番組では、秋に行われた自由民主党と立憲民主党の代表選を通して、“総理大臣を目指した人たち”に迫る。各候補へのインタビューに加え、「嫌われ続けてきた人」「負けっぱなしできた人」「メディア戦略にこだわりを持っている人」といったそれぞれの等身大の姿や、むき出しの執念が映し出された。
ディレクターを務めた大島は「報道記者の仕事は『早く、正確に、深く』ニュースを伝えることだと思います。私のミッションはそれとは異なり、事実に対する自らの解釈を交えながら、見応えのある面白いドキュメンタリーを作ること」「そして話を聞くときは、『質問する』というより『会話をする』ことを心掛けました」とつづった。
日本テレビ・政治部長の井上幸昌は「大島監督は取材対象者と一定の距離を保ちながら懐にはスーッと入り込み、その場の空気ごと映像化してしまうのです」と大島の取材に同行した際の印象を語る。そして「私たち政治部記者が奮闘して伝え続けた総裁選・代表選とは違う“もう一つの世界”、極限の状況にいる『総理大臣を目指した人たち』の感情むき出しの姿がそこにはありました」と番組をアピールした。
NNNドキュメント’24「総理大臣を目指した人たち 2024 二つの党首選から見えたこと」
日本テレビ系 2024年11月17日(日)24:55~
大島新 コメント
およそ1か月半の取材期間で、自民・立憲両党の党首候補、合計11人からじっくり話を聞くことができました。人によってはインタビューだけでなく、選挙期間中の活動も取材し、カメラに収めました。日本テレビ政治部のみなさんとのコラボは、実に刺激的でした。報道記者の仕事は「早く、正確に、深く」ニュースを伝えることだと思います。私のミッションはそれとは異なり、事実に対する自らの解釈を交えながら、見応えのある面白いドキュメンタリーを作ること。取材はそのための素材集めのような感覚でした。そして話を聞くときは、「質問する」というより「会話をする」ことを心掛けました。
トップリーダーを目指す政治家に共通しているなぁと感じたのは、ハートが強いということ。悪い言い方をすれば、みなさん面の皮が厚い笑。政治家は上に行けば行くほど、熱烈に支持する人もいれば、辛辣な批判者も増えます。そうした多様な声を聞きながら、どうやって自らの信念を貫くのか。あるいは貫けないのか。そんなことを視聴者に感じてもらえればうれしいです。
井上幸昌(日本テレビ 政治部長)コメント
映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」になぜ、私は引き込まれたのか? 今回、大島監督の取材に幾度かご一緒させて頂き、その理由がハッキリしました。大島監督は取材対象者と一定の距離を保ちながら懐にはスーッと入り込み、その場の空気ごと映像化してしまうのです。それが、あの不思議な没入感を生んでいました。
今回、大島監督とのコラボは、私たちの突然のオファーから始まりました。「自民党総裁選、立憲民主党代表選を通じて、もしかしたら私たちが伝え切れていない政治家のリアルな姿が見えるかもしれない。一緒に描きませんか」「それが若い世代を中心に政治への関心を高める一助になれば嬉しい」そんな青臭い思いからでした。
今回の取材対象者は“総理大臣”を目指す大物政治家たちですが、大島監督が持つ特異な能力は、今回も輝いていました。映画でもテレビでも変わらない。私たち政治部記者が奮闘して伝え続けた総裁選・代表選とは違う“もう一つの世界”、極限の状況にいる「総理大臣を目指した人たち」の感情むき出しの姿がそこにはありました。
大島新の映画作品
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
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