ディズニープリンセスを深く愛するとうあ、実写映画「白雪姫」への期待をたっぷり語る

ディズニー初の長編映画であり、世界初のカラー長編アニメーション「白雪姫」がミュージカル版として実写映画化。3月20日に全国で公開される。

本作の舞台は、外見の美しさと権力に執着する邪悪な女王によって支配された王国。劇中では雪のように純粋な心を持ち、かつての希望に満ちた王国が戻ることを願う白雪姫が、7人のこびとや運命の人ジョナサンと力を合わせて夢のような奇跡を起こす。白雪姫をレイチェル・ゼグラー、女王をガル・ガドットが演じた。

映画ナタリーではディズニー好きで知られ、YouTuberとしても大いに注目されているとうあにインタビューを実施。とうあはオリジナル楽曲も多数登場するミュージカル映画版への期待、アニメーション版と実写版どちらも楽しんできたというディズニープリンセス作品への深い愛、自身が考える“美しさ”について語ってくれた。

取材・文 / 田尻和花撮影 / 梁瀬玉実

映画「白雪姫」本予告公開中

ディズニープリンセスの作品を観るとモヤモヤを忘れられる

──とうあさんはディズニー好きを公言されているということで今回インタビューをお願いしました。どんなふうにディズニー作品に親しんできたのでしょうか?

私は寝られないときに、ディズニープリンセスの作品を観ながら眠ることがすごく多いんです。優しい気持ちになれるんですよね。ディズニー作品の中だったらディズニープリンセスの作品が一番好きなんです。今回改めてアニメーション版「白雪姫」を観返してみたんですが、楽曲「いつか王子様が」が好きなので、感動して心が満たされました。すごく前に作られた映画ですよね?

とうあ

とうあ

──アニメーション版は1937年製作なので、約90年前ですね。“ディズニー初の長編アニメーション“という記念碑的な作品であるとともに、最初のディズニープリンセスを生み出した作品でもあります。

ディズニープリンセスは誰にでも平等に接するところ、そして見た目だけではなく心が美しい部分に惹かれます。本当に癒やされるんです。ちょっと嫌なことがあったりモヤモヤしたりしても、ディズニープリンセスの作品を観ると忘れられますね。

アニメーション版「白雪姫」場面カット 「白雪姫」ディズニープラスで見放題独占配信中 ©2025 Disney

アニメーション版「白雪姫」場面カット 「白雪姫」ディズニープラスで見放題独占配信中 ©2025 Disney

──ちなみにプリンセスの中では誰が好きですか?

ビジュアルで言えば「アラジン」のジャスミンがすごく好きです。色彩のトーンも落ち着いていてかっこいい感じ。白雪姫は、特に心の美しいキャラクターだなと感じています。ドレスもかわいいですし、時代に流されない芯のある美しさが私はすごく好きです。ディズニープリンセスの作品はアニメーションから実写までほぼ観ていると思います。直近で実写版「シンデレラ」を観ましたが、やっぱり面白くて素敵で。展開としては心苦しいところもありますが、彼女の強さが見えます。

実写版「シンデレラ」場面写真 「シンデレラ」ディズニープラスで見放題独占配信中 ©2025 Disney

実写版「シンデレラ」場面写真 「シンデレラ」ディズニープラスで見放題独占配信中 ©2025 Disney

──アニメーションと実写どちらもお好きなんですね。

アニメーション版は絵のタッチがすごくかわいくて気に入っています! 観ていると小さい頃に戻ったような気持ちになって、目が癒やされますね。実写版の場合は、ここまでディテールを作り込むんだというほどのリアリティと感動があって。同じ物語ですが全然違うように楽しめるのでけっこう見比べたりもします。

実写版に対する圧倒的な信頼、画の迫力に期待大

──実写版の「白雪姫」にも期待ですね。ご自身のYouTubeでは「白雪姫」の予告編を見かけて映画館で鑑賞したくなったとお話ししていましたが、どんなところに惹かれたのでしょうか?

まずは画の迫力です。きれいで豪華。先ほどお話ししたようにディズニーの実写版に圧倒的な信頼があるので絶対に面白そう、観たいなと思いました。7人のこびともかわいかったです。ディズニー映画のみんなで踊るところもすごくいいなと思っています。衣装もよくて、白雪姫のドレスのスカート部分がシフォンなので動きが出て華やかですし、女王も“素敵”という言葉がぴったりです。

実写版「白雪姫」場面写真

実写版「白雪姫」場面写真

──衣装担当は先ほどお話しされていた実写版「シンデレラ」にも参加したサンディ・パウエルさんなんです。もしかして、とうあさんの今日の髪型は白雪姫を意識されてますか?

