「映画ドラえもん」シリーズ45周年を飾る「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」が、本日3月7日より全国で公開。動画配信サービス・TELASAではこれを記念して「映画ドラえもん」シリーズ42作品と「STAND BY ME ドラえもん」シリーズ2作品が配信中だ。
映画ナタリーでは今回、「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」でゲスト声優を務めた鈴鹿央士にインタビューを実施。子供の頃から“日常の一部”だったというドラえもんの世界へ足を踏み入れた感想や、「映画ドラえもん」シリーズの思い出を教えてもらった。
取材・文 / 尾崎南撮影 / 間庭裕基ヘアメイク / 宮本愛(yosine.)スタイリング / 朝倉豊
「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」予告編公開中
「ドラえもん」は日常の一部だった
──鈴鹿さんは幼い頃から「ドラえもん」がお好きだったと伺いました。
子供の頃は毎週、テレビアニメの「ドラえもん」を観ていました。ちょうど習い事が終わって帰る車の中で観ることが多く、日常の一部になっていましたね。
──今回「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」にゲスト声優として参加すると知ったときは、どう思われましたか?
びっくりしましたし、素直にすごくうれしかったです! 声優の経験は少ないので少し不安もありましたが、子供の頃から観てきたドラえもんの世界に入れるという楽しみのほうが大きかったです。
──鈴鹿さんは、オリジナルキャラクターの謎多き美術商人・パルに声を当てています。演じられていかがでしたか?
さまざまな場面に登場しますし、やりがいのある役でした。パルはちょっと抜けているところがありつつ、正義感の強いキャラクター。アクションなど動きのあるシーンも多く、声を当てるのが楽しかったです。
ドラえもんとしゃべってる!
──完成した作品をご覧になって、いかがでしたか?
ニヤニヤしながら観ました(笑)。というのもパルは自分の声なので、なんとなく不思議な感じがして……。「ドラえもんとしゃべってる! わ~すごい世界だなあ」と思いました。なんだか、自分が冒険している世界を客観視しているような感覚で、感動しました。
──特に印象に残っているシーンはありますか?
ドラえもんとのび太の絆を感じるシーンやアクションシーンは見どころです。あとは、絵の中の世界・アートリア公国でみんながごはんを食べるシーン。ジャイアンがブドウ1房をまるごと1口で食べて、きれいに枝だけ残るんです。あんな食べ方ができるなんて、うらやましい!(笑)
──パルをはじめ、個性豊かなキャラクターたちも魅力的ですが、鈴鹿さんが仲良くなれそうなキャラクターはいますか?
マイロ(※編集部注:アートリア公国に住む絵の上手な少年)と友達になりたいです。すごくまっすぐに絵と向き合っていますし、のび太にかける言葉にも愛があって素敵です。優しいし、人をフラットに見ているところが温かくて好きです。
大事なのは上手であるかということより、そこにある気持ち
──この作品を通して、子供たちにどんなことを感じてもらいたいでしょうか。
さまざまな受け取り方ができる作品だと思いますが、何かに取り組む際に大事なのは、上手であるかということより、そこにある気持ちだというメッセージが物語の軸になっています。それは大人に対しても言えることですし、小さい頃から自分の感覚を大切にしていけたらいいですよね。
──鈴鹿さんがお芝居以外に取り組んでみたいこと、チャレンジしてみたいことはありますか?
写真を撮ることが好きで、ファンクラブの会員向けにミニフォトブックを作ったこともあるので、もっと集中して取り組んでみたいです。実は去年の夏に絵を描きたいと思い立ち、油絵が描ける道具セットを買ったんです。描いてみましたが、よくわからない絵ができて……(笑)。でも自分が描いた大切な絵なので、家に2枚飾っています!
──素敵ですね! 最後に「映画ドラえもん」シリーズの過去作についてお話しいただきたいです。鈴鹿さんがお好きな作品はたくさんあると思いますが、トップ3を教えてください。
まず挙げたいのは「のび太の恐竜2006」。僕が6歳のときに初めて映画館で泣いた作品なんです。本当に温かい物語で、ピー助に泣かされました。長編第1作「のび太の恐竜」がもとになっているので、物語がつながっているのも好きなポイントです。「のび太と緑の巨人伝」は、グッズのメダルをとても大切にしていたのを覚えています。今でも実家にありますよ。「のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)」もお薦めです。僕が生まれる前の作品ですが、実家にビデオテープがあったので小さい頃によく観ていました。ドラえもんとは本当にいろいろな思い出があります。
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「映画ドラえもん」シリーズ42作品&「STAND BY ME ドラえもん」シリーズ2作品
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 1980
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2021
©2014「STAND BY ME ドラえもん」製作委員会
TELASA(テラサ)
TELASAは、テレビ朝日の人気番組をはじめとした動画を配信するサービス。ドラマ、バラエティ、アニメ、特撮、スポーツ番組に加え、国内外の映画、ドキュメンタリーなど、新作やオリジナルを含む、豊富なラインナップを視聴できる。スマホやPCはもちろん、テレビの大画面でも視聴可能。なお初回登録時、30日間無料でおためし視聴できるキャンペーンをナタリー限定で現在実施中だ。
プロフィール
鈴鹿央士(スズカオウジ)
2000年1月11日生まれ、岡山県出身。2018年のMEN'S NON-NO専属モデルオーディションでグランプリを受賞し、同誌専属モデルとして活動。映画「蜜蜂と遠雷」「夏へのトンネル、さよならの出口」「PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~」、ドラマ「六本木クラス」「silent」「嘘解きレトリック」などに出演した。4月25日には出演映画「花まんま」の公開が控える。
鈴鹿央士 – FOSTER Management Office
鈴鹿央士 (@ouji.suzuka.official) | Instagram
ジャケット:143,000円 / BRAINCHILD COLLECTIVE
パンツ:64,900円 / BRAINCHILD COLLECTIVE
靴:89,100円 / ADIEU
その他スタイリスト私物