしれない」と回想し、ぐんぴぃも「『怪獣なんて笑われるんだから』のところ、みんな刺さった」と付け加えた。

カメオ出演したシーンを再現する土岡哲朗

カメオ出演したシーンを再現する土岡哲朗[拡大]

土岡はワンシーンだけのカメオ出演。テレビに映る山田にツッコミを入れる役割だったが、数パターンを撮ったものの、完成版ではセリフなしのテイクに落ち着いたそう。イベントでは、観客から“俳優としての野望”を聞かれた土岡が「次に出たときは絶対にしゃべる。ほかの方と会うことがなかったので、次は役者さんの芝居を目の前で浴びたい」と宣言する一幕も。

左から土岡哲朗、ぐんぴぃ

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映画「怪獣ヤロウ!」公開直前舞台挨拶の様子

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最後に土岡は「出演してはいるけど、一番近くで見ていた“非関係者”みたいなところがある。だからこそ、この映画がどう受け入れられるのか気になる。力を貸してくれた岐阜の方々は本当にいい方ばかりで、この人たちの街だと思うと、映画をみんなに観てほしいし、岐阜に行ってほしい。この映画が関に行くきっかけになれば」とコメント。ぐんぴぃも「公開が本当に楽しみですし、賛否両論になってほしい。たたく人もいてほしいし、楽しいと思う人もいてほしい。映画の主演をやらせていただけて、本当にありがとうございますという気持ちでございます」と述べ、イベントを締めくくった。

「怪獣ヤロウ!」は1月24日に岐阜県内の劇場で先行公開がスタート。1月31日より全国で公開される。

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©チーム「怪獣ヤロウ!」

映画「怪獣ヤロウ!」本予告

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