そうなんですよ(笑)。それと「白雪姫」に限った話ではないですが、実写版の劇中で流れるバックミュージックが本当にいいんです。予告編で言うと、森の中に光が差し込んでくるあたりの、こういった音楽がすごく好き。本編を観るのがより楽しみになりました。ディズニー作品のシンデレラ城が出てくるオープニングも好きなんです。耳心地がよくて、ずっと聴いていたくなります。

白雪姫が歌う「夢に見る ~Waiting On A Wish~」はすごくディズニーらしい

──音楽のお話が出ましたが、今作はミュージカルシーンも大きな魅力の1つです。

あまりミュージカル映画を見慣れているほうではないんですが、ディズニー作品だけは唯一観たいと思わされますし、実際観ているんですよね。音楽も楽曲も心地がよくて、壮大で引き込まれるように感じるんです。ミュージカルシーンへの入り方もユニークで面白い。ディズニーならではの何か、私にすごく合うからくりがあるんだと思います(笑)。ディズニーの世界に巻き込まれるような、言葉では言い表せないものがあります。

──劇場だったらより音楽に包まれるような体験ができそうですね。最近のマイブームは映画館に行くことだとか。

そうですね、最近はわりと映画館へ足を運んでいます。いろんなジャンルを観ますが、今まで劇場で観た中で一番多いのはディズニー作品です。ディズニーなら絶対に映画館で観ますね。空間、音、映像とやっぱり家で楽しむのとはまったく違いますから。目からも耳からも世界観に引き込まれていくので、劇場で観たい!というこだわりはあります。ディズニープリンセスの実写版は全部映画館で観たんですよ。

とうあ

とうあ

劇中でレイチェル・ゼグラーさん演じる白雪姫が歌う「夢に見る ~Waiting On A Wish~」もすごくディズニーらしくて好きです。曲と声の相性がすごくいいし、とにかく歌が上手すぎます。ミュージカルならではの歌い上げる感じや、迫力ある中の美しさに、早く本編が観たいという気持ちにさせられました。実写版でミュージカルということなので、アニメーションではなかなか表現しづらい表情や歌い方の変化で白雪姫の心情も感じられます。アニメーション版とはちょっと違った受け取り方ができるんじゃないかと楽しみに思っています。

──今回は白雪姫と運命の相手ジョナサンがデュエットする曲に加え、女王の歌もあるそうです。

ひとまず早く聴きたいしか言いようがないですね(笑)。私が一番好きなのが、実写版「美女と野獣」でアリアナ・グランデとジョン・レジェンドが歌う「美女と野獣」なんです。デュエットソングと聞いただけでけっこう興奮しますね。ピュアで純粋な心の2人が恋愛をしている……という曲が聴けるんじゃないかと思います。女王は嫉妬深くて憎悪に満ちたキャラクターなので、性格が出ている力強い壮大な歌になってるんじゃないかな。あと私のパパが、目覚ましのアラームを「ハイ・ホー」にしていたので小さい頃からなじみがあるんです。聴くたびに懐かしい気分になるので(笑)、それもすごく楽しみですね。

※取材後、デュエット曲「二人ならきっと」の歌唱映像が公開された

好きなカップルは「美女と野獣」の2人

──そんなエピソードがあったとは(笑)。デュエットの話に関連しますが、白雪姫とジョナサンの恋愛模様も気になるところです。

左からアンドリュー・バーナップ演じるジョナサン、レイチェル・ゼグラー演じる白雪姫

左からアンドリュー・バーナップ演じるジョナサン、レイチェル・ゼグラー演じる白雪姫

ラブストーリーが観たいなと思ったらディズニーを観ることがすごく多くて。変な駆け引きもなく、嫌味のない純粋な恋愛ってこれだよねって思わせてくれるんです。プリンセスの人を信じる心や王子様が必ず来てくれるところ、そういうものを信じて私は育ってきたタイプなので、いつ観ても素敵だなと感じますね。

──ディズニープリンセス作品で好きなカップルは?

