第37回東京国際映画祭のガラ・セレクションに出品されている映画「
楡周平の同名小説を宮藤官九郎が脚色した本作は、都会から移住した釣り好きのサラリーマン・西尾晋作と宮城・南三陸の住民の交流をユーモラスに描くコメディ。晋作を菅田が演じた。
岸の監督作「あゝ、荒野」「二重生活」にも出演した菅田は、脚本を読んだ印象を聞かれると「どちらもR指定の作品で、濡れ場もあったり……。なので、こんなにハッピーで明るい映画を岸さんが撮るというのが、まずサプライズでした」とコメント。「『あゝ、荒野』の撮影が終わったあと『次は笑える作品がいいよね』と監督とも話していたんです。岸さんの生活力がエンタメになっているので、その部分は残してほしいと思いつつ、どんな形になるのかなと思って。宮藤さんのエッセンスによって、観たことのない映画になるだろうとワクワクしましたね」と振り返った。
多くの料理が登場する本作。「自分の映画には食事シーンが多いんです」と明かす岸は「ロケハンに行ったときに地元の料理を食べました。本当に自分が食べておいしいと思った料理を宮藤さんに話し、脚本へ入れてもらって。自分が食べても、晋作が食べてもおいしいということを大切にしたかった」と回想する。菅田は「おいしすぎて7kg太りました」とほほえみ、「印象に残っているのはハーモニカというメカジキを焼いて煮た料理で、いまだにネットで注文して食べてます。あと『もうかの星』という、サメの心臓もおいしかった。これは鮮度が大事で隣町に運べないので、町内でしか食べられない。現場で誰かが食べていて、あまりにもおいしくて1週間後には脚本に反映されてました」と打ち明けた。
劇中に登場するタコとの格闘シーンに話が及ぶと、菅田は「生き物でしたから大変でした。遠くから監督の笑い声だけが聞こえてましたが、終わりが見えないんです」と嘆き、岸も「泣きながら見てました」と続ける。菅田が「タコは元気がなくなると、どんどん白くなってくるのが切ないんですよ」と思い返すと、岸は「あとでちゃんと食べましたから!」と発言して観客を和ませた。
新型コロナウイルスや東日本大震災など複数のテーマが描かれていることに話が移ると、菅田は「覚悟がいる映画ではありましたね。みんなが体験したことと、体験していないけど知っていることの2つをテーマに、映画を通してどうコミュニケーションしていくかをずっと気にしてました」と言葉を紡ぐ。加えて「一番気をつけていたのは“東京ヘイト”にならないこと。東京がつまらない場所で、地方で自由に生きることが正義だという映画ではないということを心がけていました」と語った。
そして「もしこれから移住するとしたら何がしたい?」と問われた菅田は「今回初めてちゃんと釣りをやってみましたが『絶対にハマる』とわかりました。ハマったら時間がいくらあっても足りない。一瞬で人生が終わると思う(笑)」と回答。岸が「スタッフと釣りにいったとき、すぐに釣れてましたよね」と目線を送ると、菅田は「でも僕のマネージャーのほうが釣ってましたよ(笑)」と応じていた。
「サンセット・サンライズ」は、2025年1月17日に全国で公開。井上真央、竹原ピストル、山本浩司、好井まさお、三宅健、池脇千鶴、小日向文世、中村雅俊らもキャストに名を連ねた。
気仙沼さ来てけらいんWEB @KesennumaWeb
撮影隊のみなさんに、気仙沼の美味しいものをたくさん召し上がっていただけたこと、嬉しいです☺️おっしゃる通り、港町気仙沼では『鮮度が命』の食材が多数楽しめます🐟
もうかの星って??という方は、ぜひ以下よりご覧ください☝️
https://t.co/tdm2Do9ZJP
#映画サンセットサンライズ https://t.co/6tPmkH6rqH