それは悩みますね……。「塔の上のラプンツェル」の2人も好きなんですが、物語視点で一番を選ぶなら「美女と野獣」ですかね。それまでは王子様がわりと完璧な人だったと思うんですが「美女と野獣」ではそれが覆されたというか。

──なるほど。「塔の上のラプンツェル」のフリン・ライダーと今回の「白雪姫」のジョナサンは少し近いものがあるかもしれません。

公開されている(ジョナサンの)カットを見ただけで素敵だなと思っちゃいました! 楽しみです。

──「白雪姫」と言えば女王も欠かせない人物です。今回はビジュアルにかなりこだわりがあるそうです。

私、昔からこういった強い雰囲気の女性が好きなんです。ディズニープリンセス以外だと「マレフィセント」が一番好きな作品で、この女王のビジュアルもすごく好み。海外に行ったら必ずディズニーのパークに行くんですが、そこでヴィランのグッズを買って集めています。日本ではあまり販売されていないんですが、海外はヴィランの商品がすごく多いんですよ。Tシャツだったり、マグカップだったりと、本当にいろんな種類が展開されています。今回も女王のグッズが出たら欲しいですね。

ガル・ガドット演じる女王

ガル・ガドット演じる女王

人間の心は見えませんが、全部顔に出ると思っています

──今回、予告編で魔法の鏡が「外見の美しさは女王が一番 だが本当に美しいのは白雪姫だ 心優しく雪のように純粋 彼女の内なる美しさには敵わない」と語るシーンがあります。物語の鍵となるポイントですが、とうあさんが考える“美しさ”とはなんでしょうか?

人間の心は見えませんが、実はそれが全部顔に出ると思っているんです。なので本当にきれいな心を持った顔と、よくない心を持った顔はやっぱり違っていて。美しさは内面からということは常に感じることですし、いろんなプリンセスを見ていても勉強になる部分があります。

私の場合は、自分の機嫌を損ねないようにしようとすごく意識しています。幸せのハードルを下げるようにしているんです。例えば、家事が全部終わって夜ごはんを食べたあとにアイスを絶対に食べるんですが、アイスを持ってソファに座った瞬間に「あー幸せ」と思う。そういう本当にちっちゃなことで幸せを感じるように心がけています。昔は幸せを感じることにそこまで意識が向かなかったんですが、そうなるとどんどん幸せのハードルが上がっていってしまって。それを下げることでこんなに幸せの数が増えるんだ、と。よりいい仕事をしよう、いい生活を送ろうと思ったときに、やっぱり機嫌がいいほうがいいんじゃないかと思うようになりました。イラッとすることがあってもそれを受け入れる器があったほうがいいなとお仕事を始めて気付いていった。もし何かあったらディズニープリンセスを見て勉強してという感じです(笑)。日常に欠かせない先生というか。

──生活の中でプリンセスがすごく身近にあるんですね。“先生”とおっしゃいましたが、例えばプリンセスのこういったところをまねしているということはありますか?

歌うことが本当に好きなので、家事するときも歌いながらちょっとステップをして、ディズニーのミュージカルっぽくしてみるとか(笑)。誰にも見せられないですが、日々の中でありますね。

とうあ

とうあ

──おまけの質問も。7人のこびとのうち、とうあさんはどのキャラクターに近いでしょうか?

えーどれかな……、おとぼけかな。おとぼけってほかのキャラクターの後ろから付いていっているじゃないですか? 私は誰もいなければわりと自分でしっかりやろうと思うタイプなんですが、(グループに)自分よりも能力がある人がいたら全部お任せして付いていっちゃいます。友達と2人で遊ぶときは引っ張る側なんですが、3人以上だったり、自分より詳しかったり、行動力があるような人がいたら全部お願いして。そして私は何もせずルンルンとしていますね。でもくしゃみも合ってるかな。たぶん友達からはそう言われると思います(笑)。

──では実写版ディズニープリンセスをずっと観てきたとうあさんから、今作への期待を込めたコメントをお願いします。

ヴィランが主人公のものも含め、ディズニープリンセスの実写版は全部映画館で観てきました。これまでの高い信頼度からすると、実写版「白雪姫」も傑作で間違いないんじゃないかなと思うんです。アニメーション版を見返して、実写だったらここはどうなるんだろう?と考えるところがいっぱいありましたし、ディズニーならではの音楽、色使いにもすごく注目しています。7人のこびともすごく好きなので、彼らがどう描かれるのかもめちゃくちゃ楽しみです。ぜひ劇場で観ていただければなと思っています!

プロフィール

とうあ

岐阜県出身、2002年11月26日生まれ。2021年にYouTubeチャンネル「とうあ」を開設し、YouTuberとしての活動を開始する。性別にとらわれないビジュアルやマインドで、10代を中心に人気を集めている。2021年に自身初の書籍「生まれ変わっても自分でいたいって思うために生きてる」を出版し、2022年に楽曲「若者(Young)」でアーティストデビューを果たした。2023年には初のフォトブック「何者」を出版し、アパレルブランド「BG」を発表。現在YouTubeチャンネルの登録者数は130万人を超える。